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楽したい男の本末転倒譚  作者: ジン
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買い物

  朝、目が覚めると嫌な臭いがした。そこで昨日着替えず、体も拭かずに寝たことを思い出した。

 

  朝ごはんの時間を聞き忘れたため急いで食堂のある場所に行く。この宿は一階が酒場兼食堂で、二階が宿はになっている。

  下に降りると昨日のいかついおじさんがいたので声をかける  「朝ごはんってまだ大丈夫ですか?」

「ギリギリだったな、次の鐘が鳴っていたら有料だったぞ、ん?お前臭うな裏に井戸があるから体を洗っておけよ」

  そう言っておじさんは厨房へ歩いて行った。とりあえずテーブルに座って待っている。そうするとおじさんがサンドイッチを持ってきてくれた。それを俺の膝の上で見ていたライムが三つあるうちの一つに体を伸ばし、一瞬で食べてしまった。


  昨日も肉を分けてあげたし今日もあげるつもりだったが、自分の許可なく食べたことに怒ることにした。ペットのしつけはいいことは褒めて、悪いことは叱る、これが大切だ。

「こら!先に食べちゃダメだろう!」少し強く怒るとライムは心なしか小さくなった気がする。初めてやったことだし、あまり怒っても逆効果だと思いまた声をかける。

「ごめんなびっくりしたよな、でも俺がいいって言うまで食べちゃダメだと言うことを覚えていてくれ」そう言いながらライムを撫ぜるとライムは分かったのか、わからなかったのか、嬉しそうに体を震わせる。


  そうして食事をおえると、いったん部屋に戻ることにした。自分には魔法が使えることを思い出したのだ。


  自分が綺麗になることを想像しながら魔法を使うと、この世界に来る時よりも綺麗になっている。匂いも無くなっている。

  とりあえず学ランのままでは動きにくいので服を買いに行くことにした。鍵をおじさんに返して宿を出る。


 服屋を探すにしてもどこにあるのかわからないので、昨日のようにうろちょろすることにした。奴隷さえ手に入れば俺が苦労しなくても済むのかな、なんてことを考えながら歩く。

 すると運のいいことにすぐに見つかったが、なんだか高級そうだ。高級な雰囲気が漂っている。服に金をかけることはないと思い店の前を何食わぬ顔で通る。


 とりあえず場所だけ覚えておいて他に服屋がなかったらここに来ることにしよう。


 また通りを歩いていると武器屋を発見した。服も大事だが武器を買わなくては、自衛のしようがないことに店の中の武器を見て気づいたので店の中に入ることにする。


 店の中は綺麗に整頓されておりたくさんの武器が並んでいた。武器を見てもどれがいいのかわからないので、店番をしている店主と思われる小さいおじいさんに聞くことにした。

「すいません、武器を見繕って欲しいのですがいいですか?」

  「どんな武器がいいんだ」

 何もわからないから丸投げしようと思ったのに質問される。しかし、いきなり武器を見繕えと言われても困るのだろうと、一人で勝手に納得して

「自衛用の武器が欲しいんです。あんまり大きくない方がいいと思います」


 武器を持つ自分を想像しながらおじいさんに注文する。正直行って奴隷が手に入れば俺は戦わなくてもいいと思っているので、振り回せればそれでいいのだ。

 そんな俺の気持ちを知るはずのない店主は、軽く考えた後、「それならこれがいいだろう」とショートソードを持ってきてくれた。

 それを受け取って軽く振ってみる。ギリギリ片手でも振れるぐらいの重さだ。気に入ったので買うことにする。

 冒険者に必要なものなんて想像もつかないので、その後も軽く質問されつつも、店主に丸投げした。


 そうして俺はショートソード1本と、投げナイフ3本、弓を一張、矢を10本買った。弓は使えないと、言ったら練習しろと言われた。値段は金貨一枚にまけといてやると言われた。適正価格などわからないので、金貨一枚を払って店を出る。







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