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プロローグ
異世界のある領地の領主の邸宅である儀式が行われていた。
召喚者は赤髪赤目の少女。
領地の窮地に、書庫の奥に眠っていた封印された魔術所を引っ張り出していた。
「やったわ。ついに召喚することができた……」
噴煙が立ち上る中、召喚陣の上にその男は立っていた。
背の丈は175㎝ほど細身で黒い服を纏っていた。
全身から立ち上る魔力は間違いなく人外の者だと解る。
「これでこの領地は救われる……」
彼は召喚主である少女を見た
そして彼は言った。
「お前が俺の召喚者か?」