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楽したい男の本末転倒譚  作者: ジン
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買い物2

難しいですね。

 服屋を探してまた歩き出す。その時俺は重大な事実に気づいてしまった。もしかして奴隷を買ったら服屋に行かなくてはならないのでは、ということに。

 もちろんこれは予想だがきっとそんなにいい服は着ていないだろう。靴もはいていないかもしれない。ということは奴隷を買ってそのついでに服屋の場所を聞くのがいいのではないだろうか。


 昼にはまだ早いが奴隷を買って服を選べばちょうどいいぐらいの時間だろう。ライムを持つのも疲れてきたのでそいつに持たせればいいだろう。


 完璧な考えだ、と自画自賛しながら奴隷商を探す。知識によって奴隷が売っていることは分かっているのだがいかんせん場所がわからない。


 結局街の中をうろうろすることになった。そうして先に見つけたのは服屋だった。結局服屋が先に見つかるのかよ、と思いつつも見つけたなら自分のぶんだけでも買えばいいだろうと思い服屋に入る。


 服屋は日本の商店街のような感じで、通りから中が見えるようになっており入り口もドアがないので広い。

 店員に動きやすい服とズボンと下着と肌着を2枚ずつ選んでもらうように頼んだ。

 店員が持って来るものの肌触りを確認しながら選び購入することにする。体を拭く布を追加で買う。

 合計で銀貨一枚でいいと言うのでそれで払う。物価がどうなっているのかわからないのは本当に不便だと思う。


 チクチクして着心地がいいとは言えないものもあるが、その中でもましなものを選んだので文句を言っても仕方がないだろう。お金が入れば高級な雰囲気のする店の方へ行こうと心に決めて店を出る。


 奴隷商を探して歩いているとすぐに見つかった。と言うか服屋と6軒しか離れていない。


 お金は足りるだろうか。とドキドキしながら店に入る。


 店の中は意外に綺麗で仄暗くてそして広かった。

 店の中に入ると奥の応接間のようなところに案内された。革の椅子がこちら側に2つ机を挟んであちら側には1つ置いてある。とりあえず座り部屋を見渡す。広さは7畳ぐらいだろうか。奥に扉がある。


 そんなことを考えているととても綺麗は人族の女性が奥の扉から入ってきて、俺に一礼した後、お茶を出してまた一礼して奥の扉へと帰って行った。首輪をつけていたので彼女も奴隷なのだろう。


 彼女が出て行ってから、お茶を飲まずに店員が来るのを待つ。

 少しすると奥の扉から、かなり太った"なんとなくこの人がこの店の店主なんだろうな"と思わせる雰囲気の、人族のおじさんがやってきた。席に着くなり話を切り出してきた。

「お待たせしてすいません。私がこの店の店主をしております、ビゲルと申します。本日はどのような奴隷をお探しでしょうか?」


 どんな奴隷がいるかなんて知らないので、とらえず大まかな注文をすることにした。

「戦闘ができる人がいいですね」


 ビゲルは少し考えながらまた質問をしてくる。きっとどうな奴が店にいるのかを頭の中で考えているのだろう。

「種族と性別と、年齢はどうしますか?」

「種族は問いません、女の子で13歳から20歳くらいの子がいいですね」


 注文の理由としては、抱き枕に使いたいので女の子の方がいいと言うのが1つ。

 もう1つは奴隷は今後も増やしていくつもりで、家を買うまでは同じ部屋に住むことになるので、性別は揃えた方がいいことから男ばかりの部屋に住むよりは、女の子の方がいいから。という言い訳を頭の中で展開しつつ、ビゲルに伝える。


「わかりました。それでは商品のところへ案内しますので、ついてきてください」そう言ってビゲルは奥の扉へと入っていく。扉を出ると廊下があり、目の前の階段を彼が登っていくのでついていく。


 階段を登りきると、左右に3つずつ檻があり、1つの檻に5人ぐらいが入れられている。種族はバラバラだが性別と年齢は同じぐらいに見える。なかなか綺麗にされており顔色も良く、健康そうだ。


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