第1話 召喚
ズ…ズゾゾゾゾ……フーッ、フーッ……ズゾゾゾゾ、モグモグ、ゴク…フーッ、フーッ………ズルズル…チュルチュル……ムグムグ……フーフー……ズバッ!ズバルッ!ズゾゾゾゾ!!……ゴッゴッゴッ………ぷはっ………!フーッフーッフーッ…ズゾゾゾゾ!!ズバッ!ズバババ、ズバルッ!モグモグモグ…フーッフーッ……ズゾゾゾゾ!!ガブッ!モグムグ……ズゾゾゾゾ、ズゾルッ!ズゾゾゾゾ!!ズバッ、ズバッ、ズルズルズルズル……フーッフーッ、ズゾゾゾゾ、ズゾゾゾゾゾゾ……フーッフーッ…フーッ、ズゾゾゾゾゾゾ、ゴク、フーッフーッ、フーッフーッ、ズゾゾゾゾゾゾ、ズゾゾゾゾゾゾゾゾ…ハフハフ、ズゾゾゾゾゾゾ、ズルズルチュルチュル…フーッ、フーッ……ズゾゾゾゾ、ズバルッ、ズバッ、ズバルッ………
オレの名前は秋山 一誠。22歳、男。8月10日、獅子座の生まれで血液型はO型だ。現在はとある中小企業に務める事務職……そして、今オレは大好物のラーメンを食べている。やはりラーメンはこの世で最高の食べ物―
「あの……アキヤマイッセーさん………。すみませんが、そろそろ話しかけてもいいですか…?」
ん?誰だ?人がラーメンを堪能してる時に……ってオレは一人暮らししてる自宅で1人で食べてたから誰も話しかけてくるはずは………ってどこだ、ここ?オレの家じゃない……?
「私は愛と幸運の女神。名前は『その愛は美と喜びと共にありて』……呼びにくければ愛称でリエスと呼んでください。勝手ながら私たちは女神権限であなたをこの世界に召喚させていただきました。」
それ、もはや名前じゃなくね?あと、なんで全身白づくめなの?白いドレスは分かるけど白い三角帽子って……とツッコみたいのをこらえつつ、オレは目の前の黒髪ロングな巨乳美少女に質問した。
「えーと…リエスさん?つまり、ここは地球とは別の世界で、オレは何かの目的でこの世界に召喚されたと?なぜ?」
「私たち女神は神としてたくさんの世界を管理しているのですが、そのうちの1つが魔王軍に支配されようとしているのです。高位の悪魔は女神の力に耐性があり、魔王に至っては勇者でなければ倒せないと言われています。どうか、私たちに力を貸してください!」
めちゃくちゃ無理ゲー感あるな………そんなんチートスキルの1つでも貰って俺TUEEEEできなきゃ無理だろ……。
「しかし…なんでオレなんすか?正直言うとオレは要領悪いし、空気読むのも苦手だしで仕事が上手くいかない……友達もネットのソシャゲ仲間ぐらい、運動神経も壊滅的…とても勇者の器とは思えないですよ?」
自分で言って悲しくなってきた。涙出そう………。
「それなら大丈夫だよ。魔王軍への対抗手段として勇者は召喚される時にスキルを1つ貰えるから。」
なんか、いつの間にか金髪ツインテールの美少女もいた……。美少女…なのになんで服装は金ピカの服の上に二の腕の高さで腕ごとベルト3本巻いてるの……。蜂か、お前は……。
「アタシの名前は『壺開封。最後に現れるは希望なりや?』、恋と希望の女神。呼びにくかったらシュガーでいいよ?皆そう呼ぶし。」
だからそれ名前じゃなくね?と思いながらもう1人現れていたピンク髪の美少女を見る。
「あ、僕の番?僕の名前は『その愛、天空の天空を斬り落とすに至る』!皆にはハルって呼ばれてるよ。美と戦闘の女神で歳は53万6329歳!僕達も一緒に魔王軍を倒すための旅をするからよろしくね♪」
うん……名前ってなんだっけ。あと、なんで上半身裸にサスペンダーとヘルメットなの?アバンギャルドすぎるわ!それはそれとして……
「要するにオレはなんかチートスキル貰って強くなった状態であなたがた女神様たちと一緒に冒険するってことですか?それなら、まあ……異世界とか楽しそうだし、行ってもいいかも―
「ありがとうございます!それではさっそく出発しましょう!」
次の瞬間、オレたちは街中にいた。転送魔法か何かか?あと、異世界って聞いてよくある中世ヨーロッパ風の世界をイメージしたけど……むしろ漫画で見た古代ギリシャの街に似てるな……あと、道行く人全員服装がアバンギャルドだ……これがこの世界の普通の服装なのか?まあ、地球でも国が違えば常識も違ってくるしな。
「それではイッセーさん、まずはご自身のステータスやスキルを確認してみてください。ステータス確認の魔法は『クッチェ』と唱えればいいです。」
ほう、やっぱり魔法とかそういう系の異世界か。漫画とかでよくある展開だな。
「『クッチェ』!おお、なんか出た!」
名前 アキヤマイッセー……レベル1………所持スキルは『鋼鉄の肉体』……効果は肉体強化か。使用可能魔法は『ムイレフ』、『アタオウォ』、『ドンウィ』、『ルイソ』……この辺はわからんな……日本語でおk
「それじゃ、宿で今後のことを話そう?例えば……その………アタシとイッセーの結婚式をいつにするかとか……」
ん?聞き間違いか……?結婚式って聞こえたような………
「いや、そこは僕とイッセー君の結婚式でしょ?」
こっちも?何がどうなってるんだ……?
「アタシでしょ?」
「僕だよね?」
「イッセーはシュガーお姉ちゃんと一生一緒にいたいよね?シュガーお姉ちゃんとずっと一緒だよね?ね?」
「イッセー君は僕と一緒になりたいよね?こんな男取っかえ引っ変えの尻軽女神より僕と1つになりたいよね?」
「は?尻軽じゃないし!本物の恋を求めていろんな男を試してただけだし!あと、今はイッセー一筋だし!」
「それを尻軽って言うんです〜!イッセー君は僕のダーリンになるよね?ね?ね?」
……モテるの早くね?普通、チートスキルで俺TUEEEEしてからでは?あとこの女神様たち、ヤンデレじゃね?
「ちょっと2人とも!」
リエス様……あなただけは普通の王道ヒロイン―
「イッセーさんは私の赤ちゃんになるんです!」
じゃねぇ!前言撤回!
「さあ、イッセーさん!リエスがママになって甘えさせてあげますからね!遠慮せずママと呼んで甘えてくださいね!あ、リエスママがいれば他の女はいりませんよね?」
お前もヤンデレかい!普通のハーレムなら天国だけどヤンデレハーレムは命の危機を感じるよ!ていうかなんでママなんだよ!呼ばねえよ!!呼べるか!
「そうだ!イッセー君を殺せばイッセー君は僕だけのダーリンにねるよね!『ドオソ・ブオ・トイラ』!」
「え………!?なんじゃこりゃー!!」
オレは胸を光の剣で貫かれ、絶命した………。
ん?生きてる……?
「大丈夫ですか?生き返りましたか?ふふ、リエスママが何度でも生き返らせますからね♪だから安心してリエスママに甘えていいですよ〜♪」
蘇生魔法とかもあるのか……便利~……。
「アタシのイッセーに手を出すなら殺す……!」
「ハァハァ……イッセー君を殺せばイッセー君は僕だけのダーリン………じゅるり」
「あら、どうちたんでちゅか?もうお眠でちゅか?それならリエスママが子守り歌を歌ってあげまちゅね〜♪」
パーティメンバーが全員ヤンデレ女神とか…………オレの冒険…………本当に始まるんだろうか……モンスターや魔物より先にヒロインが殺してくる冒険とか無理ゲー感しかないんだけど………あと白昼堂々道の真ん中で赤ちゃんプレイで自称ママに子守り歌歌われるってなんの罰ゲームなの………?泣きてえ…………うぅ…………………




