彼と付き合うことになったとき。
「おい、霞、霞!話きいてんのか?」
春馬に呼ばれ自分が考え事に熱中してたのに気がついた。
「あ、あぁ。ごめん。ちょっと考え事してた。」
「何を?」
「ん。付き合う前のこと。」
そう答えると春馬はおかしそうにしていた。
「まじでお前俺のこと女だと思ってたよな。」
ちょっと憎たらしい。まあ別にいいけど。
「仕方ないじゃんか。」
すると春馬は、ははっと笑い
「ごめんごめん。」
と言ってきた。
べつに怒ってもないから、謝ってくれなくても良いのだけどね。なんて思っていると、春馬が話を続けてきて
「でもさ、まさか、あれでOK出るなんて霞ってちょろいなーって今でも思ってる。」
なんて笑いながら言うものだから私は
「吹っ飛べ。」
とだけ返したのだった。
まあ自分でも自分のことはちょろいと思うから否定はしない。
でもさ、イケメン相手だもの、仕方ないじゃんか。
「俺と付き合って下さい。」
.....
..........
..................は?.....
なんだそれ。大事な話?.....
いや.....まじで?
霞は混乱した!なんてのがぴったりだった。
いきなり何を言い出したのか、さっぱりわからなかった。
そんなことを考えてみると、もう一度追い討ちをかけるかのごとく、春馬は付き合って欲しいといってきたのだ。
私はまたジュースを飲んで落ち着くこととした。
「.....あのさ、それって私のこと好きってこと?」
「ああ。」
「ま・じ・か。」
流石に驚きだよ。
いったい何処でそうなったのさ。
すると春馬は話始めた。
「まず、こうやって出掛けるようになって、毎回すげぇ楽しかった。だから、少しでも一緒にいたいって思ったし、正直毎回出掛けて話すたびノアのこと、いいなと思ってた。それでさ、話をしてくれて、俺の話も一生懸命聞いてくれて。そういうのも、結構嬉しかった。ただ、俺はずっと女の姿だったしさ、それを受け入れてくれるかは、わからなかった。だから正直前回のは結構な賭けだったんだよな。でも、女装癖があるっていうのをお前はすんなり受け入れてくれた。あんなりすんなり受け入れてくれるとは驚いたよ。同時に嬉しかったけどな。そういう彼女が理想だったし。だから、次必ずお前に告白しようって決めたんだ。だから俺は何度でも言うよ。俺はノアが好きだ。だから、付き合ってほしい。諦めないから。あっ、そうだ。一つだけ言っとくと女装は楽しいけど俺、恋人にする相手は女限定だから。だから、全くもってホモじゃないからな?」
.....おいおいおいおい。
イケメンかっこよすぎかよ。最後は明らかに残念なイケメン臭がしたけど。でも、これは普通に私のメーター吹っ切れてるよ。
とはいっても、悪いけど多分私の好きと卯月の好きが違うのは間違いないんだよね。 これでイケメン好き!付き合う!とかはいくらなんでもね。
よし。断ろう。
「卯月、気持ちは嬉しいよ。でも、私の好きと卯月の好きは違っ」
「諦めないっていってるだろ。俺と付き合ってほしい。」
いや。だからね?。
「卯月。だから、私の好きと卯月の好きは違うと思うから」
「付き合ってほしい。」
..........おい。
「卯月話きい」
「好きだ。付き合ってほしい。」
.....うわぁ.....
まじかよ.....
「諦めないっていってるだろ?。」
.....もうめんどくさ。
まあいいよ。べつに卯月のこと好きだし。
て言うか、また話を聞いてくれるときにでも話すか.....
そう思ってこう返事してしまったのが始まりなのだ。
「こちらこそ、よろしくお願いします.....」
この時「ノアゲットだぜ!」なんて聞こえたのは、きっと空耳だということにしている。
そして、こんなちょろい私は
「卯月。愛してる。」
その言葉一つ、イケメンスマイルとともに囁かれただけで完全にほだされたのだった。
ちなみに、このあと本名を教えあったんだよね。
なんかヤンデレ臭くなってしまいましたw。
嫌な方はごめんなさい。
フルネームですが
神崎 春馬
桐生 霞
です。