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天狗の弟子になった少年の話  作者: たまむし
三章 身
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百三 前を歩いて

一部の読者さまお待ちかねの、鶸黄くんとあの方のご対面があります。



「…」


 師匠と兄弟子たちの前を辞し、三太朗は初めての配下、鶸黄(ひわき)を見下ろして考えていた。


 白鳴山の小さいのといえば三太朗のことだ。

 そして今、目の前にいるのはもっと小さな鶸黄がいる。


 三太朗は事実を認めて内心で一度頷いた。

 何かというと、自分たちは大きくはないということである。

 あまり気にしたことはなかったが、それは少しばかり不本意な気がした。


────ひわが気にするのもわかる。


 だが心配はしない。


────師匠が、オレたちは白鳴山にいたらちゃんと育つって言ってたからな!だからそれはもう良いとして。


 高遠が言及したのは鶸黄についてのみだったが、三太朗はそんな細かいことには頓着しないで、自分たちが小さい問題を放り投げた。

 今考えるべきなのは他のことなのだ。


────これから何を、どうしよう?どうしたら良いかな。


 三太朗に期待されているのは、未来に向けて立派に成長することだ。

 三太朗と鶸黄が揃った今、力を合わせてより良く成長出来るはずなのだ。


 何故なら三太朗は配下を得ることによって、一段上の立場になった。それは、『主』たる技能が求められるのと同時に、それを習得出来る資格を得たということ。

 同時に鶸黄もまた三太朗の配下になることで『従』の資格を得、その技能を磨くべき立場になった。


 自分たちは今、共にひとつの節目を迎え、様々な学びを得る機会を手にしたのである。


 そう、鶸黄は遊び相手ではなく、"配下(・・)"として師が連れてきた者だ。

 三太朗は、幼い見た目を裏切る冷静な思考で、自分自身が成長するのと同様に、上に立つ者として育つことも期待されているから配下を与えられたのだと、すんなり理解していた。


 では、『主』たる三太朗がまずすべきこととは何だろうか。目指すべきはどこなのだろうか。


────立派な主ってどんなだろ。


 そもそも主とはどんなものかと考えてすぐに浮かぶのは、やはり三太朗の師である高遠だった。


 様々な高遠の振る舞いを思い出す。

 堂々と、飄々と、凛としている姿。

 頼りになり、強く、優しく、誠実な言動。──周りに迷惑をかけていたり少々抜けていたりすることも思い出したが、白鳴山の弟子が師を思い出すときの特質として、欠点はあまり気にならないのであった。


────師匠は、いつも必要なものをくれる。


 物も言葉も、知識も。ときには手助けも。

 それはとても助かるし、何より安心することでもある。

 高遠が三太朗のことを気に掛けてくれているのだと嬉しくなる。

 これが良い、と思った。


────ひわには何が必要なのかな。


 ふと、三太朗は鶸黄にじっと見られていることに気がついた。

 また黙って考え込んでしまった三太朗を、その間ずっと鶸黄は見つめていた。というか、熟考している主に声をかけるのは今の鶸黄にとって難題に過ぎ、じっと息を詰めて様子を窺っていた。


 黙り込んだままの主にじーーっと見つめられるのは、地味に気まずい。

 意思疎通も顔色を読むのもおぼつかない鶸黄は、慣れた者でさえ読みにくいと評判の無表情時の三太朗を前にして、太刀打ちできる訳がなく、戦々恐々と固まっていたのである。

 背中にじっとり冷や汗を感じ、ちょっと震えてさえいた。


 三太朗は、なんとなく鶸黄がすごく緊張しているのを感じてはいたが、このこけしはなんかずっとこういう感じなので、段々こういう生き物として認識しつつあった。

 ずっと緊張してるのは疲れるだろうから、その内馴れて力が抜けたら良いな。とか考えていた。──三太朗は基本的に相手を思い遣ることが出来る良い子なのである。


 そして、ちょっとぷるぷるしてる可哀想な子鬼を見ていたら、ひとつ大事なことを思いついた。


「これからお世話になるみんなに、ご挨拶をしにいきます!」

「は、はいっ!」


 なんとなく敬語になってしまう三太朗だった。




 手始めに、これから一番世話になるであろう、家事手伝いの権太郎(ごんたろう)タヌキと釿次郎(ぎんじろう)キツネに会いに行き、(ユミ)八咫(ヤタ)の、屋敷にいる面子をまず回ることにした。


「お外にもいるんだけど、多分行く前にお昼食べないとだから、行くのはその後ね」

「お、おひ…」


 なんだか変な反応だったが、様子を見ていると慌てて頷いたので、三太朗は良しとした。

 少しばかり時間が押しているというのもあるし、昼餉(ひるげ)の前におさんどんのタヌキとキツネに面通ししておいたほうが良い。

 周りが全部顔見知りになれば打ち解けるのも早いはずだ。

 

────みんなと良い関係になるように考えてあげなくちゃ。


 三太朗は使命感を胸に張り切った。






「ひわ、ご飯とか着る物のお世話してくれるタヌキのごんたろさんとキツネのぎんじろさんだよ。こっちは今日オレの配下になった鶸黄です!これからお世話になります!!」


 最初、どんぐり色のタヌキとたんぽぽ色のキツネの前で、三太朗は胸を張って、元気よく初めての配下を紹介した。

 宝物を見せびらかすように瞳を輝かせる雛はとても微笑ましく、権太郎と釿次郎はいつもの三倍ぐらいほっこりした。


 三太朗がそわそわ見守る前で、子鬼もおっかなびっくり「こえからどうぞ、よろしくおねがいしまし」と深々と腰を折るのだが、それはもう深々として、長々として……いつまでも終わらなかった。


 鶸黄は頭を下げたまま段々焦っていく。

 タヌキとキツネは神妙に黙って見守っている。

 まだまだ下がったままの小さい頭。ちょっと疲れたのか微妙に震え始めた。これは──


────やめどきを見失ってる…!


 三太朗はそっと体を寄せて隠し気味に、脇腹をつんつんして「もういいよ」と小声で教えてあげた。


 わたわたと急いで体を起こして決まり悪そうにもじもじする鶸黄と、やはり小声で「だいじょぶだよ、次もっと上手にできるよ」と励ましてやる三太朗。

 権太郎と釿次郎は彼らの相性は良さそうだと見て、単純に三太朗に新しい配下が来たのを喜んだ。


「丁寧なご挨拶ありがとうございますなあ」

「ちゃんとご挨拶できてえらいですねえ!」


 鶸黄はまだ小さくて緊張してしまう子のようだが、真面目で丁寧にご挨拶出来るとても良い子に見えた。

 権太郎と釿次郎は、良い子が増えるのは歓迎である。ご飯をたくさん食べる子なら更に大歓迎だ。


 三太朗はとても良い子だから大丈夫だと思ってはいたが、実際に来た配下の面倒をちゃんと見ようとしている姿を見れば感動もひとしおというもの。

 きっとふたりは仲良しになって、かけがえのない仲間になるだろう。仲良しは多い方が良いに決まっているのである。


「ほんとに、上手なご挨拶でしたなあ」

「これからが楽しみですねえ」


 褒める彼らに満足して、三太朗は傍らをちらっと見下ろした。

 鶸黄は真っ赤になって(おのの)いていた。






 次に会いに行った弓のところで、三太朗はお手本に頭を下げて見せた。

「ゆみさんだよ。ゆみさん、こっちはオレの配下になった鶸黄です!!ひわのことも今日からよろしくお願いします!」

 ぺこりと軽く頭を下げ、ひと呼吸で戻る。


「よ、よろしくおねがいしまし!」

 鶸黄はひと呼吸と半分で、恐る恐るゆっくり姿勢を戻した。

 ちゃんと自分で頭を上げられてほっとする鶸黄と、小さく拳を握って喜ぶ三太朗。


「まぁあああ…!!」


 弓は両手を握り合わせて感嘆した。


 何と言っても可愛らしいのだ。

 とても小さな男の子。

 つやつやした髪に光が輪を描き、すべすべしている頬の辺りなど幼児特有の丸みが愛しい。

 そして精一杯だとわかるぎこちない一礼を披露してくれたのだ。

 まだ親の後ろに隠れてしまっても不思議ではない歳だというのに、頑張って挨拶をしてくれたのが嬉しい。


 そんな可愛らしい鶸黄が可愛らしい三太朗の隣にいるのは完成された素晴らしい光景である。

 しかも、三太朗が頭を下げたのはおそらくお手本だと見当がついた。


 高遠に実子がいないので、白鳴山に於いて三太朗の扱いは主家の若君相当。

 弓に対して配下の紹介をするぐらいなら、本来なら三太朗が頭を下げる必要はないし、三太朗もまたその辺りはきちんと分かっている。

 上下の別と礼儀は当然のように日常に混ぜる形でさりげなく教育されてきているのだ。


 そうして、正面の弓は、三太朗が一礼後に横目で鶸黄を気にするのをはっきりと見たのだ。目的はそれで知れた。


 一番下として可愛がられてきた三太朗が、自然に他者の、鶸黄の面倒を見られるというのは素晴らしい素質であり、大きな成長を実感せざるを得ない。

 そしてそれを素直に受け入れて頼りにする鶸黄はもう既に三太朗を上として見ているのがわかった。


 弓は他の者より子どもの可愛さをいくらか強めに感じ取る性質だったが、それはそれとして冷静に観察と分析ができる。

 そうでなければ白鳴山にはいられない。


――――願わくば、鶸黄もこの山で強く大きくならんことを。


 そうできなかったときのことなど考えたくもない。


 それにしても、もの慣れない鶸黄を助け、小さな成功を我が事のように喜ぶ三太朗と、鶸黄の感謝の眼差しときたら!


────尊い…!!


 それは、子どもが可愛くて仕方がない弓にはたまらなかった。


「なんて立派なご挨拶でしょうか!良い子ですね…!」

 目を輝かせ、心のままに褒め上げる様子はどこか異様で、子鬼が若干引いた様子に弓は気付かなかった。


「そなたの誠意しっかりと伝わりましたよ。何か困り事あればいつなりとわたくしのところへおいでなさいましね」

「あ、ありがとう、ございまし…」


 満面の笑みで歓喜も露わにする美女に鶸黄はびくびくとして、明らかに恐る恐るの様子だが、弓は感極まって頬を染めた。


「まあ!ちゃんとお礼が言えるのですね!もう礼儀を知っているとは感心ですわ!!三太朗どのも、おめでとうございます。良い配下をいただきましたね」

「ありがとうございます!」


 元気良いお返事である。

 気負っているのか敬語なのがまた、背伸びをしているようで可愛らしい。

 そう、彼にも背伸びをしたい相手が出来たのだと思うと、弓は湧き上がるような気持ちでふふふと笑みを零した。


「高遠さまが配下をお選びになったのは、三太朗どのの成長をお認めになった証ですわ」

「そう思う?ほんとに?」


 瞳を輝かせる小さい天狗の頭をいつものように撫でて、「ええ、もちろんです」と心から頷いた。


「高遠さまは出来ると思ったことしか求めぬお方。鶸黄をお与えになったのは、三太朗どのが配下を持つに相応しい方になったと思われたからに他なりません。自信をお持ちになってくださいましね」


 照れくさそうにはにかむ三太朗は、隠しきれない誇らしさと喜びに頬を赤くして「だったら嬉しい…です」と目を逸らした。


「ああ、それにしても鶸黄は独りで見知らぬ地へ来るなどなんと果敢な!既に三太朗どのの配下にふさわしい気概を感じます」

「ふえっ、えっ…」


 急に矛先が向いて驚いた鬼が、困って視線を向けるのは己の主だった。

 弓はそんな少しのことに強い喜びを得て、深い安堵に穏やかな笑みを浮かべた。


「当然!!だってひわはオレの完璧な配下になるんだもん!!」

「ひぇっ」


 胸を張る三太朗と、真っ赤になっておどおどと目線を落とす鶸黄。

 だがしかし、鶸黄は一度きゅっと口を引き結ぶと、顔を上げた。


「が、がんばりまひっ…」


 口を押えて完全に俯いてしまった子鬼を、雛が笑いながら背中を叩く。


「ああ…!」

 弓はうっとりとため息を吐いた。

 三太朗に仲間が、保護者でも兄でもなくどこぞのへっぽこな友でもない仲間が出来たのだ。


 弓はそっと願わずにいられなかった。


――――どうか、この子たちの縁が末永く続きますように。




 三太朗は何気なく屈むと、小さな耳元に密やかにささやいた。


「ゆみさんいつもこんな感じだけどそれだけだからその内慣れるよ」






「ヤタさん!オレの一番目の配下の鶸黄です!!これからよろしくお願いします!!」

「よ、よろしくおねがいしまし!!」


 機嫌よく元気な雛と緊張して力んだ子鬼の挨拶を、大ガラスはゆったりと座ったまま受けた。


「ふむ。切磋琢磨し励むが良い」

「はい!」

「あ、あい!!」


 子どもの元気のいい返事は気分が良いものである。

 ヤタの嘴も軽くなろうというものだ。

 いたずら心を起こして、笑い含みにがあと鳴く。


「しかしながら、互いに依存することなく、砥礪切磋(しれいせっさ)を忘れずに居れ。さもなくばいかに積水成淵(せきすいせいえん)せんと志しても伸びに陰りがあろう」


「えっと、はい」


「…あい」


「如何に励むとて瞬く間に長ずることはあらぬ。一時(いっとき)躓いたとしても、何事も積土成山(せきどせいざん)と心得、勤倹力行(きんけんりっこう)せよ。さすれば苦心惨憺(くしんさんたん)しようとも必ずや報われるときが(きた)るであろう」


「はい」


「…あ、あい…?」


「ふん、あまり力まずとも良い。片やあるじの認めた弟子、片やあるじ直々の選りすぐり。この山では比べ見る者もなく不分明であろうが、そなたらは栴檀双葉(せんだんのふたば)と言うても良かろう。明として(ひら)けるまでは間があろうとも、()まず(たゆ)まず一意専心(いちいせんしん)が最短最良であることを肝に銘じておれ」


「…はぁい」


「えと…あの…うぅ」


 なんだか眠そうになってきつつも返事をした三太朗に対して、小さな鬼は面倒そうでも退屈そうでもなく…顔色が紙のように白くなっていた。


 少しばかり遊んだだけで、なぜだか震えるほど怯えている臆病な気質。

 おおかた咎められるとでも思ったか。拍子抜けだ。詰まらない。


――――やれやれ、小童に慣れた弊害か。期待は過剰であったようだな。


「ふん」


 少しばかり失望したのが声に乗ったか、鶸黄はヤタの反応にびくりと身を震わせている。

 この歳にして既にある小物の感に、これを矯正できるのかと思うと、ない眉をしかめたくなる。


 大丈夫なのかと眺める目の前で、三太朗が(おもむろ)に、そろりと形だけこっそりの体で配下の耳元に寄った。


「あのね、期待してるからがんばれだって」


 すっぱりと潔く…悪く言うとすこぶる雑な要約にさしもの八咫烏(ヤタガラス)も呆気にとられた。


「あとね、わざと難しく言って遊んでるだけだからわかんなくて平気」


 今度はちろり、とヤタを見ながら大して声をひそめもせずに言って見せるふてぶてしさ。


「この生意気な小童め!!」

 言いながら語尾が笑ってしまった。


 あっはっはっはっは!!!とカラスの声音での呵々大笑に、顔はほとんど見えないがどうやら驚いているらしい子鬼のことなど些事である。


「この我を前に斯様(かよう)な振る舞いに出る者などそうそうおらぬわ!!」


 大きく広げた翼の先ではたくように灰色の頭を引き寄せると、下がったそこへ三本目の脚で掴むようにかき回してやれば、「きゃあー!」と子ども特有の高い声ではしゃいで笑う。


 変な力みは抜けてしまった。

 心配など別に必要ない気がしてくる。

 多少思うところがあろうとも、それをどうにかしていくのは、この言外に配下を庇って牽制してみせられる雛であり、それを指導していくのはヤタの規格外の主なのだから。


――――何とでもなるであろうよ。


「あ、あのっ」


 ヤタは意外な思いで嘴を向けた。

 思い詰めたように袴を握り締めつつも子鬼は決然と声を上げた。


「ボクっ、ボクあ、いまはまだ、むつかしいことあ、なにもわかりましぇん。だけど、だけど…!」


 ぐっと一度息を飲み、必死なあまりに頬を紅潮させながら、子鬼は髪の間から震える目を向けていた。

 

「たくさん、たくさん、がんばりまし…!はやく、ぬしさまのお役に立てうようになりまし!!だから、あの…どうぞ、こえからよろしくおねがいしまし!!」


 深々と下がった頭を眺めて、もう一度鼻から息を抜いた。


――――そうであったわ。これ(・・)はあの馬鹿者が選んで拾ってきたのだ。


 ほぼ勘で生きているような主が、大事にしている弟子のために選んで来て宛がった配下である。そんな大事なことを再確認した。


 真ん中の脚で無造作に、小さい頭をわっしと握り込む。


「ひぇっ」


 それだけでびくびくするのはやはり気に入らないが。


「こやつに付いて行くのは難儀であろうが、そなたに出来るか」

「あいっ!」


 即答は小気味よく思えた。


「やたさんどういう意味ー?オレ、ちゃんとひわがついて来れるように歩き方も気を付けるよ?」


 むくれて頬を膨らませる雛に、大ガラスは喉の奥だけで笑う。


「期待しておる、励めという意味よ」


 三太朗はふぅん?と納得していない顔をした。


「それよりも、そろそろ昼時ではないのか?」

「あっ、そうかも!じゃあねやたさん!ひわ、行こ!!」

「あいっ。し、しつえいしまし!!」


 廊下を遠ざかっていく気配を何とはなしに聞きながら、すっかりと静かになった部屋でヤタは神経質に羽繕いを始めた。


「にしても鶸黄とな。…ふん、あやつにもこれぐらいの名付けの才があれば良かったものを」


 羽の手入れでもしていなければやっていられないヤタだった。






「あの、ぬしさま」


 呼ばれて三太朗は少し歩調を緩めて振り返った。


「さ、さっきのおはなし、とってもむつかしかったのに、お分かりで、すごかったでし…!」


 わざと難解な言葉を使っていたヤタのいじわるを思い出して、三太朗はにやっと笑った。

 キラキラした眼差しはとても気分が良いが、仲間として教えてあげることにした。


「あれね、半分もわかんなかった!」

「えっ!?」


 ぽかんとした配下にさらにけらけら笑ってしまう。


「あのね、やたさんは大体、話がすっごく長いんだけど、おんなじようなことを何回も言ってるのが多いから、最初の方だけ聞いてはいってお返事してたら大体大丈夫なんだよ!」


 楽しそうにする主を見上げながら、鶸黄は自分の主はどうやら要領も良いらしいということを漠然と感じたのだった。





前の活動報告で書いておりましたキャララフは、本話と同時公開したかったのですが、なにやら上手くいかず、おまけの所為で本編の公開が遅れるのもどうかと思ったので先に本文を投稿しました。

ラフは後日公開します(;・∀・)すみません


旧版と同じく活動報告に掲載しようと思います。

公開したらこちらに活動報告のURLを貼りますので、気が向いた方はご覧になってください。


大変お待たせいたしました!

新ラフ掲載に成功しましたので活動報告記事のURLをお知らせします。


https://syosetu.com/userblogmanage/view/blogkey/3124919/



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