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この世界を知るのは大変だったようです。

凶悪なモンスターも多く文明もなかなか発達していない世界。ユーラス。

ユーラスは、剣と魔法の世界で10歳の時に神々から祝福を受けスキルが与えられる。

普通のスキルから、レアスキル、ユニークスキルまで色々あり、ランダムで1つ与えられる。

生活に役立つスキルや、冒険に役に立つスキルがある。騎士やレンジャー、錬金術や魔術師になるためのスキルも存在している。


10歳の時に祝福の儀で「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」と心で祈るとえられるといわれていた。

スキルは、祝福でももらえるが、努力次第でも得られることがある。

剣術を磨けば、剣技のスキルを得られるときもある。

しかし、祝福で得られたスキルに近いものが得やすいとされていた。

剣士系スキルを祝福で受けたものが魔術系スキルを努力してもなかなか得られないとされていた。


タクヤは、現在9歳、あと1週間で神様からスキルが得られる歳になった。

でも、両親は旅の業者をやっている。同じ町に長く留まったことはない。町から町へ次々に移動し、商売をして生活をしていた。

僕には、かわいいエリナもいた。1つ年下だがこんな生活をしているせいか、かなりのしっかり者だ。

わがままも言わず、両親の手伝いや僕のいうことをよく聞き、商売の手伝いをしていた。


今のセントローズは、あと3日ぐらいで次の町に移動すると朝、両親は言っていた。

次の町についた頃には、スキルが得られると僕は思っていた。


その日、町を歩いていると町の神官が僕に話しかけてきた。

両親は、旅の業者で何度かこの町に商品を届けている。顔も広いので僕のことを知っていたようだ。


「ご両親から聞いた、3日後には、この町をたつんだってな?」

神官は話を切り出す。


「朝、両親から聞きました。この町ではいろいろお世話になりました。」

タクヤは礼儀正しく、返答した。


「これから祝福の儀をやろうかと思うが、よかったら、参加しないか?」

神官は、タクヤを誘う。


タクヤは驚き答えた

「え!!?まだ、9歳ですよ?祝福の儀を受けてもスキルは得られないんですよね?」


「そうだね。10歳にならないとスキルは得られない。旅の安全を、よいことがあるように神様にお祈りをするってことだよ。あまりかしこまらなくてもいいよ。見に来るだけでもどうかな?」

神官は、旅の安全を祈願してくれるようだった。


タクヤは、スキルを得られるものと勘違いしていた。神官様が旅の安全を一緒に祈ってくれるらしい。

「はい!わかりました。次の町までも7日ぐらいかかるようなので、うれしい限りです。しばらくしたら、教会に行きます。」


神官はにっこり微笑み、その場を後にした。


しばらくして、タクヤは言われた通り、教会に向かった。

町には、食堂や道具や武器、魔道具、魔術書が売っているお店が立ち並んでいる。

冒険者も多く、宿屋もある。

基本、両親の商売は、道具と武器・防具を少々卸している。

この町にも何度か来ているといっても何年かに1回のため、前回来たのは幼いころの記憶でほとんど覚えていない。


町を見ながら歩いてむかい到着した。

教会には、10歳を迎えた子供達もいて、祝福の儀も行われていた。


教会といっても町の教会、きらびやかにそこまで豪華ではない。

魔物襲撃の際などに町の人たちが避難する場所でもあるので、結界が張られている。そのためか、神聖な場所なのは感じ取れた。


「祝福の儀を行う子供は集まったかな?それでは、はじめましょうか」

「呼ばれたら、女神の石造の前で「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」と心の中で祈るんだよ」

神官が祝福の儀の説明を行っている。


簡単に祝福の儀の説明をすると今日集まった、5人の子供の祝福の儀が始まった。

女神の石造で集まった子供達は、次々に祈りをささげていた。


「さあ、タクヤも前においで、旅の安全を祈願してみよう」

神官が先ほど言っていた通り、旅の安全を祈ってくれるようだった。


「はい。」

タクヤは女神の石造の前に来た。旅の安全もそうだが、スキルも欲しかった。

ついでに、祈ってみるかと思ってしまった。

「次の町まで安全に行けますように!」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」


タクヤは、心の中で呪文のように三回唱えた。

でも、その時にはスキルをゲットできたのか全く分からなかった。


次の日、タクヤは、父親の手伝いで教会に用事があった。

その日も朝から教会では、祝福の儀を行っていたようだった。

タクヤは教会へ父親に頼まれた商品を卸し、用事を済ませた。


「今日も、祝福の儀をやっているのか」

とタクヤはつぶやくと、神官がやってきた。


「今日もお祈りかな?ついでに見ていくといい」

神官は、話しかけてくれた。

「はい。ありがとうございます。」

タクヤは、昨日の今日でまたお祈りしてもなーと思いつつも


タクヤは、教会の中で祈りをささげた。


「次の町まで安全に行けますように!」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」


もうすぐ10歳になるタクヤは、スキルがどんなものなのか、興味があった。

9歳とわかっているがついでに、祈った。

今日もスキルが得られた感じはなかった。

用事も終わり、祈りも終わり教会を後にした。


3日が過ぎ、今日セントローズを旅立つ日になった。

両親は、馬車に荷物を詰め込み、いつものように護衛の冒険者を3人雇っていた。

あっという間に準備が終わり、この町を出る前に、家族で教会に旅の安全を祈願しに出かけた。


教会につくと両親は、神官に挨拶をして旅の安全を祈っていた。

エリナもいつも旅の前には、神様に祈りをささげていたので、黙って女神像の前で祈っていた。


タクヤはというと、もちろん、旅の安全を祈っていたが、スキルが待ち遠しかった。

タクヤ「次の町まで安全に行けますように!」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」

タクヤ「心の中「神様どうか有能なスキルを私にください。お願いします」」


一通り、祈りが済むとこの町をでることになった。

良くしてくれた町の人たちにも軽く挨拶して回り町を出ることになった。


町の外は、危険が多い。モンスターをはじめ、盗賊、蛮族など、商品が取られたり、命を狙われる危険が多い。

そのため、護衛の冒険者を雇って、約5日の旅の想定であった。

町の行き来は、ダンジョンとは違い、ドラゴンみたいな強いモンスターもいない。せいぜいゴブリン、ウルフぐらいだ。

Dランク、Cランクの冒険者で十分。

両親はその辺を熟知しているので、Dランク2名とCランク1名を雇っていた。何回か来ていることもあり、顔見知りの信頼のおける冒険者だ。


冒険者は、ダイヤ、エメラル、ルギアスだ。3人でパーティーを組んでいるようだった。


冒険者とは、モンスター退治、町の困っている人を助けたり、治安維持を守るために働いている人たちのこと。

この世界には、ダンジョンもあり一攫千金を夢見てなる人もいるが、そんな人は一握り。

護衛などで生計を立てている人がほとんど。


冒険者にはランクもあり、スタートはEランク、E→D→C→B→A→Sと高くなっていく。

ランクの高さは信頼の高さ、より多く依頼をこなして認められた人が上がっていく仕組みだ。

冒険者も選ばないと、ひどい目にあう。モンスターが現れても逃げていくものやもともと盗賊と組んでいるものと様々だ。

そうならないためにも、両親は町にいる間、商売もしつつ安全の人材、安全なルートの情報も集めていた。


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