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妖精使いと黒の騎士  作者: 水澤星香
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妖精使いです

「妖精使い」


妖精と心を通わせあい、力を借りることのできるもの。

近年その数は少なくなっている。



「かぁ…」

はぁ。とリリィは小さなため息を着いた。

少女はリリィ・レイチェル。

数少ない妖精使いの1人だ。

「リリィ…それ昨日も読んでなかった?」

彼女が読んでいたのは「マジックマガジン」

リリィのお気に入りの雑誌である。

「いや、毎日読んでるよ彼女。」

「妖精使い特集なんて珍しいものね。」

そしてさきほどからリリィの周りを飛んでいるのは妖精達。

特にリリィと仲の良い3人だ。

火の妖精である「ファイ」に

水の妖精である「ミスト」、

そして草の妖精の「ローズ」。

3人はリリィの母親からの仲であり、幼い頃から一緒に育ってきた。

リリィの母親であるマリーは偉大なる妖精使いと呼ばれており、今は世界中の国々を周り雨不足の国々などを助けている。

たまにくる手紙にはいつもその国々の砂が一緒に送られてくるため、リリィの小さなコレクションになっている。

「それにね、今月のマジックマガジンには

私が載っているのですよ!」

ジャーン!とマガジンを見せるリリィ。

「あーはいはい。何度目だよ…」

「…王子様とのやつね…」

それは妖精使い特集の一部分。

クラリス殿下と妖精使いのリリィさん。

という見出しで下にはクラリス王子のコメントが、長々と載っている。

クラリス王子ことクラリス・シャーリーは

リリィの幼馴染である。

元々クラリスの母親とリリィの母親が幼馴染だったこともあり、リリィとクラリスは幼い頃からよく一緒にいた。

さすがに大きくなるにつれ、王子という身分のクラリスは忙しくなり、またリリィも依頼があったりと会う機会は昔よりも減っていった。

事実クラリスにも問題が少々あった。

「王子は…相変わらずね…」

「ふふ。こんなに褒められちゃうとなんだか照れちゃうね。」

コメントには

「彼女以上のパートナーはいない。」だの

「彼女無しでは私は生きていけない」など

リリィに対する言葉で埋め尽くされていた。

それはもうドン引きするほどに。

鈍感な彼女は気づいていないけれど…



クラリスの異変に妖精たちが気づき始めたのは早かった。

それは、 リリィがいつものようにお城を訪れていたときのことだった…









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