表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
楽したい男の本末転倒譚  作者: ジン
3/14

プロローグ3

会話が少ないです。

  せっかく落ち着いていたみんながまたプチパニックになった。でも、そんなことは御構い無しに女は話し始める。


  「皆さんこんにちは、私は天使です。」


  いきなりの光に驚いていたみんなは、天使だという女を見て息を飲んだ。それほどまでに本能に訴えかける美しさを持っていたのだ。金の髪に青い瞳、背は浮いているのでわかりにくが俺と同じくらいだろう。


  「気になることもあるかとは思いますが、とりあえず簡単な説明だけしちゃいますね。」


  そうして天使だという女は俺たちの現状を話し始めた。


  「まず一番最初に行っておくことは、あなたたちは地球ではないどこかへ、転移するということです。これは自然現象みたいなもので、私にもあなたたちにも、どうすることもできません。しかし飛ばされることは回避できませんがその方向性をある程度指定することはできます。なので私はあなたたちに次の行き先を選んでもらうことにしました。ここまでで質問はありますか?」


  色々聞きたいことはあったが他のやつが聞くだろうと思ったら、誰も聞かずに天使はまた話し始めた。


  「とりあえず自分のステータスを確認してください。魔法が使えるのに魔素のない世界に行ったら大変ですからね」


  これにはさすがに質問しようと思ったが、やはり誰かが聞くと思ってスルーした。


  しかし誰も聞かない。天使は不思議そうに首をかしげているし、こちらは誰も口を開かない。こうゆう時は剛だ、俺は剛を肘で軽く突く。剛は一瞬でビクッとして、すぐに落ち着いて、天使に質問した。


  「ステータス?と言うのはどうやって確認すればいいのでしょうか?」


  天使はなるほどと言う顔で答える。


  「ステータスの開き方がわからなかったんですね。ステータスと心の中で念じるか声に出せば見えると思いますよ。あとステータスを確認していきたい世界がある人はじゃんじゃん行ってくださいね!すぐ送りますので」


  ステータスと念じるだけでいいのなら楽だな、と思いならがステータスと念じる。周りからはステータスと言う声も聞こえる。


 念じた瞬間に目の前に


  椎名 健 L.V1


  スキル 体術 テイム パーティ強化 魔法の心得 鑑定 知識

 

  と出てきた。スキルの数が6個と言うのが多いのか少ないのかわからないが、見知らぬ土地に行くのにこれだけかと言う感じは拭えない。


  周りはどうだろうかと見てみると数が少ない気がする。数えてみると3人程いないようだ。天使に聞いてみるともう異世界に送ったとのこと。

 

  天使が無理矢理にやったのでなければ先走りすぎだと思ったが、潔いとも言えるのかと考えを改めた。


  剛はどうかなと首をひねると目があった。

 

  剛のスキルは8個あるらしい。いちいち全部言うのは面倒なので二人ともスキルの数だけ教えあった。


  レベルは1らしいので、全員が1なのかもしれない。


  剛は少し会話をしてから幼馴染の方へ行ってしまったので一人でこれからどうするか考える。


  とりあえずここでスキルの確認をすることにした。周りに影響がなさそうで、効果が実感できそうな鑑定と知識のどちらかを使うことにした。


  あまり考えずに知識を使ってみる。すると、


  一つの世界の常識的な知識を手にすることができます。世界を選ぶとかのスキルは消えてしまいます。世界を選んでください。


 と、ステータスの上に新たな文字が出てきた。


  つまりこの知識というやつは使い切りなわけか。でも何も知らないよりはマシなのかな、でもそれぐらいなら天使に聞けばよくね?とも思う。チェンジができないか後で聞いてみよう。


  次は鑑定だ。


  スキルを鑑定してみると、


  体術 体を動かすことに補正、動きがなんとなく良くなる。


  これは喧嘩とかで使えるかもな。俺は運動神経はいい方でずっとサッカーをやってきた。体力もある方だ。サッカーは好きだ、それよりも睡眠の方が好きだけど。


  テイム モンスターを仲間にしやすくなる。テイムがなくてもモンスターを仲間にすることはできるがスライムだとしてもその確率は0に近い。


  もし、モンスターのいるところに行くならいいスキルかもしれない。


 パーティー強化 パーティーを組んだものを強くする


 そのままだった。パーティーは組むものらしい。


 魔法の心得 魔法が使える。その強さは自分次第。


  アバウトだな。なんの魔法が使えるのかもわからんし、その強さもわからん。


  鑑定も今のところすごく使えるわけではないが、わからないことがわかるのはなかなかいいのではないだろうか。


  天使の言うことを鵜呑みにするのならばこのスキルたちは俺の数少ない味方になる。活用していかなくてはならない。


 考えている間に半分ぐらいの人がいなくなっていた。


 剛もいない。俺たち友達だったと思ったのに。


 とりあえず暇そうにしている天使に話しかける。


  「色々と質問したいのですがいいですか?」


  「はい、どうぞなんでも聞いてください」


  心なしかテンションが低い気がするがまぁいいだろう。とりあえずの疑問をぶつける。


  「俺のスキルで一番オススメの世界を教えてください」


 

感想よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ