リセット・ワールド
少年達だけが生き残った世界。今そこにある物・手に入る物を組み合わせて戦う術を持たない者は奴隷同然の生活を強いられる世界。
皆さん如何お過ごしでしょうか。今回はプロ作家の鷹見一幸さんについて少々。
いきなり、話の本筋から外れるんですけど…
武漢肺炎では日本のみならず世界中が大打撃を受けました。いわゆるパンデミックかと。
不思議な事に、発症した人の数は一位がアメリカだそうです。ニュース等で何度も見聞きしました。そして、その時に使用される表やグラフには何故か中国が載っていない。
以前は表やグラフに載っていたはずなんですけど? 中国の患者さんは何処へ?もしかすると既に全員が完治して、以後は一人も感染したり発症したりしていないのでしょうか?凄いですねー。
もしも…ですけど、そんな状態の中国で私が国のトップなら
「国籍を問わず、外国からの入国を全て禁止」
しますね。せっかく国内が落ち着いたのに外国で感染している恐れがある人は一人でも入国させたくないです。それが自国民でも、です。だって中国ですから(笑)。
それはさておき
鷹見一幸さんの本は、私の知る限りですけど
「物理的に不可能な事は出来ない」
逆にいえば
「物理的に不可能でなければ、どんな突飛な事でも可能性はある」
で一貫しているように思います。「普通の奴は仮に思いついてもそこまではヤラねえだろ!」な展開とかね。あとはパク…いやいや、オマージュがちょこちょこと出てきますね。オマージュの部分はご同輩なら受けそうな気がします。
基本的に魔法はありません。いや、例外的に一作だけ登場します。
さて
鷹見一幸さんの本に「リセット・ワールド」というラノベ(全三巻)があります。出版されたのが十年以上前なのでブックオフ等でも見つけるのは難しそう。
舞台は近未来が想定されています。一巻で最初に描かれるのは背景で、原因不明ですがティーンエイジャーだったかな?その辺の年齢までは感染しない病気が世界中に蔓延しています。感染したら致死率百%という。十年以上前の近未来とは現在のことなのか…いやいや、まさかね?
私はこの本で初めてパンデミックという言葉を知りました。興味を持たれた方は通販で探してみるのもいいかと思います。
鷹見一幸さんの本で私が一番好きなのは「ガンズ・ハート」です。異世界物が流行る前の本です。
「宗教が全てであり、教義の前には宗教家以外の人命はゴミ屑同然」な世界で、一本気なガキ大将と理知的な幼馴染みの友人が活躍するといった内容です。
もし上司を選べるならこんな人が良いなぁって思えるような主人公です。
鷹見一幸さんの本について少々調べてみましたら
「細かく書き込まれているので、読んで面白いが漫画化や映像化すると面白い絵にならない」
だそうです。ですので、あまり目立たないけど文章に引き込まれるファンは多く、気がつくと売れているラノベ作家だそうで(笑)。そう言われてみれば、最近のアニメなんかには女の子が何人も登場しますけど、鷹見一幸さんの本には少ししか登場しないですね。
登場する女の子の性格は「一途な子」もしくは「ツンデレ」かな。だが、それが良い(苦笑)。
要するにパンデミックという共通項を使ってみたかった…と。
早川書房以前の鷹見一幸さんの本(電撃文庫・スニーカー文庫)は、SFは
「時代が違う」「同じ世界観」になっているので同じ一族が登場したりします。




