表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

知らない森の中

初めましての人は初めまして。

知ってる人はお久しぶりです。


どうもユンです。


なにを思ったのか王道ファンタジー書きたいなーと思ってかいてみたんだけれどもこれって王道なんでしょうかねっw

一応、ファンタジー=戦闘=流血沙汰

ということでR15です。


お手柔らかにw

「お前は、ただの棒じゃない。棒ですらなく、けんつるぎだ。武器ぶき武器えものだ……」



ひたすら左手に持っているそこらでいつでも拾うことのできるただの棒切れに向かってつぶやく少年が1人。



その少年はただひたすらに周りにも目をくれずその動作を繰り返す。



そしてとあるタイミングで少年は叫びをあげる。


“よっしゃぁッ!”と。



説明しておくが彼はこの物語の主人公。



異世界に意図しないタイミングで飛ばされた、小心者ゆえに心もとないその棒切れに少しでも自分の小心支えになるようにと自己暗示をかけるという“意味不明”な行動をとるよわい19の少年。



のちの勇者と称えられ“ライヤー”と崇められる少年の物語である。








「よし、お前は今日から強靭でなおかつ細身で切れ味もハンパない剣だ。とりあえず現状を理解する時まで俺の相棒だ。よろしくレイピア一号」



とりあえず俺は、当分の相棒を手に入れて少しは落ち着いて一息をついた。



「まずは現状確認だ周りを見よう」



くるりと辺りを見るが大きな木によって構成されたいわゆる森とかジャングルとかそういうところであるということがわかる。



地面には“アリのようでありでない”何かが蠢いていた。


その行動はどう見ても知っているアリのそのものであったのでアリと仮定することにする。


前の個体が進んだところを寸分違わずついていく様。


自らの体よりも大きい何かをその顎で掴み運搬している様子はほらどうだろう、アリである。


……もしかすると知らないだけで本当にアリなのかもしれない。


でもまぁとにかくこれだけでは現状を確認することはできない。



「ここが異世界だなんて…」



ついついそうつぶやく、心配性の俺はだいたいテンパったり考え事をしていたりとしていると無意識にそんな風に言葉が口から紡がれてしまう。



兎にも角にも確認するにはこの森を出なければいけないんだろうと思いついた俺は、相棒を地面に立てて倒れた方向に進むことにした。



「たのむぞ相棒ッ!」



無情にも相棒は森の暗がっている方。

つまりは森の奥に向けてそのこうべを倒した。



「……よしッ!」



俺は相棒が決めたのだからと心を決めて突き進むことにした。




歩き始めて小一時間。


特に可もなく不可もなくといった感じで進んだ森は最悪の状況を考えていた少年を裏切り、ほぼ平坦な作りをしていた。



「ふんふふ〜ん」



少年はその発言とは裏腹に恐怖を感じていた。


その証拠にその手はかすかに震えていて、心なしかその顔は青く感じる。



「こ、これってもしかして遭難ってやつですかねぇ……」



「ぐぉう」



「そうか遭難か……いやはや参ったもんだな一号くん」



「ぐぉぉう」



「ははは、なにいってんだよ一号くん、僕にもわかるように日本語でお願いするよ」



「ぐぉうぉう」



「……ん!?」



あ、あっれー?

なんか声してるよね。


やー、一号くんまさか喋れるようになったのかなっ!?




「んなわけねぇだろって‼」


と俺は左の相棒に目をやるとそれと同時に後ろから先ほどから聞こえていたものと同じ“ぐぉう”という声……音が聞こえて反射的に向いた。



少年のその目に映った状況を彼の代わりに説明すると、人でいうと腰に位置する場所のみに布切れのようなものをつけた緑で少年の頭を軽々と潰せるような筋肉隆々の存在がいた。


つまりは___。



「ご、ご、ごびぃゆりん(ゴブリン)だぁぁぁぁあッ‼」


「グォォォォー」



少年の叫びに反応したのかゴブリンと言われた存在は吼える。


そして待ってましたと言わんばかりに少年に襲いかかってきた。


右に持った自慢の棍棒をかがけながら。



一方少年は、襲いかかられそうな現状を理解するコンマ数秒、頭の中では“ここ異世界じゃねぇぇぇぇぇぇぇかぁぁぁッ!”と叫び絶望していた。



そして少年は絶望したことによる土下座スタイルの落ち込みを反射的に行った、行ってしまった。



「グォオォ!?」



ゴブリンは突如目の前から消えた少年に驚きバランスを崩して大きく前へこけた、それはさながらコントのようだったと少年は伝えたがそれは後の話。



「やべべ、べ、べ、べぇ‼ しぬぅぅ、しんじゃぅー‼」



俺は反射的に行ってしまったいつも行ってしまう土下座にも似た落ち込むスタイル(以下土下座スタイル)を行ってしまったためにこの窮地死んでしまったと、とにかく動けないので叫んで恐怖を紛らわせてそのタイミングを待ったが次に聞こえたのは、俺をゴブリン特有のキツイ打撃を受けて打楽器と化す自分の音ではなく、ドサリと後ろで重いものが落ちたような音だった。


そして一呼吸遅れて体に感じたことのないほどの負荷がかかった。


その負荷が微妙に暖かいことに不審に思い体を回すことによりのけて、乗っていたそれ(・・)を見て俺は驚愕した。



それは、そこには頭部が無くなっていたゴブリンであったもの。


そして、それの上に先ほどまで付いていて吠えていた部位がこちらを向いて落ちていた。



「……は⁉」


そう言うことしか許されていない人はこんな感じの声を出すしかないんだろうな〜なんて思えるほどの力の抜けた言葉が溢れた。


「あー異世界に来ちゃたんだなー」



少年は落ち着くとそれだけ言ってそのまま相棒と同時に倒れた。


誤字脱字など、ドシドシドシくださいお願いします(切に)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ