第2話 半殺しにしても…いいよね!?
初連続投稿です。よろしくおねがいします。
「何もふざけてなんかいないさ!HAHAHA」
「殴りたい!…というか、アンタは何?神か何か?そしてここは?」
「まあね!君たちのいう神だし、ただの力の集合体とか言っても差し支えないがね。名前はジョンということで頼むよ。ちなみにここは世界の狭間といったところだよ。」
自称神は事実を説明するように淡々と質問に答えた。
……なぜにジョン?
と思ったがそれより聞きたいことがあり渉はスルーする。
「…で、この流れは俺が異世界に行くんだな?」
「話が早くて助かるよ!HAHAHA。」
「その笑い方を今すぐやめろ!…で、何で俺は異世界に行くんだ?」
「何でとは、どういう意味かね?」
「だから!何で俺を異世界に送りたいんだ?魔王を倒すための勇者になればいいのか?それとも逆に魔王になればいいのか?それか大穴だが邪神とかにするのか?それとも、どこかの馬鹿な神が間違えて……いや、あれは間違いなくわざとだったしな。それで、いったい何が目的なんだ?」
「まぁまぁ落ち着きたまえ。ひとつずつ答えてあげよう。」
……恩着せがましく!!…とりあえず落ち着けーまずは話し合いが大事だ。
「さて君が選ばれた理由は…くじ引きで当たったからだ!」
「は?」
……こいつ今なんて言った?
「我々神は時々くじ引きをし、当たった人間を異世界に送るんだよ。」
「我々…?くじ引き?」
ジョンは満面の笑みでうなずき、指をパチン と鳴らした。すると、突然、渉をいろんな赤髪や緑眼や紫髪などのファンタジーな外見の美男美女が囲み立っていた。
「我々。」
「え?え?」
「さて、話を続けるよ?」
「あ、うん。どうぞ。」
……驚いたけど、神ならありえるか。
とりあえず渉は納得することにした。
「そして、目的は……ない!」
「はあ?」
「強いて言えば、その世界での君をただ我々が観察することだ。」
ジョンは続けた。
「異世界で君が生活をするにあたって君は何をしてもいい。例えば、盗賊をしても農民をしても極論だがどこかで野垂れ死んでも構わない。勇者(笑)になって魔王を倒しても、魔王(爆)をやってもいいし、……邪神ねぇ、君さぁ、邪神といえども神に簡単になれると本気で思ってるの(呆)ちょっと、マンガの読みすぎじゃないかい?(失笑)」
渉は腹が立つやら、恥ずかしいやらで顔を真っ赤にしている。
……確かにそういう小説やらマンガ読んでたせいか、少し考え飛ばしすたかもしれないけどさぁ、そんな風に言わなくてもいいじゃないか。
「ちなみにずっと考え読んでるからね。」
「早く言えよおおおおお!!」
「それぐらい察したらどうだい?テンプレ?だかでありがちだろう?」
「ぐっ!」
「まとめると我々がくじ引きで異世界に送る人間を決め、その人間が参るまで勧誘をし、我々の暇つぶしの道具になってもらうというわけだよ☆。」
……半殺しにしても…いいよね?
ご意見ご指摘ご感想のほどよろしくお願いします。