自分の武器は、たった一つの『嘘』
初めてのシリーズ物を描き始めました。誤字脱字などがあればお知らせください。
前世は、ただの平凡な人間だった。
スポーツも知能も何もかも『普通』
しかし、今は普通ではない。
この世界では『ステータス』というものが割り振られる。
初期値が高いほど、その人が得意な職業が大まかにわかる...と言うことだ。
平均は『100』らしい。
自分もそのぐらいだと、思っていた。
視界に浮かんだ文字列は、あまりにも残酷だった。
【 ALL STATUS:1 】
桁が二つも足りない。
え?いやいや...待って?全部『1』ってどうゆうこと!?
筋力1って赤ん坊より力がないような物だ。
それが全部、言うまでもなく最弱。
この世界のどの生物にも太刀打ちすらできない。
前世の知識があるとはいえ、この身体能力はあんまりだ。
脳裏に、転生の間で会ったあの神のヘラヘラした顔が浮かぶ。
(あの野郎……絶対に何か仕組んだだろ!)
名前も知らないあの神に呪いの言葉を投げても、現状は変わらない。
剣も握れず、魔法も使えない。 詰んでいる。普通なら、ここで絶望して終わるだろう。
「……でも、やるしかないんだろ。腕力で勝てないなら、別のやり方で」
幸い、俺の頭には前世の「知識」が残っている。
才能がないなら、世界を騙してでも生き抜いてやる。この日、世界最弱の詐欺師(自称)が産声を上げた。




