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京都夢現〜儚い無限の命〜  作者: ありあ
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プロローグ

プロローグ

 一九九九年、世界滅亡と騒がれた年、日本で奇怪な事件が起きた。

 東京の街中で急に一人の男が倒れた。無論、これだけでは奇怪な事件とは言えない。持病かもしれない。怪我をしたのかもしれない。もしかしたら、人混みに酔ってしまったのかもしれない。あるいは、熱中症を起こしてしまったのかもしれない。

 その男は病気に運ばれ、医者が様子を見に来た。しかし、そこで奇怪なことがおこったのである。


 男は健康体そのものだったのだ。怪我もなく、持病もない。体温、気管、念の為内臓も調べたのだが、そこにも異常は無かった。しかし、男は意識を失い、そのまま何も異常がないままこの世を去った。


 その二ヶ月後、大阪で同じことが起こった。次は女性である。この女性は死とまではいかなかったものの、意識は戻らないままである。


 三年後の二〇〇二年、これを奇妙に感じていた化学者である佐々木義朗はこの意識が消える現象の正体を突き止めた。その内容は、

 妖力、即ち妖怪の仕業であると発表したのだ。

 当然その話はマスコミ、政府から馬鹿にされ、佐々木の社会的地位はないに等しいものとなった。東京で死んだ男の家族は佐々木を訴えようとまでした始末である。


 しかし二〇〇五年、つまり三年後の事である。脳科学の第一人者であり、佐々木の兄でもあった、佐々木悟が、妖力、妖怪の存在を認め、論文を提出したのだ。

 佐々木悟は集中時に出る脳波と意識不明の女性の脳波を調べ、いくつかの一致、さらに女性から見た事も無いような脳波エネルギーが出ていることを確認、当時の技術を遥かに凌駕した装置(どうやって製作、あるいは入手したかは不明だが)で日本中に女性と同じ様なエネルギーが微力ながら発生していることに気付いた。

 そして、そのエネルギーの流れが乱れ、エネルギーが溜まって一つの妖怪を生み出し、人間が集中している時の脳波エネルギーを求め、人を襲い、襲われると昏倒するという論文を提出したのだ。

 今度もマスコミに笑われ、人々に罵られた。佐々木兄弟は馬鹿だ、何がしたいのか、頭がおかしくなった、と。


 しかし五年後、そのエネルギーの話が真実味を増してきた。政府が、妖怪の存在を認めたのだ。

 謎の意識不明者、死者があまりにも増えすぎて、政府もその話に乗っただけであると当初は思われたが、現実は非情である。


 とある妖怪がエネルギーを溜め込み、とうとう実体化したのである。

 その異形、凶暴性はまさに「妖怪」であり、自衛隊が総動員して事態の収拾に向かったものの、被害は甚大。妖怪の存在が世間にとうとう信じられ、日本中の人々を震撼させた。


 そしてさらに七年が過ぎた、二〇一五年。


 全国で現れる妖怪は、エネルギー......妖力を持った、昔の言い方をするのなら「霊感がある人」である、妖術士が祓っていた。

 そんな日本の、京都の話である。

書くの遅いし文才無いです。それでもいいなら宜しくお願いします。

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