未来の息子シリーズ特別SS 〜ヒーローたちのヒロイン語り〜
今年最後のSSです。
未来息子シリーズのヒーローたちが登場する小さな掛け合いをお楽しみください。
《ヒロイン語り:ルシアン × カイエン》
⸻
ルシアン
「クラリッサは、純粋で無垢で......汚れを知らない。
本当に、天使みたいなんだ」
カイエン
「......っ」
(息を呑み、思わず目を見開く)
ルシアン
「でもね、時々......あの無垢な笑顔を、
汚してみたくなるんだよ」
(紅い瞳が細まり、口角がわずかに上がる)
「怯えた顔も、涙も......想像するだけで、ぞくっとする」
カイエン
「お前......っ!!」
(ガッと肩を掴む)
「愛しているんだろう?!
なぜ、そんなことを考える!!」
ルシアン
「僕には僕の愛し方がある。
君に、とやかく言われる筋合いはないよ」
睨みつけるカイエン。
それを受け、平然と見返すルシアン。
――部下(※聞こえてる)
(......いや、近い。距離近い。
てか“睨み合ったまま語り合う”って何......?
これ、入っちゃダメなやつだよな......?)
《ヒロイン語り:リチャード× ハルト》
⸻
リチャード
「エレノアは......初めて会った時から、僕の胸に焼きついた、最初で──最後の女性だ。
彼女は...僕の全てだ」
ハルト
(ガン見&呆然)
「......ちょっと、聞いていい?
なんでそんなセリフ言えんの?
聞いてるこっちが恥ずいんだけど」
リチャード
「彼女は僕の唯一の女性だ。
それを語るのに、なんのためらいがある?
君も、エレオノーラ嬢を愛してるんだろう?」
ハルト
「あいしてって......」
(口開き&真っ赤)
「──そんなこと言えるか?!」
リチャード
「なぜ?...なぜ言えない?
その想いを、言葉にして伝えたいとは思わないのか?」
ハルト
「......そりゃ、まぁ......」
(視線を下に向け、ぼそっと呟く)
「でも......そんなの、本人にだけ伝わればよくね?
......こんな場所で話すことじゃねーよ」
リチャード
「......っ!」
(目を見開きハルトを見つめる)
――部下(※近くで聞き耳)
(......何話してるんだ?あのハルト様が耳まで赤くするなんて。
......どんな関係なんだ......?)
《ヒロイン語り:エリアス× セドリック》
⸻
エリアス
「アリシアは......王宮で見かけるたびに、どんどん気になっていって──
いつのまにか、好きになっていた。
でも王太子の婚約者だったから、一生......胸の中にしまうつもりだった」
セドリック
「......俺もだ」
エリアス
「なのに、未来から息子が突然現れて、言わざるを得なくなるなんて......
普通、あり得ないだろ?!
正直、人生で一番の衝撃だった......!」
セドリック
「......俺もだ。──まさか未来の息子に焚き付けられるとはな」
エリアス
「だよな?!
俺なんて“未来の俺”が、彼女に堂々と告白する場面を見せつけられたんだぞ!?
王宮の大広間で! 公開告白!!
......なんなんだよ、あれ!
あいつ(未来の自分)、絶対わざとだろ?!
......腹黒すぎて、自分の未来が怖すぎる......!」
(握りしめた拳が震える)
セドリック
「......君も、大変だったんだな」
エリアス
「......分かるか?」
セドリック
「...分かるさ」
ガシッと手を握り合う。
――部下(※近くで聞き耳)
(......なんで握手してんの?
なんでキラキラした目でお互い見つめ合ってんの?
......気になる)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次の投稿は、
**1月16日(金)**を予定しています。




