表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やさしい魔王の物語  作者: 鬼龍崎
24/40

暴走族のたまり場?

どうやら町は、仮面舞踏会の噂で持ちきりのようですね。誰が広めたのか。

[カインサイド]

時は少し遡って。姉上からの文が届いてから、アリシアに会いにギルドに来ている。

ギルドの扉を開くと、カウンター越しに、いつもの秘書らしい姿でアリシアが迎えてくれた。「いらっしゃい」いつも通りの笑顔である。だが、何かが違う。何か威圧の様な物を感じる。僕達はギルド内を見渡して、ある風景を見つけ、ショックで両膝を床につけ、呆然とそれを見つめる。エルザとアリサも同様に現実逃避をはじめた。「なんだ~これ!」「・・・・いや~」

僕達が見た風景とは、ギルドに居る冒険者たちの姿である。多くの冒険者たちが、あの{刺繍入りのロングコート}を纏っていた。それは、[鬼]とか[悪魔]とかの柄だけではなく、[一匹狼]とか[渡り鳥]とか、[一番星]なんてのもあった。こと。女性に至っては[美人薄命][〇〇命]なんてのもある。どこのトラック〇郎なんだ。

しかも、みんな椅子に座らず、しゃがみ込んですわっている。俗に言うウ〇〇座りである。近ずくと絡まれてカツアゲに会いそうである。暴走族の集会かよ!って、つっこみたくなる。暴走族なんていないけどね。

「ア・リ・シ・ア・・・・」

僕達は、ふらつきながら、カウンターに向かい、アリシアに尋ねた。「なんなの?あれっ!」すると、サラッとした返事が返ってきた。

「あ~、あれね。オーグやワイバーンを一瞬で倒した[仮面舞踏会]が噂になってね、そんな英雄に憧れて真似し始めたって感じ?!」そう言って、ウフフフっと笑ってる。いやっ、明らかに広めたのってアリシアだよね。いいのか?こんな不良の集まりみたいで、いいのだろうか?

まあ、元々ならず者の集まりみたいな感じだったし、別にいいのか!

「それに、{仮面舞踏会}が有名になった方が、貴方達も動きやすいんじゃない」小声で話すアリシアである。

「確かに、そうなんだけどね」なぜか釈然としないのである。


「ところで今日は、何のようなのかな?依頼をさがしてるの?」

「いや、実はギルドマスターにようがあってね。あえないかな?」そう告げると、奥の執務室に通してくれた。執務室に入ると、アリシアの目付きが一変し、鋭い表情にかわる。アリシアは、ギルドマスターでもあるのだから、この変化は、流石である。

「内密の話のようね。」アリシアが告げると、僕達も頷いた。そして、重い空気の中、話始める。

「アリシアは、あの盗賊どもを殺した時言ったよね。盗賊どもを生かしておくと被害が増えるって、だから殺すって」「ええっ、確かに言ったわね。その通りよ」アリシアが答える。

「それを、国の単位でやってる人がいるって言ったら、どう思う?」

「そんなことしたら、暴動や虐殺がおきて、この国が地獄に・・・・まさか・・・」

アリシアが、何かを察したようだ。

「そうだよ。国王。アースロイド様は、それをしているんだ!未来のために、だから、ここも地獄に変わる。ギルドも、なにもかもが潰される。」だが、アリシアは平然と受け入れていた。



アリシアが秘密を知ります。アリシアの活躍にも注目ですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ