彼のことがなんだかんだで好きなんです。
「.....なんか、思い出しただけでもは、腹が立ってきたわ。」
「霞、そんなこと言うなよ。今はなんだかんだで、恋人として俺のこと好きだろ?」
「...............」
あー。はい。こういうのは無視ですね。
これが一番の得策です。
無駄に墓穴をほらないためにも。
ええ。向こうはニヤニヤしてますよ。
だって沈黙は肯定ですから。
それからも、しばらく辺りを散策して、二人の時間を楽しんだ私たちは時間も時間なので帰ることにした。
今日はお互い電車だから最寄り駅でお別れすることにした。
「じゃあね。春馬くん。」
「あぁ。気をつけて帰れよ、霞。」
「うん。わかった。」
いつも思いますが美人さんに言われるのは実に不思議な気分です。
むしろ、あなたが気を付けてくださいといってあげたいぐらいです。
私なんて相手もされませんからねぇ.....
なんて、のんびり思っていながらホームに向かおうとすると、腕をひかれ、いきなり春馬の顔が近づいてきて唇に何か触れた。
「何度でも言うけど愛してるから。」
ん?うわー。春馬くんベタな展開好きだなぁ.....
キスされちゃった。うわー。
「じゃあまたな。」
すごくうれぴー。照れるー。やばい.....etc.
.....なわけな。
あなた今の格好考えてください。
女装ですよ!はい。女装!
背徳感しかわかねぇ.....とか思っちゃう辺り末期かな 。私。
でもってね、私注目浴びちゃってるよ.....
そりゃこんな混雑した駅で、堂々百合みたら注目しちゃいますよね。
すいません。本当に。お騒がせしてます。
でも、百合ではないですからね。
本当に。皆さん信じて。
本当ですから。
あー.....本当に恥ずかしい.....
やっぱり彼の女装癖はそこそこ困ったこともあるんですよね。
今回みたいなこと、ちょくちょくありますから。回りから変な目でみられるっていう。
それに、やっぱりイケメン(な彼)が好きだったりする私にとっては女装で来られるのに、たまにショック受けることもあるんですよ。
イケメン好きですよ。ええ。開き直ります。
あんま、いえないですけどね。
でも、大きくくくって結局は許してしまうんです。
あの強引な告白でさえも結局は許してるんです。
なんでかって?
そんなの簡単なんです。
だって、なんだかんだで好きだからなんです。
To.春馬
From.霞
今日は楽しかった!
ありがとう!
またデートしてね。
今度は男姿期待してる\(^o^)/
P.S.いつもいってるけど女装してキスとかやめてください。
デートの巻ここで一端おわります!
読んでくださった方ありがとうございます!
この章では霞ちゃんと春馬くんのお二人のお付き合いの経緯について書かせていただきました。
ここからはまだ未定ですが、まだ続ける予定なのでなにとぞよろしくお願いします!
コメントまってます! きりお