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ワンダーi  作者: ルク穴禁
7/10

水槽に閉じ込められた家族


 ガタン! 俺はギスい扉を開ける。20代後半の女性と幼稚園生くらいの男の子がガラスの奥に居た。

『…………陽子!? それに虎太郎!』平川は血相を変えている。

『あなた! どうしてここに!?』

『平川、まさか奥さんと息子か?』高間が聞いた。

『ああ、そうだ! ……すぐに脱出しよう!』

 平川がガラスに近付いた時、「ピッピピー」と鳴り、ガラスの上から水が勢いよく流れ始めた。

 水が四角く溜まっていく!? これはただのガラスじゃない。デカイ水槽だ。平川の奥さんは両手首を縛られてるようだ。抜け出す隙間もない。ガラスを割るしかない。

『パパー!』

『今、助けてやるからな! 虎太郎! ……皆、鈍器みたいな物がないか探してくれ!』

――俺達は5階をくまなく探す。そして、水槽の前に集まる。水かさは水槽の半分くらいまで溜まっていた。

『キョウジ、高間、何かあったか?』

『ダメだ、何もない。平川、体当たりで壊そう』

 俺と高間は助走をとって思いっきりガラスに体当たりをする。ガン!

『ビクともしない! 強化ガラスか!?』

 その間も流れ落ちる大量の水。時間はない。どうしたらいい? 平川は力なくガラスを叩く。

『平川、2階の死んだ奴が着けてた金のネックレスはどうだ? 取ってこようか?』

『時間がない! それに金は柔らかい』

 俺達が途方に暮れていた時に「ピッピピー」と鳴り、水が止まる。助かった? しかし、水かさは9割ほど溜まっている。閉じ込められてる2人は苦しそうだ。平川の奥さんは背伸びして、子供は水槽の僅かな出っ張りに掴まって呼吸をしてる。

『平川、ワンダーiを飲みなよ』金田が促す。

『私が飲んでも無意味だ』

『いや、効果あると思うよ。俺は五月蝿い編集者を異動させる事が出来たし』

『眉唾物だな、偶然じゃないの?』俺は懐疑的だ。

『マジで効くよ、ハハハ。平川、飲めよ。水が止まってる間に』

『僕も目が治ったし、効果あるよ』

『犯人は俺達をモニタリングしてるはずだ。再び動き出す前に飲めよ』

『しかし…………』

『ほら、平川』金田がワンダーiという薬をポケットから取り出す。

『こういう時の為にとっておいたんだろ? 平川、一か八か飲めよ』

『クソッ! 仕方ない!』平川は金田の手からワンダーiを取り、口に入れる。

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