二度目の転移でチートハーレムします
魔法のアレルギー反応が収まり体調も回復し俺は講義室のような場所に呼ばれすでにCランクのメンツがテーブルに集まっていた
先ず目に入ったのは行儀悪く椅子に座りテーブルに足をかけている男
大浦雄二、ステータス的にはタンクのようなヘイトを稼ぐ役割の合うスキル『硬化』武器も盾と片手剣で防御特化型
話したことこそないが横井の取り巻きの一人、敵意をこちらに向けているがそれには自身も追放じみた最低ランクに飛ばされた後悔のような感情も混じっている、およそ取り巻きからも馬鹿にされたのだろう
こちらをちらりと睨むとすぐに天井を向いた、すぐに手を出すことはないだろうが警戒しておこう
「で、あたしらはこれからどうするの?」
「その為に集まったんじゃない里香」
高校生と思えない幼い体格の少女は椅子に項垂れ声を上げる、少女の名は波多野里香。いわゆるツンデレロリと言うやつだ。まぁ俺は会話を少し聞いたくらいだが強い口調で話すが相手をしっかりと理解するタイプの人間で好き嫌いが分かれる人物だ
スキルは『操作』虫や動物と言った低知能な生物を操ることができるのだが、人間などは不可能なうえ一度に3匹程度しか操れない
ステータスも低いため距離を置いて操った動物で攻撃するのが良さそうだ
里香をなだめた長髪の少女は最上幸奈、品行方正の文武両道でクラスで3番目くらいの成績を保っていて里香の良き友人、能力は『氷雪華』氷魔法が得意になるスキルらしいステータスも魔力が多め
そして最後に壁に背中を預けている全体的に黒をイメージさせる少女、一咲
スキルは『気配遮断』で適正武器もナイフと暗殺者が似合う、実際他にわかる事はない
あんまり学校でみた記憶もないし仲良くしている人物もいなさそうだ
「皆さん、お集りいただきありがとうございます。早速ですがこちらをご覧ください」
男が一人で前に出ると指を鳴らし先ほどステータスを表示したモニターのようなものを投影すると地図のような物をだした、ここ王国連合の本部であるシンドゥリ王国からかなり離れた王国連合の交易港を管理しているドゥセルに新たな遺跡を発見したので俺たちの実力を確かめるために一週間後に向かうらしい
「ドゥセルに向かうまでの一週間以内に皆さんを鍛えます、ですので武器をお配りします」
前に立った男が指をまた鳴らすとテーブルに武器が現れた、俺のは鞘に収まった短い短剣そして鍵縄
敵を鍵縄で拘束する感じだろうか、短剣もこれと言って目立つ悪い点はないCランクだからなにか品質の悪いやつかと思ったがそうではないようで少し安心した
軽く確認し腰に付けたホルスターに鞘をつけ鍵縄を取り出しやすいように同じく取り付ける、そして次に一部の人間は外に呼び出されCランクは俺、雄二、咲が
「ま、とりあえずハーレムしますか」
小声で俺はそうつぶやいた