あまり意味無いような気もする
皆さん如何お過ごしでしょうか。
勤務先、主に本社で。
各工程での手直しを1/10にするプロジェクトが進行しています。いや、良いことなんですけどね。
以前に聞いた話では発生「件数」を現在の1/10にすることを目標とする、みたいなことを言ってました。
今回は全ての工程に対して「こんなことをやり、目標達成を目指します」って自分達で決めて実行しろ、みたいな感じです。
さてお立ち合い。凄く大雑把ですけどシュミレーションをやってみましょうか。単なる思考実験です。
例えばですけど
① 月平均で千件発生して一件あたり五千円のロスならば毎月五百万円のロスが発生します。年間で六千万円ですね。
同じく
② 月平均で二百件発生していてこちらのロスは一件あたり十万円としましょうか。こちらは毎月二千万円のロス。年間で二億四千万円となります。
件数を見ますと②よりも①の方が多いですね。
さて、貴方が社長さんならどちらに手を付けますか?ってお話です。内容とかどちらがやり易いかとかは横に置いときますね。いったん無視です。
もし①で1/10とする目標を達成したら効果は年間で五千四百万円のロス削減となります。対して②で目標は未達、半分の百件だったとしましょうか。こちらですと年間で一億二千万円のロス削減です。
何が言いたいか。
同じやるならロスの大きいところ≒効果金額の大きいところに手を付けるべきでしょう。乾いた雑巾を搾るよりも濡れ雑巾を搾る方が簡単で結果も出易いと思います。
社内での報告や発表の時に
「件数は目標の半分で未達でした。効果金額は一億二千万円のロス削減となりました」
で良いんじゃないかなぁ。オオ〜ってなりますよ多分。
その為にはデカい的を対象として取り組む。「あれもこれも」ではリソース…で良いのかな?が分散してしまい、結果として何処にもワサビが効いてない、なんてことになりそう。
何のためにやるのか。本質を理解してからやろうね、ってお話でした。
各工程別に同様のこと、効果金額のデカいところをターゲットとして取り組むのはアリなんですけど。
現実は「総論賛成 各論反対」といった状況みたいです。マンパワー的に。
なので効果があるんだか無いんだか分からない事が始まりました。




