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やさしい魔王の物語  作者: 鬼龍崎
30/40

魔王出陣

ついに協会まで手を伸ばすアースロイド民間人大虐殺が始まる

メリダ領決戦から数年後。とある場所に1人の男が部下数人を連れ薄暗い通路を歩いている。小太りのニヤけた顔で如何にも悪そうな顔つきだが、その男は法衣を纏い、付き従う者も同じような服を着ている。

「オーグ大司祭。アースロイド様はこの国の殆どを掌握された模様、このままではここにもやってくるかと・・・」部下の司祭の一人が怯えながら進言してきた。

「案ずるでない、如何に王国といえど精霊協会を敵に回すことはするまい。そんなことをすれば全ての民を敵に回す、神をも恐れぬ所業。そこまで馬鹿ではあるまいて。ハハハハハ」「そうでございますな。精霊協会は盤石ですな」そんな会話をしながら。今度は地下に進む。


地下では協会に逆らった男達が鎖で繋がれ、番人によって暴行を受けている、そしてある者には目の前で妻や娘を麻薬付けにして犯し、その姿や喘ぎ声を聴かせる。「おい!・・やめろ~・・・やめてくれ~・・・」「いやっ、・・やめて・・あなた・・たすけて~・・」

「ああっ・・・くすり・・くすりを・・ちょうだい・・・」


そんな悲鳴や怒号が飛び交う部屋を通って最奥の部屋へ向かうオーグ大司祭。

「今日は調子がいいから5人ほど連れてこい」そう告げて部屋にはいる。しばらくすると5人の若い娘たちが入っていった。皆眼の輝きはなく、全ての希望を失った眼をしていた。

「・・・ああっ・・・うふっ・・・もっと・・・ああ~・・」

中に入った娘たちの喘ぎ声が響き渡った。

ここは精霊協会の大聖堂の地下であった。



所代わって、ドラグーン城、謁見の間。

「これより、俺は精霊協会に攻め入ることとする」アースロイドの一言にクラリス以外の幹部は驚きを表す。「お待ちください。協会は今や民の支えとなっております、そこを攻めるなど人心が離れまする。何ともご再考を・・・」

「ワハハハハ、民の心の支えだと・・・笑わせてくれる。今の協会など貴族に劣る。金はため込み至福を肥やし、気に要らぬ者は牢にいれ、女を犯し薬で言う事を聞かせる、そんな協会が支えだと・・・」

その言葉に誰も反対はできなかった。

「・・良いな。これより精霊協会を攻め入り、ぶっ壊す!・・・出陣じゃ!」


アースロイドは全軍を率いて精霊協会殲滅に向かって城を後にした。


物語も終盤です。最後まで宜しくです

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