珍しい住所
少々事情があり、免許証の住所がね…
私は岡山出身で二十代後半から二十数年の間、転勤で北陸の某地方都市に住んでいました。始めは長期出張だったのですが元の事業所の景気低迷により、なし崩し的に転勤へと。
いや、選択肢はあったんですよ。
1)そのまま現在の出張先に転勤する
2)和歌山県だったか三重県だったかの事業所に転勤する
3)元の事業所に戻って退職する
いやいや…(4)「元の職場に戻る」は無いのかと聞きましたが「元の事業所から人を出しているから受け入れは無いぞ」と言われてはねぇ。
同時期に出張していた数十人も大半が(1)を選んだと思います。
閑話休題
その転勤の話が出る前に運転免許証の更新時期が近づいてまいりました。
「そろそろ実家に帰って更新しないとなぁ…」なんて思っていた頃に発生したのがいわゆる阪神淡路大震災。
当時はビジネスホテルの六階に寝泊りしていましたが、かなり揺れましたね。もちろん神戸で被災なされた方々の体験には及びもつかないでしょうが。
でまぁ、何日頃に休暇を貰って…なんて考えていたのが全てパーに。当然ですよね。電車も高速道路も止まりましたから。
どうしたものかなぁと思いましたが、昔から「下手の考え休むに似たり」とも言いますし。よし、警察に行って相談してみよう、そうしようと。
「これこれこうで…どうすれば良いですか?」
と伺いましたところ、特例措置かどうかは分かりませんけど
「現在の住所が証明できる物を持参すれば、この警察署で手続きしますよ」と。
「証明できるものって?」
「例えば手紙とか宅配便の送り状とかかな」
とまぁ、そういったやり取りがあり更新された免許証を見ると
○○県○○市○○町・・・○○ホテル○○号室
といった住所になっておりまして、はい。今でも茶飲み話のネタに使っております(笑)。
蛇足ですが、転勤後に運転免許センターへ出向いて住所変更をしました。現住所が実家ではレンタルビデオ店に加入できなかったので(苦笑)。




