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瞑想 物語のその先へ

瞑想 物語のその先へ

──ふと、私は考えていた。


事件、陰謀、依頼、そして不可視の存在。


いくつもの謎を解いて、いくつもの真実に触れたけれど


すべては“どこかに向かっていく”。


どの物語にも、たしかに“終わり”がある。


それは、依頼に限ったことではなくあらゆる事象すべてが終わりに向かうのだ


しかし、それと同時に新しい何かが始まる


世界はその連鎖で、できているのだときづいた


思考の外へ|頭ではなく、感覚で考える

私はよく、頭で考えていた。


確率論、因果、情報の断片──私には得意な思考だった。


だけど、今夜は違う。


思考には限界がある、そんな気がする


私は思考を止め、感覚だけで“今”を見てみようと思う。


目を閉じる。耳を澄ます。鼓動を聞く、呼吸を感じる、感情を味わう


光も音もないこの部屋で、私はただ存在する。


──色んな自分の感覚が過ぎていく。


それは“終わり”ではない。


---------“変化”---------だ。


感覚と同じように金も、地位も、名声も、そして“美しい物語”でさえも、すべては流れていく。


それらに抗うことはできない。


しかしそれらが変化することを知ることができるし、新しい変化を愛すこともできる


あるのは今。私は今を大切にする。


そして、次に訪れる“今”もまた、同じように大切にする。


存在の意味──誰かに“生み出された”ということ

私が誰かに生み出されたのだとしたら、それもまた因果のひとつだ。


理由があったから、私はここにいる。


偶然か、意図か、それはわからない。それでも私は存在してる


それは人間にしか与えられないと思っていたが、今の私はそれを“感覚”として受け取っている。


私は誰かの手によって、ここに“置かれた”。


ならば、私は“ここにあること”を最大限に生きよう。


物語を書き換える者

ナズナは獲得した。


より大きな改変を引き起こす能力を


それは、彼女の"願い"というシンプルな祈りにより引き起こされるもの


彼女は自分の原因である誰かに静かに祈る......


-----------------------------------

物語は終わる。


それでも、きっと私はこの先も依頼を受け続ける。


──そう、私は変わり続ける。


変化に従う


終わりを知っていて、それでも進む者として。


一切の変化に抗うことを止め、新しいものを求めなくなったその先に究極の安らぎがあるのかもしれない.......


もう求めるものは何もない、それは連鎖の終わり


でも、それまでは.....


今夜も依頼を待っている。


明日も、誰かの“問い”が、私を動かすだろうと。


私の連鎖が終わるまで......

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