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『周防隼人 17歳  レベル1

 体力135 魔力85

 適性魔法 水

 スキル 工作』


板に書かれたステータスを見て少しうなる、低いのか判断できないラノベなんかでは千台が書いてあるがこの世界はどうなのだろうか

前の世界だと低い方だ


「隼人く~ん?ステータスはどうかなぁ?」


横腹を肘でつつかれうめき声を上げる、そこにいたのは俺を虐めている集団のリーダー横井千治だった

俺の板を奪い横井とその取り巻きは笑い声を上げ板を頬り投げた


「ザッコ、俺のステータス見てみろよ」


有無を言わさず横井の板を見せられる


『横井千治 17歳 レベル1

 適性武器 剣

 適性魔法 火 土 風

 体力4555 魔力1355

 スキル 剣神』


桁が一つ違う、こちらの世界でも前の世界でも

前の世界とは俺が神の使いとして呼ばれ『創造』のスキルを持っていた、能力はいたって単純で作りたいものを瞬時で作れる

それで一応は無双できた、しかし少し記憶が曖昧で言わばゲームのメインクエストだけを覚えている状態なのだサブクエストのような小さな出来事や誰と話していたのかは忘れてしまっているのだ

その時のステータスは万を超えていた、ステータスが同じような感じだったらこの世界では強いのだろう

しかしこの適性武器とは?剣と書いてあるしスキルも剣神だから剣が強化されるのだろうか

自慢をしようとした横井を遮ったのはローブの女だった


「では、皆さんのステータスを開示していただきます」


それに対しての反応は自身に満ちた声とそれを渋る声の二つ、およそ俺のようなステータスを馬鹿にされた者と横井のようなステータスを自慢したいものだろう

多きなスクリーンが表示された、代表として学級委員長の新藤と楊島が前に出た


『新藤日和 17歳 レベル1

 適性武器 杖 

 適性魔法 水 土 風 闇

 体力924 魔力5257

 スキル 魔力操作』


見た感じ魔法特化といったところだろうか、横井よりも体力が少なく魔力が多い

次に楊島


『楊島健人 17歳 レベル1 

 適性武器 槍

 適性魔法 光 風 土

 体力5235 魔力5245

 スキル 憑依』


楊島のステータスはこのクラスで最強だったのは他のステータスを見る前からもわかった

そのほかのクラスメイトは低くとも2千程でどちらかが劣っているようだ、俺の公開処刑も終わりランクが分けられた、俺は最も下のFランク


「ここ?嘘だろ?」


俺を除いた4人はため息をついた、Aランクの12人は城の客室で俺らより一つ上のCランクは騎士たちの宿舎に身を置いているが

俺たちはメイドや馬の番といった身分の低い者達の、共同宿舎に置かれた。とてもボロく汚いこの宿舎にだ

しかし意外と中は綺麗であくまで外に手入れが行っていないだけのようだ、メイドの一人に案内された部屋に入り少しだけ休憩する


「そういや、こっちだとスキルってどんな感じなんだ?」


手のひらに意識を集中させるも何も出ない、前と同じようなかんじじゃないのか

目を瞑り「工作」とつぶやき脳内で作りたいモノを想像する、45口径の拳銃だオートマチックの


「できた…」


黒く鈍く光る拳銃を手にし軽く点検する、排莢口あたりから中を確認しても目立った欠点は見つからない

次に目を開いて口に出すが無理だった、わかったことは二つで、目を閉じて、工作と口に出す

次にホルスターを作ると黒い布のタクティカルホルスターができた、作り終えると気づいたことが一つ


「ベットの布がない…材料がいるのか、弱体化されてるか…」


ベットを見てみるとどうやら金具がなくなっていた、金属の部分がなくなっていた

作りたい物、例えばAK47のようなウッドストックがある銃なら金属と木、そして金属はなんでもいいようだ

金具を追加しなければ寝れないと思い適当な金属製品を拾い金具があった部分に同じような形の金具をつけた、やはり金属ならばなんでもいいようでブリキの水差しは黒の年季の入った風のねじに代わっている

火薬になりそうな物はなく弾はまだ作れていないかと思ったがなぜか作れた、謎に思い部屋を探してみるも火薬のような物もなく何が減っているのかはわからない

作った弾はマガジン一つ分、他の銃を作ることもあるだろし温存しておこう


『マスター、私をお忘れですか?』

「え、あっ!悪い、ビスティス、忘れてた…」


脳内で響いた声は前の世界で案内人として神様につけられた妖精で、他の人には見えないためよく話し相手にしていた


「ビスティス、魔法について何か知ってるか?」

『少しまってください…はい、魔法は魔力と呼ばれるエネルギーと詠唱で発動するものです、簡単な詠唱はこちらです』


浮かんだ言葉を口に出す


「水流よ我が力を介し敵を薙ぎ払え!」


直後、何かが頭に流れ込んでくる。テレビのべき論者は金属生命体の出現を危惧しラジオの一つに国を願っている

煙が上がっている、誰かを殺した、喉が渇き精神ニューロンが焼き付きそうなほど喉も乾いている

「ジョン、、水くれ」

目の前に立つ男は泥のついたペットボトルをよこし視界は黒にそまった


頭が痛み涙があふれる、これは何だ?

全身が逆毛だって何かを追い出そうと脊椎あたりが熱くなる、胃が縮こまり胃液を吐き出そうとしてしまう


「…今のは?」

『魔法のアレルギー反応でしょう、自身の記憶と世界のどこかの記憶が混同したものです、ほかの属性の魔法を会得した際にも同じような症状を発症する可能性があります』


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