この時代の人って
連投いきまーす。
いやー春節延長!素晴らしい!
暫し時間が取れるので、書けるだけ書きます_φ( ̄ー ̄ )
武漢ウィルスwの影響で、仕事も何も無いし。
日本じゃすごい報道になってますが、
コチラは平静を保ってますのでご安心ください。
明治12年(1879年)8月9日
俺の部屋に玄馬次郎と、何故かおっ母まで居座っている。
結納は次郎に代理させればえー言うたじゃろ?
「一生に一度の東京見物じゃ。ひと月くれえおってもえーじゃろ?」
おっ母はそう言って嬉しそうにしている。
うむ.....親孝行と思えば....別に異存はない。だがコレは狭すぎる。
「オメエ兄弟のワシに外に泊まれえ言うんか?いつからそげえ薄情モンになった?」
「そーじゃねーよ。物理的にコレは無理があんだろ?」
俺は情とは関係ないと言いたいのだが、情のみで生きるコイツには伝わらない。
「そげえやっちもねえ事言うでねー。親子3人こんぐれえの狭さどーつことねえ!」
ナニとぼけて親子に自分カウントしてんだ。
しかし思えば来月には俺も結婚。いつまでもこの共同住宅に居座る訳にもいかんな。
って事で結納の式を早々に終えた俺は、ついに新居を探す事に!
お昼に綾さんが重箱(食料)を抱えて登場。暑いのにごめんね。
「まあめんこい優しい嫁さんで、アンタ大事にせんといかんよー。」
おっ母は結納からこっち、すっかり綾さんをお気に入りだ。
「お義母さま!お疲れでなかったら、今日は浅草でも見物に.....。」
ポイント上積みを目指す綾さん。
毎日のようにおっ母と出かけてくれる。とてもよろしい。
「それじゃ俺は今日、新居探しをしてきますから。」
「なんじゃ、それなら2人で行っておいで。ワシャ次郎と出かけるよって。」
次郎もそれがえーてと言うので、俺と綾さんは2人でデートとなった。
「新居でございますか.....。」
その恥じらいで俺を殺す気ですか綾さん、可愛すぎます。
昨日物件を見つけてくれたのは田口卯吉さん。
「深川区の清住にある貸家です。実は大家さんが.....。」
大家が渋沢栄一?!
そーなんですかそんな物件で.....でもお高いんでしょ?
「清住は元々干拓地ですから、それほど高価な貸家がある訳ではありません。それでも岩崎家の別邸があったり、整備された住みやすいところですよ。」
まあ江戸っ子の田口さんが言うならそーなんでしょう。
そんな訳で綾さんと俺は一路深川まで!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「とても良いお宅と思います。でも....。」
綾さんは若干ためらいモードであった。何か問題ありましたか?
深川区と聞いて長屋の一画を想像したが、きちんとした庭付きの家で川からも遠く、特に不都合なところは見当たらない。お値段も悪くないし。
「ツヨシさんのお仕事先も近いですし、とてもいいと思うんです。でもお義母さまにお住まいいただくのに、少々手狭ではないですか?」
え?同居するつもりでいてくれたんですか?
「ツヨシさんはお義姉さま1人のご長男、お義母さまのご面倒は当然見なければいけません!今までだってツヨシさんは、お義母さまをお1人で住まわせてたんですもの!よろしくありません!」
あれ?おこなの?
ちょっとムキになってる綾さんも....イヤイヤそればっかじゃ話が進まん。
そうか、綾さんご両親がもう亡くなってるからなー。
ましてや明治の女。こういう事には厳しいか。
「そうだねえ、犬養さん。アンタここはお綾さんの女を立ててやらにゃならんよ。」
笑顔でそうおっしゃるのは大家の渋沢栄一さん。
俺が貸家を見にくるというので、急遽駆けつけてくれた。
「申し訳ありません渋沢さん。わざわざお越しいただいたのですが....。」
「ナニをおっしゃる、アンタには面白い仕事を世話していただいた。おまけに大隈卿との仲裁を引き受けてくれたんだから、私には恩人という訳ですよ。」
俺の発案で渋沢さんには大蔵省に戻ってもらう事に。
その際喧嘩別れしていた大隈卿を言い負かし、自ら渋沢さんを招聘するようお願いした。
でもアレは単に話の流れでソウナッタと言うか、決して仲裁自体が目的では無かったのですが。
「それだけじゃねえ。アンタが大蔵省に残したモノは、とてつも無く大きい。私はアンタの一回り以上年寄りですが、アンタが見据えている未来に恐れ入ったよ。」
そうこの方、確か福沢先生と同じくらいのご年齢だ。
「ご自宅は提供できなかったが、コレをご縁によろしくお付き合い下さいよ。」
なんともカッコいい佇まいの人である。
もう1度ご足労のお礼を申し上げて、今日のところは引き上げた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「アンタ何ゆーとるの?ワシャ国を離れるつもりなんて、ちーともないけえの。」
いやおっ母よ......あっさり言ってくれるなよ。コッチは色々考えてだな。
「色々考えてくれるんやったら、ワシの気持ちも考えてくれろ。あんな美しいクニを離れて、こーげえな都会に住めるモンじゃねー。」
それから綾さんの方を向いて、いたわるように言った。
「お綾さん、アンタがワシに気を遣ってくれて、ワシャでーれー嬉しいんじゃえ。」
綾さんは恐縮している。アッサリ自分の提案が断られたというのに、気を悪くするどころではない。
「でも住み慣れた土地から離れるのは、ワシの歳ではどーもならんくれー難しい。」
「渋沢さんに、綾さんの女を立ててやれと言われたんじゃが。」
俺がそういうと、おっ母は声を出して笑った。
「ちげーねーな!ソリャア済まんじゃった。」
おっ母は綾さんを抱きしめる。綾さんは真っ赤になって涙ぐんでる。
「そんな...すいません私の方こそ、お義母さまのお気持ちを考えずに....。」
なんか明治っぽいなあこういうのは。
おっ母は実の子のように、綾さんを抱きしめて頭を撫でる。
綾さんは涙を拭いてテレ笑い。
なんか連◯テレ◯小説みたいな.....いや何でもない。
「まあおっ母もさ、どうせチョットしたら俺も綾さんと一緒に岡山にしばらく住むから。」
へ?へ?と2人は抱き合うのをやめて俺を見る。
「岡山で選挙を戦う事になる。その前に新聞社作って政党の地方支部作って、岡山でやる事がいっぱいある。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
結局俺たちは、深川清住の渋沢さんの貸家を借りる事に。
狭いながらも2人で住むには問題ないし、結婚前にしばらく滞在する、おっ母と次郎のスペースも取れる。
翌朝から方々手配して3日後に引越し決行。明治時代は話が早いね!
既に事務所に詰めている、田口さんと末広さんも引越しの手伝いをかって出てくれた。
「決まってよかった。事務所からも近いし便利でしょう。」
田口さんはニコニコ言ってくれる。
「結党準備も進み、皆が結婚を祝福してくれる。順風満帆とはこの事じゃ。」
末広さんも我が事のように喜んでくれた。
でもコレからが大変だ。
当日の参加者は改進党準備委員会だけで100名は超えそう。ソコから披露宴って言うか宴会の参加者ともなると、200名ですむか?下手すれば.....。イヤ、もう考えるのやめとこう。
矢野さんは任せとけと言ったんだ。もうやらせておこうよ!不安だけど!
この日はミツルが2ヶ月ぶりに事務所へやって来た。
夏休みって事で花房さんも釜山に戻っているらしい。俺の帰国要請の手紙を受け取った後、恐れながらと東京行きを告げると、花房さんは快く許可してくれたそうだ。
「よく来てくれた。色々話が聞きたかったんだ。アレ.....?」
歓迎する俺に、ジト目で冷ややかな視線を投げかけるミツル。
どーしたのかなー?ミツルくんは?
「ツヨシ、おんしワシに言う事があるじゃろ?」
言う事って....もしかして結婚のことっすか?
「そげん大事なことば何で手紙で知らせんと?ワシャ今回そげん長か休みば取っとらんけん、また曽根さんにお願いしとかにゃならんたい!」
イヤ....そう言ってくれるのは嬉しいが....嬉しいかな?うん、ちょっとウザいかも?
「まさか!まさか兄弟分のワシが!出席せんような事は考えとらんじゃろうね?ワシャ許さんけんね!絶交ばい!ぜっこうばーい!」
落ち着けって。イヤ出てちょうだいよ。
「まさか朝鮮行っている人を呼び戻す訳にもいかないでしょー。忘れてた訳じゃ無いからさ。」
「ホンットにオンシ、薄情が過ぎようと!」
ミツルがめっちゃおこでした。
いやこの時代の人って....何て人間関係濃いんだろーか。
待てよ。コレはもしやあの人とかあの人とか....まだ声かけてない人がいたな。
みんなやばいって事ですよね。イカンすぐ連絡しよう!




