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プロローグ
貧乏神に取り憑かれたことある?
いや、比喩的な意味じゃなくて本気で。
よく言うじゃない、何やっても出費がかさんじゃってどうにもならない時に、貧乏神が憑いてるとかってさ。ああいう表現でなら俺も何度もあるよ?
でもさ……本当に貧乏神に取り憑かれた人間って、そしてその取り憑いた貧乏神本体なんて、見たことないっしょ?
「あぁ、めんどくさ……しょうがないから私が守護神になってあげるわ。――ちゃんと祀りなさいよ?」
目の前で非常に気怠そうに話す青髪の少女。彼女が貧乏神で、俺の守護神で……
どうしてこうなった……?