第1話 しつけぇ!!
自信はありませんがよろしくお願いします。
ザワザワ…、
俺を囲んで顔がやけに整ってる美男美女たちが相談している…
そしてその前で土下座している俺、使い古されているかもしれないが
「どうしてこうなった…!。」
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時は遡ると、2時間ほど前に彼、吾妻渉は大学からの帰途についていた。
服装は灰色のパーカーと青のジーンズ。彼は、21歳の大学生だ。昔から好奇心が少し!高かったり、鬼畜が少し!混じってるし少し!オタクで
あることを除けばごく普通の青年だ。
見た目は目つきが悪いことを除いても中の上ぐらいはおそらくいくはずである。
彼は最近悩みがあり、夢にたびたびポロシャツを着た金髪のTHE美男という感じの男が出てきて、
「やぁ、元気?ところで君異世界に行く気ない?」
と胡散臭そうな笑みを浮かべて勧誘をたびたびしてくるのだ。
その回数今日まで、二十数回である経過は
一日目
『やぁ、元気?ところで君異世界に行く気ない?』
『うわー、リアルな夢だなぁ、俺こういう顔だったらもててたかな?』
二日目
『やぁ、元気?ところで君異世界に行く気ない?』
『二日連続か…まさかこれ異世界トリップの誘いだったりして…まさかな』
三日目
『やぁ、元気?ところで君異世界に行く気ない?』
『俺疲れてるのかな?、ちょっと駅前の神経科とかに行ってみよう』
四日目
『やぁ、元気?ところで君異世界に行く気ない?』
『異常なかったし……本当に異世界トリップだとしてら不味そうだな放っておこう……』
省略・・・
昨日
『やぁ、元気?ところで君異世界に行く気ない?』
『しつけぇぞ!!ああもう面倒くさい!異世界だってどこだって行ってやるよ!分かったら失せろ!』
限界は誰にだってあるよね☆
……早まったことしたかな?テンプレだと…あれ?俺死ぬんじゃね?
渉はそう思わずにはいられなかった。
というか思っていたので、今日何回か死にかけたのを防げたのだ。
具体的にいうと建物がないのに花瓶が降ってきたり、バナナを踏んで滑って頭を打ちかけたり、ベタだが中身は悪意意外何も感じない。
……絶対俺を殺そうとしてるよな!!
確実だった。
絶対死んでやるものかと思ってる帰り道で、目の前で急にコンビニに銃を持った強盗が入り、騒いでいた。
……おいおい、物騒だなぁ
と思ってると特に何も盗らないで出てきて何故か真っ直ぐ渉に向かって走ってきた。ええ!とかまさか!とか渉が思ってると強盗が銃を両手で持って綺麗な立ち方でしっかり渉を狙って撃った。眉間に直撃である。
……これはズルイって…!
と渉は思い死んだ。
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「やぁ、すまないね、こちらは全くわざとではないのだが間違えて君を死なせてしまった。おわびに異世界に送ってあげよう!」
「ふざけんな!!。」
真っ白の空間で、満面の笑みで全くすまなそうにしていない顔で言った美男の言葉に渉は思わず突っ込んでしまっていた。
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