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師匠を訪ねて(トポ村編)Ⅱ

注意

・ 文章力が低く読み辛い

・ ご都合主義

・ スローペースな物語の進行

・ 残酷描写あり


以上の事が大丈夫な方はどうぞ

「大丈夫かアリシア。結構速いペースで来たのだが」

「大丈夫だよ。おにいちゃん。それよりもようやく見えてきたみたい」


襲ってきた雑兵どもをなぎ倒しながらすすんでどれ位たっただろうトポ村が見えてきた。

さて、ここからが本番だ。


町の入り口には案の定だが複数人程の武装した人達が立っていた。

その中で一番年上のリーダー格と思われる見た目をした人物が俺たちを見つけた。

この人は強い。

そう思わざる得なかった。

白髪の上に顔に皺が刻まれた金色の瞳をした初老の男性ではあるが、動きに隙が見受けられない。

達人と言う雰囲気を醸し出している。


「何様で、ここまで来た」


その男は此方に近づき声を掛ける。

さてとどうするか。

一応、確認の為にアリシアの方を見る。

彼女は不安そうに此方を見てくる。


「私達は冒険者です。強力な魔物が居るとお見受けしました。出来てれば情報が欲しいのですが」


その言葉で男達の警戒度が上がる。

あれ、可笑しいな。

どうやら言葉の選択を間違えたようだ。


「何処からそれを聞いた」


なるほど、彼等は生粋の冒険者等と言うわけではないようだ。

それならば、魔物の飢餓状態がどう言う物なのか知らないのも無理はない。


「ならば、ここで詳しく説明させてもらって良いですか」

「あぁ。かまわない」


男の了承を得たので説明を始めよう。


魔物の飢餓状態とはそのままの意味なので割愛させてもらう。

魔物の飢餓状態で一番危険なのは強さが跳ね上がる事だ。


先ほどのゴブリンを例に上げよう。

普通なら気付く事の無いのだろうが、アリシアの魔法を感知した。

そして、実のところスピードもかなり上がっていた。

たったこれだけの事だけで、危険度はかなり上がる。

なぜなら、魔法を使っただけでわらわらとゴブリン共が集まってくるなんて事も有りえるからだ。

そうなると、いくらアリシアでも数に押し負け死んでしまうだろう。



なぜ、そんな事が起きるか解ってはいない。

それが、火事場の馬鹿力なのかそれとも本能で起きる物なのか。

真実はまだ闇の中だ。


で、ここからが本題になる。

どうして飢餓状態が起きるかと言う事だ。

だが、実はそれはそんなに難しくない。

それは、その魔物を捕食或いは屠る強い魔物が何処からかやって来た。


その外来種が原因で満足にご飯にありつけづ貧困した魔物が飢餓状態を起こし。

なりふり構ってられなくなった飢餓状態の魔物が襲ってくる。

ただそれだけの話だったりする。


以上の事を警戒している男達に話すと渋い顔をされた。

大方、筋は通っているが確認するすべが無いと言う所だろうか。


「ふむ。大体は解ったが、それは森に入ってから解ったことではないか」

「つまりは、何故森に入る前から知っていたかと言う事かですか」


リーダー格は頷くため、ここに来るきっかけとなった芋の話をする。


「たった。たったそれだけで我々の現状に気付いたというのか」

「その通りです」


男の顔に驚愕が見て取れる。


「勿論ですが。食料提供の手筈も整えています」


『おぉ』と男達の顔が明るくなる。

しかし、リーダー格はまだ悩んでいるようだ。

男達から『話だけでも聞きましょうよ』という説得を受けてようやく首を立てに振った。

それをみた男達は俺たちを嬉々として村の中へと歓迎してくれた。

案内されているその間俺達はずっと好奇と不安の目にさらされる事になった。


「なるべく大きな建物に案内してくれませんか。持ってきた大量の物資を出したいで」

「大量の物資を持っているのか、そうには見えんが。まぁいい。教会に案内しよう」


リーダー格は怪訝そうな顔をすつつも教会へと案内してくれる。

その教会だが何とも立派なものだった。

漆喰の壁に綺麗な赤い屋根、そしてはめ込まれたステンドグラスは見事な天使の柄を映し出している。


「綺麗」


アリシアからそんな言葉が漏れた。

だが、言いたくなるのも解る。

見とれるほど美しい建物だった。

と、いかんいかん。


「アリシアこの建物をじっくりと見学するために先ずは問題をさっさと解決しよう」

「そうね」


アリシアは力強く頷く。


「では、中を案内する」

「お願いします」


中は、床が石畳で木製の教壇と長いすが並んでいる。

そして、外の光を受け輝くステンドグラスが石畳に天使の姿を投射していた。

味があり素敵な建物だ。


「アリシア物資を出してくれ」


アリシアは頷くと呪文を詠唱し、物資を一気に出す。

その場に居たリーダー格や男達はその光景に目を丸くし、驚愕した。


「すいませんが、手伝って欲しいことがあります」


俺が驚愕し固まった男達に言う。


「ああ。何だ」


「二箱程ですが塩を除く全ての種類の食料が入った箱を作りたいのです」


「解った。手伝おう」


そう言うと男達は疑問に思いつつも作業をしてくれた。

そしてその作業は以外に早くて30分で終了した。


「物資の件は解ったが、この箱はどうするのだ」


リーダー格が、聞いてくる。


「森に撒きます」


俺がそう言うと案の定ブーイングが起こる。


「まぁ聞いてください。確かに無駄な行為に見えるかも知れないですが必要なんですよ」


なだめようとするが腹がすいている人の前ではやはり上手くいかない。


「理由を聞いてください。じゃないとこの町は滅びますよ」


低めの声で脅しをかけたるとやっと男達はようやく口を閉ざした。





およみいただきありがとうございました。

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