両親のお店に向かうの2
両親のやり残した仕事について整理していた。
簡単なものは、セントローズから仕入れてきたものをウエスブロッサムの武器ギルド、素材屋ギルド、食料品に納品することだ。
襲われたが、物品は奪われることはなく、そのまま納品することが可能。
伝票には、細かく素材の納品先が記載されている。父の字に涙が溢れる。
できるところから早速やり始めよう。
他にも両親のメモには、タクヤでは理解が難しい記載がある。
1カ月当たりこの町に滞在する予定だったのだが、この町の流通をよくすることが書いてあったのだ。
メモからの想像になるが、商品を管理する立場の人がいないらしく、父はその役をやっていたようだった。
定期的に手紙などを各町に出し、その結果を踏まえ他の商人に色々な指示をだし、管轄する町の商品在庫管理をやっていたようだった。
ひどいところや、トラブル発生したところは、次の巡回先として回っていたようだったのだ。
商業内のもめごとの仲裁なども行っていたようで、子供のタクヤには、難しくでできることではなかった。
難題はやはり、管理の仕事。タクヤ自身が引き取り、受け継ぐべきなのか悩みどころであった。
統括している冒険者ギルドへは、両親だ亡くなったことは伝えてある。そのため、タクヤのところにはあらゆる問い合わせが来ないように手配してくれていた。
エリナとも相談し、お店は継続してやっていきたい結論に達した。
そのことをポスタリマに話すと、店番ぐらいはできると理解を示し、協力してくれるようだった。
扱う商品は、タクヤが作成可能の錬金術で作成した商品、ゆくゆくは、ポスタリマも鍛冶で作成した商品を考えていた。