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お題シリーズ4

走っても走っても

作者: リィズ・ブランディシュカ



 運転中、考え事をする。


 その車に乗る前に付き合ってる彼女に言われた事を、思い出していた。


 まさか、あんな噂が本当にあるわけがない。


 俺は、馬鹿らしい噂を吹き飛ばすように鼻歌でも歌いながら、運転を続けていた。


 すると、その噂の場所を通った時、小さな子供を追い抜いた。


 ん?


 あんな年頃の子供が一人で出歩くなんて。


 いや、見間違いだろう。


 はじめはそう思った。


 だけど。


 気のせいじゃない。


 確かに子供がいる。


 しかも、車のミラーにずっと映り込んでいる。


 嘘だろ。


 ぜんぜんミラーから消えていかない。







 なんでだろう。


 走っても走ってもおいつけない。


 僕は自分をおいていった車を全力でおいかけた。


 どうして?


 僕は家族でしょ?


 お出かけするなら、いつも一緒にいくのが当たり前でしょ?


 それなのに、なんで僕をおいていくの?


 僕は一生懸命走るけれど、悲しいかな子供だ。


 だから、ぜんぜん車に追いつく事がでいない。


 車が止まってくれればいいのに。


 そう思っていたら、その車がどかーんと大きな音を立ててとまった。


 やったラッキーだ。


 そう思って、車に近づいたけど。


「あれ、違う車だった」


 僕はその車から興味を失って、その場から離れていった。






 子供の幽霊が出没するらしいんだって。


 あの道、かなり前から噂になってるよ。


 だから通る時は気を付けてね。


 昔の事なんだけど、お出かけする時、おいていかれちゃった子供の霊が出没して、家族が運転していたのと同じ車が通ると追いかけてくるんだって。


 その子供は、とっくの昔に交通事故でなくなっているんだ。


 まあ、ただの噂だから、本当にそんな事は起きないと思うけど。


 誰かが悪戯するとも限らないしさ。一応。


 本当に気を付けてね。




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