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高天原へようこそ(仮)  作者: HANTA
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第1話

そこは本来(ちょっと特殊な)生徒たちが集まりお互いに切磋琢磨し青春の汗を流す学びの園のはずだった。しかし今この時においては命の火を断つ処刑場死刑執行官は怒れる担任足元に転がる2人のバカどもというカオスな状況に対し俺、㓛刀柊至くぬぎとうじは迫る拳を眺めながら


「ドウシテコウナッタ?」


こうつぶやくことしかできなかった。




およそ3時間前㓛刀柊至は日本本土と高天原たかまがはらー学園のある島の正式な名称ーをつなぐ橋を1人ひたすらに歩いていた。


「入学初日に遅刻ってなんぞ…」


これも全て姉さんの所為だ学園が全寮制だと聞いた時にもえらい目にあわされたけどまさかホテルに乗り込んでくるとは……起きたら手足が縛られて腹の上に実の姉がまたがっている状態って一体なんなんだ結局その後姉さんから逃げるのに2時間近く掛かってしまいその間に高天原への送迎バスは遥か彼方へしょうがなく1時間ほど歩いてようやく島が見えて来た。ついでに橋の途中に人のようなものが倒れてるのも見付けてしまった。


「なんだあれ?」


とりあえず近付いてみるとやっぱり人だった。アイマスクを付けた男が道の真ん中で布団を敷いて寝ていたそれはもうスヤスヤと気持ちよさそうに寝ていたしょうがないから寮生活で必要なものを詰め込んでおいたカバンの中からタオルを取り出すと本土で買っておいたコーラで湿らせて顔に乗っけてみた。おお、期待通り苦しんでるその様子がおかしくて腹抱えて笑ってたら布団の人が飛び起きて


「ぶはぁ!だ、誰だ人が気持ちよく寝てたのに顔に濡れたタオルなんか置いたやつ!?ぶっ殺すから挙手!」

「おはよう」

「おはようじゃねえよ!?」

「俺の名前は㓛刀柊至、柊至とうじって呼んでくれ」

「話を聞いて!?

それになんか顔がベタベタするぅ!?」

「コーラ美味いよね」

「ぶっ殺」


飛びかかって来た布団の人を顎に一発入れて黙らせたところで


「やあやあ、なんだか楽しそうなことしてるっすね」


後ろから声がかけられた。振り返ると胡散臭そうな細目の男が胡散臭そうな笑みを浮かべてママチャリにまたがってそこにいた。


「今からこいつを布団で巻いて橋から吊るそうと思ってたんだが肝心の縄が無くて困ってたところ」

「その布団に恨みでもあるんすか?」

「いや、初対面」

「ひどいっすね〜」


初対面と聞いてもケラケラ笑いながらどこからともなく縄を取り出す辺りこいつも相当だな普通こういう状況って止めようとするものじゃなかろうか?まあ、ありがたく受け取るけどね


「ちょ、ちょっと待て」


と言いながらヨロヨロと立ち上がる布団の人まだダメージが抜けきらないのか膝がガクガク生まれたての小鹿の様だそれを見て今度は細目と2人で腹抱えて爆笑してたらまた飛びかかって来た。

もう一発決めようとしたら見事に躱されガラ空きになったボディに攻撃を繰り出そうとした布団に横からいつのまに取り出したのか細目のスタンガンがバチッと決まり再び崩れ落ちる布団


「懲りないね」

「全くっすね」

「いい加減話を進めたいんだけど」

「ちょうど縄出してるし動けない様に縛り上げとくっす」

「ナイスアイデアだ」


それから布団を縛り上げ起きるまで待つことに




「……なにしてるんだお前ら」


布団あらためミノムシが起きた様なのでティーカップを持ち上げて見せて


「見て分からんのかティータイムだ」

「布団さんが起きるまでやることも無くて暇だったっすからね」

「…………もういい、疲れためんどくさい寝る」

「いやいや、機嫌直して欲しいっす」

「そうだねいい加減話を進めようじゃないか」

「……お前らがそれを言うのか」

「「すんません」」

「はぁ、で?話を進めるって具体的に?」

「やっぱり最初は、自己紹介をしようじゃないか。布団には、言ったが改めて俺の名前は㓛刀柊至、柊至って呼んでくれ【因子】はスサノオノミコトよろしく」

朝倉大翔あさくらまさとっす【因子】はヘルメスよろしくっす」

「じゃあ最後は俺が名前はかがみ真座まくら呼び方は好きにしろ【因子】はヒュプノス以上だ」

「布団から枕にクラスチェンジむしろランクダウンしている……だと」

「うるせえ!」

「まあまあ、話は歩きながらにするっすよこのままじゃいつまで経っても学園に着かないっす」

「やだね」

「歩くのが疲れてめんどくさくなったからあんなところで寝てたんだろうが察せ」

「こいつら……」


「〜ね」→柊至とうじ

「〜す」→大翔まさと

ツッコミ→大翔まくら

だと思ってください。

一人称が入る時は柊至視点一応柊至が主人公なんですよ?

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