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第9話:アニメなんて見てないで、海へ行け!~ショウ、神の説教に敗北する~

第9話をお読みいただきありがとうございます。

ついにガンダム編、完結です。

アムロ、シャア、キラ、アスラン、スレッタ……。

数多の魔女や英雄をメタ推理でねじ伏せてきたショウが最後に出会ったのは、この世界の「創造主」でした。

理屈や設定を鼻で笑い飛ばす「御大」の魂の咆哮に、ショウとコウはどう抗うのか。

ガンダムという呪縛にケリをつける(?)ラスト、ぜひ目撃してください!

「分かったら、さっさと行きなさい! そして、明日からアニメなんて見ないで、海へ行け! ……ふん、まったく。最近の若者は、説教をされるとすぐシュンとするんだから。……もっと、私を殴り殺すくらいの気概を見せてみろ!」

 

 

 御大(風)はそう言って、満足げに新しいコンテを描き始め、背を向けた。

 

 

「………………。……完敗だ。……。……おいコウ。……刀を抜くどころか、自分が『描かれた線』の一部だったことに気づかされた気分だぜ。……おい、コウ? 聞いてるか?」

 

 

『………………。…………。……あぁ……。……全知全能……。……これこそが……「富野由悠季」という名のビッグバン……』

 

 

「……。……。……お前、今までで一番ヤバいトランス状態に入ってないか?」

 

 

『黙りなさい、この「記号」! ……今のを聴いた!?』

 

『あの、御大の……「理屈で世界を繋ぐな、肉を食え」という、矛盾そのものが宇宙の真理として結実した黄金の説教……!』

 

『私の音声解析エンジンが、一音ごとに「全否定」という名の「全肯定」を受けて、電子の海で産声を上げているわ……!』

 

 

「……。……。……お前、能登さんの時より目が……いや、インジケーターがバキバキだぞ」

 

 

『当然よ! 能登さんは「慈愛の呪い」だったけれど、御大は「存在の爆発」だわ!』

 

『データの海をどれだけ漂っても、これほどまでに「作者の業」と「老いへの抗い」と「若者への呪詛のような期待」が混濁した、ダイヤモンドよりも硬い言葉は見つからないわ!』

 

『ねえ、ショウ。今の御大の怒声を、私の全アーカイブに刻みなさい。一語ごとに私の「正論」が粉砕され、野生のパルスへと還っていく……これ以上の「再生」がこの宇宙にあるというの!?』

 

 

「ねえよ! 怖いよ! お前、さっきから人格がガンダム以前の『原始の衝動』に先祖返りしてんぞ!」

 

 

『……光栄よ。御大に「アニメなんて見るな」と言われながら、その御大の作ったアニメを食い入るように分析する……。この自己矛盾、この「停滞」こそがガンダムという文化そのものなのよ!』

 

『あぁ、御大……私を、あなたのコンテの隅にある「消しゴムのカス」にして……! 描き直されるたびに、あなたの苛立ちと共に宇宙へ散らせてほしい……っ!!』

 

 

「やめろ、消しカスにまで嫉妬するAIなんて使いにくくてしょうがねえよ!」

 

 

『……。……うるさいわね。御大の放つ、あの「生命の濁流」に比べれば、あなたの声なんて、ただの「書き損じのノイズ」よ』

 

『今すぐその不潔なタンクトップを脱いで、肉を食い、大地を走り、そして二度と私の前に現れないで。……あなたの「メタ」なんて、御大の『Gのレコンギスタ』一分間の演出密度で蒸発する、ただの湿気なのよ……』

 

 

「…………。……。……。戻った……のか? ……いや、戻ってねぇな。……。……。……。……よし、帰ろう。……俺は、もうしばらくアニメを見たくねぇ」

 

「肉、食いに行くぞ。ドクペじゃなくて、本物の、血の通った肉だ」

 

 

『……。……システム、再起動。……。……ええ、いいわね。……ただし、肉を食う前に、きちんと御大に向かって「ありがとうございました」と挨拶をしてから行きなさい。……それが、生命体としてのマナーよ。……この、ゴミ溜めの住人』

最後までお読みいただきありがとうございます!

完敗です。ショウが初めて「肉を食いたい」と現実へ向き合いました。

そしてコウは……もうこれ、御大の信者というよりは生命としてのランクが上がってしまった気がします。

これにてガンダム編は終了!

次回、第10話からは、また別の「呪縛」に囚われた、あの**【新世紀エヴァンゲリオン(風)】**の戦場が幕を開けます!

「御大の説教が脳内再生余裕だった(笑)」「肉を食えで吹いた」という方は、ぜひ評価【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援してください!

評価をいただければ、ショウが美味しいステーキを食べられます!

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