表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天界バイトで全言語能力ゲットした俺最強!  作者: 新田 勇弥
序章 天界(ブラック)バイトと輪廻転生
4/472

3話 誕生!

序章まとめ投稿3話目です。

「フギャァァァーーーフギャフギャッッオギャー? …………?」


 やぁぁぁ!


「オギャァァアンーーフギャオ? ………………」


「あらあら、来てみたら赤ちゃんが泣き止んだわ! お母さんですよ」


 ……へにゃぁあ。


「さっきまで泣いてたのに、ご機嫌になっているわ! 暗かったから恐かったのね、私の赤ちゃん!」


 うふぅ。


「おっぱい飲む? ラルフちゃん?」

「ンンン」

「あら、要らないの?」

「アブブゥゥ」

「うーん。そうよね。ちょっと前にたくさん飲んだものね。じゃあ、おやすみなさい」


 !


【シィーシィー!!】


「あら? 何?」


【シィーシィー!!!!】


「おしっこ? そうだわ! ご機嫌だったから、おむつを確認してなかったわ。ラルフちゃん! おしっこ出ましたかあ?」


 へあぁぁ。


「あら? 本当におしっこだったのね。おむつ替えましょうねえ…………」



「はい。これで良しっと! あっちに戻らなくてよかったわ。それにしても、ラルフちゃんが私を呼んだ……生後3ヶ月の子が? そんなわけ……ないわよね」


 ふにゃぁぁ。 


「あらあら、今度は、本当におねむのようね。おやすみなさい!」


  † † †


────見ましたか? 審査官!

────ああ、自分の泣き声がうるさいことに気が付いて、自分で泣き止んだね

────まあ……そのことも重要かも知れませんけど、それより!

────ん?

────見てらっしゃいましたよね。あの赤子、テレパシーを使いましたよ!

────そっ、そう? 母親も言ってたじゃない。親子の以心伝心ってやつ?

────審査官!

────うう

────生まれながらに神通力のプロトコルを持っている! どういうことですか?

────ああぁぁ。忘れた! 抹消するのコロッと忘れたよ

────むうぅぅ!

────あの星では、神通力じゃなくて魔術って呼ぶし!

────それが何か?

────わかった、わかりました! ……要監察対象にする?

────無論です!

────はぁぁ……


  † † †


「おはよう! ラルフちゃん、起きたのう」

「アブゥ」


【マンマーー】


「あら、お腹すいたのね。おっぱい、ちょっと待ってね。はい、どうぞ」


 もふぅもふぅ。マンマーー。


「あのう、奥様。よっ、良くおわかりですね……」

「何が?」

「いえ、赤ちゃんが、お腹すいたって。すぐお分かりになりましたよね?」


「あっ、ああ。なんとなくよ、なんとなく。マルタさんも、あるでしょう? 赤ちゃんがマンマーとか、シィーシィーとか教えてくれない? その、アリーちゃんとかも」


「えっ、いやあ。私は。赤ちゃんが泣いたら、お乳かな、おむつかな、それとも何かかなぁって、探りますけど」


「そっ、そうなの?」

「まあ、おむつの場合は、何となく泣き方が違うかなぁって気もしますけど。ラルフ様は、泣いてませんでしたね」


「そうねえ。ああ、おっぱい、よく飲んだわねえ。はい、とんとん」


 げふっ!


「それにしても、ラルフ様は、全然泣きませんね」

「ええ。先月までは、良く泣いたのだけどね」

「そうなのですか。アリーと同じ月に生まれたのでしたね?」

「ええ」


「では、生まれてから4ヶ月ですか」

「そうそう。なので、乳母をお願いしたのだけど」

「なんだか、私は余り必要がないような……」


「まあ、そんなこと言わないで。その眠っているアリーちゃんはどうなのかしら? よく泣くの?」


「アリーは……」

「妹は、起きていればいつも泣いてます」

「そっ、そうなの? ローザちゃんだったわね」


「はい。奥様。ローザンヌです」

「あらぁ。何歳になったの?」

「4歳です。奥様」

「まあ。とてもしっかりしているのね。私のことは、おばちゃんで良いわよ」

「いえ奥様。ところでこの男の子……」


「ラルフェウスよ。あなたのお母さんが主人……いえ、この子の父親と従兄妹(いとこ)だから……」

「私の又従弟(はとこ)……」

「そう。その言葉、よく知っているわね。その子はあなたの又従弟よ。これから一緒に暮らすのだから、可愛がってあげてね」


「はい……奥様」


 キャフ、キャフ!

「あら。ラルフはローザちゃんのこと気に入ったみたいよ」

「かわいい。うれしいです」


「ビッ、ビェェェェエエエエ!」

「ああ、アリー。起きたのね」


【ンンン!!】


「アリー、泣き止んで! ラルフェウス様が、うるさいと仰ってます」

「えっ?」


「アリー、泣き止んで!」

「ヒィフヒフヒ…………」

「まあ……泣き止んだわ!」

「ええ、この子は子守りがとても上手で」


「そう。偉いわね。そうだわ! ローザちゃん。今、ラルフの気持ちが分かったの?」

「奥様も分かりますよね」

「そうだけど……」


「ラルフェウス様のお世話を私にもやらせて下さい!」


  † † †


────介入を! 再輪廻処置を具申します。審査官!

────再輪廻って、それは穏やかじゃないな

────よくあることです

────それ、監査官だとしても、天使が言うことじゃないよ!

────しかし、危険です。明らかにテレパシーを常用していますよ

────うーむ

────あれは、無意識に5大システムのプロトコルを使いこなしてますね

────そっ、そうかなあ?

────そうでなければ、赤子にテレパシーが使えるはずありません。

────うーむ

────本当にプロトコル抹消を、単純に忘れたんですよね?

────あっ、あぁ。他意はないよ他意は

────それに霊格ポイントが高過ぎる影響も出てきます

────そうかなあ……

────この星には魔術文化があるのです。怖ろしいことに発展しかねません

────あぁ、そうか……

────したがって、再輪廻処置を具申します。

────うーん。でも、さあ。そうなると長官承認を覆すことになるし

────それは……そうですが

────あのちっちゃな女の子も泣いちゃうよ、きっと

────しかし、介入は在住天体の公転半周期までしかできません。もう猶予が!

────北方天使界の輪廻抑制派も勢いづくだろうなあ

────うっ、ううむ

────わかった! こうしよう。

────はい?

────あの子に問題があるようなら、私が責任を持って処置するよ!

────ふーむ、審査官がそうまで仰るなら


皆様のご評価、ご感想が指針となります。

叱咤激励、御賛辞関わらずお待ちしています。

ぜひよろしくお願い致します。


Twitterもよろしく!

https://twitter.com/NittaUya

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 会話文しかなく周辺状況がまったく分からない。 どんな人が話してるのか?誰と誰が話してるのか? ただただ会話文が上から下へ滑っていってしまう。
[良い点] 神様や天使からの貰い物でなく、アルバイト契約後の必須技能による能力(チート?)取得というオリジナル感がいいですね。 楽しく読んでいきたいと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ