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師匠を訪ねて(トポ村編)Ⅰ

注意

・ 文章力が低く読み辛い

・ ご都合主義

・ スローペースな物語の進行

・ 残酷描写あり


以上の事が大丈夫な方はどうぞ

「どう言う意味だろう」


アリシアは考えても思いつかなかったのだろう此方に振ってくる。


先ほど使ったあれは、ギルドで使われている秘密裏の連絡で使われている魔法武具だ。

キーワードをつぶやくだけなので誰でも使えるが登録できる文字数が少ないのが欠点だったりする代物だ。

そしてそんな仰々しいもので届けられた内容の事だが。


「意味は何と無くは解るが」


『貴族に気をつけろ』はおそらく貴族が関係しているのだろう。

それも俺達が追い出された理由に関係が有ると見て間違いない。


『君達は中心にいる』はやはり、勇者関連だろう。

それは俺達が勇者達から追い出されたからなのか、勇者パーティーの元メンバーだからなのかは解らない。


で図ったような2種類の言葉だ。

示し合わせをしていたと仮定して考えるとこうなる。


勇者関連で貴族から俺達にちょっかいが掛かるから気をつけろと言う意味だろう。


以上の事を話すとアリシアは渋い顔をした。


「それだけなの」

「おそらくそれだけだ」

「それでどうしろと言うの」

「どうもしなくて良いのだろう」


勇者関連で貴族が出張ってくるなんて情報だけでどう対策しろと言うのだろうか。

偽名を使って変装でもしろとでも言う気だろうか。

下手すれば捕まるだろう。

だから、頭の片隅にでも突っ込んでおけばいい。


「わかった。なら先を急ぐわ」


アリシアは考えを切り替え杖をはしらせた。



                   ☆

それから数時間、俺達は飛び続けていた。

安全そっちのけで飛ばしてきたのかなり速度を出している。


「ここで、いったん降りよう」


森の入り口手前に降りるように指示をだす。

それにしても、さすがだと言わざる得ない。

ここまで来るのに馬車だと丸々1日掛かる所を数時間で来たのだから。


「どうして、つっ来たほうが村に早く着くわよ」

「この森を調査がてら歩いたほうがいい」

「調査で解るの」

「それはなんとも言えない。だが、トポ村はこの森の中に有るからな。派手に動かないほうがいいだろう」

「たしかにそうね。ごめんなさい」


だがそれも、仕方ないことだ。

あの先で多くのもの飢えているかも、瀕死の重傷を被っているかも等とついつい、考えてしまうとどうしても急ぎたくなる。

しかも、村との距離が縮まれば縮まるほど彼女は冷静さを欠け落ち着きが無くなっているように思えた。


「じゃあ、降ろしてくれ。さっさと村に向かいたい」

「解ったわ」


俺の指示に従ってアリシアは杖を降ろしていった。


                    ☆


森の中は不気味だった。

それは、薄暗いからでも、湿っぽいからでもない。


「気配が無い」


動物や魔物の気配が無いのだ。移動した音、マーキングの匂い、移動したときに出来たと思われる足跡さえも最近の物は無い。

そこにはただ、生い茂る木々と不釣合いな森の香りそして不気味さを演出する冷やりとした湿った空気しか感じられない。


「どうする。危険は承知でサーチ魔法をかけて見る」


彼女もこの異様さには眉をひそめている。


「そうだな。一回かけてくれ」


すぐに彼女は呪文を詠唱しサーチ魔法を掛ける。


「引っかかった。向こうにゴブリンが3体………」


彼女の顔がより一層険しくなる。


「嘘。何で気付かれた。こっちに一直線に向かってくる」

「すぐにシールドを展開して身を守れ」


動揺する彼女に激を飛ばすように指示を出す。

そのお陰か。すぐに行動を起こしてくれた。


この、反応に実は思い当たる点がある。

それは魔物の飢餓状態だ。


俺の予測を答え合わせるかのようなゴブリンが3体現れた。


ゴブリンは本来、でっぷりとしたお腹をもち、緑色の肌をした子供ぐらいの大きさの生き物だ。

だが、現れた奴は体は痩せ細って、目はどす黒く欲望を映し出している。

口元からはネチャリとした臭く粘り気のある涎がしたたっているものの彼等はそれすら気にも留めていない様子だ。

視線は完全に俺等に向けられており、薄気味悪く微笑んでいる。


ビンゴだ。


俺は、ゴブリンどもに全速力で突っ込んでいく。

ゴブリンどもも俺にめがけて猛スピードで突っ込んでくる。


ゴブリン共が飛び掛ろうとするが、それを左足を後くことで回避そのまま流れ作業のように腰につけていたホルダーから短刀を抜き頭を落とす。


背後から飛び掛ってきた二匹目を左にとび回避。

そのまま俺の横を通り過ぎた奴の体を後ろから蹴り飛ばす。


そいつは木にぶつかり、ゴンという鈍い音と共に首が折れ絶命した。


三匹目は、正面から突っ込んできたので一匹目と同様に避けると首を落とした。



「なんなの。こいつら」

「説明は後にしよう。とりあえず、村に急ごうこんな奴等がうじゃうじゃ居たら村も無事では済まない」


彼女はハッと気づいたような顔をした。


「そうね急ぎましょう」


俺達は村を目指し先を急いだ。





お読みいただき有難う御座いました

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