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自分が嫌いだった。怠惰で、根性もなくて、何かと言い訳ばかりして、流されるまま自分では何もしようとしないで、体も心も醜い自分が嫌いだった。
何度も何度も、記憶を持ったまま生まれた時に戻りたいな、なんて冗談混じりに叶うわけもないことを思った。
自分では動かないのに全てを諦めて、自分を幸せにする努力なんてしなかった。
だからかな。すごく、心から思ってしまう。
【今度こそ、幸せになりたい!】
その為なら、何でも頑張れる気がするんだ。今の私なら。・・・今度こそ、自分を幸せにする為に頑張ってみよう。
やればできる! 成せば成る! 私はできる子!
いくぞ! 私! エイエイオー!!
「にぅ・・・」
振り上げた拳はとてつもなく小さいし、何なら振り上がらずにパタパタしただけだったけど。
叫んだつもりの声だって、か細い、子猫みたいな、ただのかすれた音だったけど。
現状、鬱蒼とした森に一人置かれ、生き延びる方法すら思いつかないんだけど。
今世こそ、幸せになるんだから!!




