あまりしたくない体験
今回は諸兄諸姉のお役に立てば幸いですけど、お役に立つ日が来なければそれに越した事はありません。
そんな話です。
皆さん如何お過ごしでしょうか。
先日のこと。母にいわゆるオレオレ詐欺の電話が掛かってきました。
居間に行くと母が何やら電話をしていまして。それも銀行の通帳を持って会話をしている。
なんじゃ?と思い、側で聞いているとどうも様子がおかしい、なんか変なんですね。
どうも友人や知人との口調ではない。更に聞いていると通帳の残高と最新の記帳日を相手に伝えている。
こりゃ何だかおかしいと思い、何かの裏紙に「適当に電話を切れ」「絶対に口座番号は口にするな」と書いて見せると頷くけどまだ話をしている。
終いには立ち上がって何かを取りに行ったんですね。戻って来たら別の通帳を持ってきてめくり始めました。
こりゃ何か変だと思いすぐに電話を切らせました。で「今の電話は一体なんじゃ?」と。
そうしたら「東京のNTTからの電話で、途中から警視庁の○○署の○○刑事に代わった」と。はあ?はあ?なんじゃ、そら?
それで続きを聞くと
「某都銀にあなた名義の口座があり、そちらに数百万円が振り込まれている。記憶はあるか」
と聞かれたそうです。
「そんなのは知らない、そんな銀行に口座を持っていない」
と応えたら
「その口座が詐欺の振込先として使用されている」
だから
「ちょっと他の通帳の残高と日付を教えてくれ」
と言われたらしいんです。私が聞き始めたのがこの辺りですね。だから
「そんなん間違いなく詐欺じゃ!口座番号とか暗証番号とか言うてなかろうな⁈」
「言うてはないけど…警視庁の○○署って言うとったよ」
「ちょっと待て」
と言ってネットを見ましたけど当然のように○○署なんてありません(もしかしたら実在の警察署名を騙るかもしれませんけど)。
「見てごらん、そんなん載ってなかろうが」
いや、でも…とまだグズグズ言っていましたので
「分かった。ほんなら、とりあえず明日、明日になってから。今晩は如何にもならんから、朝イチで銀行と警察に行こ。ほんで状況を説明して、どうすればええんか教えてもらおうや」
と、その日は説得しました。
それでもまだ
「さっきのは詐欺なんかなぁ?」
なんて何度も言ってましたけど。
次回に続きます。
母の話では詐欺師から「この電話を受けてから妙な行動をしないか、念の為に見張りをしていますよ」なんて事を言われたそうです。
要するに脅しですね。正直、薄気味悪いです。




