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楽したい男の本末転倒譚  作者: ジン
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異世界到着

  目を開くと一面茶色と緑にかこまれた森にいた。どうやら転移は成功したようだ。地面はしっかりしている。いつの間にか今日学校に履いて行った運動靴を履いていた。


  とりあえず街に行かなくてはならないだろう。太陽がほとんど真上に来ているので地球と同じ感覚なら昼ぐらいか。森にいるのはわかるのだが位置が把握できないため木に登ることにした。

  「虫とかいたらやだな」


  登っている最中に、手に虫が触るのを恐れながら杉のような気を登って行く。体術のおかげか簡単に周りが見渡せるところまで登ることができた。虫はこの木にはいないようだ。


  「遠いな」

  思わず呟いてしまう。城壁を見つけることはできたが、なかなか遠い。それでも動くしかないので、街があると思わしき城壁に向かって歩き始めた。


  城壁に向かいつつ、道を探して歩いていると、喉が渇いて来たので魔法で出してみることにした。魔法で出した水は飲めるらしい。


  魔法で大切なのは、イメージすることらしい。水が飲めることもイメージが大切だと言うことも、知識から学んだことだ。


  水の玉が目の前に浮かぶことを想像して魔法を使ってみると、体から何かが抜ける感覚がした後、少ししてから直径10センチぐらいの水の玉が出来ていた。

 プカプカ浮いている水の玉に顔を突っ込み喉を潤す。


 一時間ほど歩いていると、整備された道が出て来た。このまま進めば街に着くだろう。


  街に着いたら冒険者になってお金を稼ぐのがいいらしい。薬草なども買い取ってもらえると言うことなので、森で鑑定を使いながら、その類のものを集めていたので、今日はなかなかの収入になると思う。


  そういえば、魔物がいると言うことだかまだ一匹も見ていない、そう思っていると、道にスライムが飛び出して来た。


  スライムは子供でも倒せるくらい弱くて、魔石も使い物にならないレベルだか、テイムがしやすいらしく、テイマーの初級者がよく捕まえるらしい。プルプルしているので愛好者も少ないが確かにいるらしい。


  俺はすかさずテイムを使う。体から魔法を使った時のように何かが抜けて、スライムの下に魔法陣が出来上がる。魔法陣はだんだん小さくなりスライムの中に消えて行った。


  魔法陣が消えるとスライムがこちらに寄って来て足に擦り付いてきた。抱きかかえてやると、嬉しそうに震える。本当にプルプル、ひんやりしている。枕に使えそうだ。


  とりあえず仲間になったので鑑定でステータスを確認してみる。


  名前なし L.V1


  スキル 分解 吸収 体当たり


  スライムだしこんなものだろう。名前がないようなので名前をつけることにした。

「お前の名前はライムだ、わかったか?」


  ライムはまた嬉しそうに体を震わせる。


  俺はライムを抱きかかえたまま街に向かって歩いた。

 

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