バスの中で 航side
少し短いです。航のむっつりすけべなところが分かるかも。
集合場所を出発してから、当然のように玉城と隣に座ったが、玉城はそれが気に食わなかったらしい。玉城の狙いは瑠夏だ。
「瑠夏ちゃんさ、今日もかわいいよな。足ほっそいし!いいよな~」
小さな声でずっと耳元で言ってくる玉城を邪険に振り払うと、航は窓の外を見た。
窓の外の景色を見るためじゃない。
玉城に邪魔されずありさのことを考えるためだ。
今日の瑠夏は膝上15cm以上の超ショーパンに短いTシャツだったが、ありさは膝上5、6cmほどのスカートと半袖のチュニックだった。
遠目で見ると瑠夏の足の二倍くらいあるのではないかといったぷにぷにした足だったが、航はむしろそっちのほうがいい。
あんな枯れ木みたいな足の何がいいんだ・・・
きっと瑠夏の太ももの一番太いところでさえ、両手でつかめてしまうだろう。
「・・・・というわけで、お前はそこにいろよ!」
「・・は?」
どうやら、ぼんやりしている間に玉城が色々と作戦を話していたらしい。
「だから、次の休憩!俺が瑠夏ちゃんの隣にさりげなく座るから、お前はぷー・・・ありさちゃんと!わかったな!」
その作戦がうまくいくとは思えなかったが、次のパーキングでそれはみごと成功をおさめ、ありさは航の隣に座っているのだった。
隣に座ったありさは恥ずかしいのか、耳を真っ赤に染め、下を向いている。
それを確認した航はぎょっとした。
≪足!!と胸!が見えてる!!≫
膝上のスカートは座るとさらに短くなり太ももを、チュニックは上から見下ろすとかろうじて谷間が見えていた。
ひそかに狼狽する航。
≪これは言ったほうがいいのか?いや、言わないに決まっている・・・でも、他の男に見られるのもいやだしな・・・しかし、そんなところを気にしている助平な男だと思われたくない・・・≫
結局、寒いと感じたありさが大きなパーカーを着たことによってそれらの問題は解決されたのだが、少し残念に思う航だった。




