プロローグ
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
2012年12月24日。日本の首都、東京に巨大隕石が落下した。この巨大隕石により、日本は壊滅的な打撃を受けた。日本の首都の壊滅は世界を震撼させたが、その直後、人類にある変化が現れた。
マンガやアニメで見るような超能力を使う事のできる人類が誕生したのだ。この人類の変化は人類の進化とも捉えられ、人類の進化を研究する科学者にとっては格好の研究対象となった。
しかし、能力者による犯罪・戦争利用などによって、世界から能力者は敵対視されるようになっていった。
さらに、この人類の変化を病気・変異の類として差別意識を持つ者も現れ始め、能力者が進化した人類として表舞台に立つことはほぼなかった。
能力者の犯罪・戦争利用に対し、世界は対能力者用の特務機関や軍の設立を急いだ。しかしそれも手伝い、世界各地で能力者と能力者の戦いは瞬く間に激化し、世界は地獄の窯の底の様になっていった。
そんな世界で能力者を研究する研究者は、自ら能力者を作る技術を開発。自らの研究結果をより良いものにしようと、さらなる力を持つ能力者を作ろうとした。
ある国は能力者犯罪鎮圧のため、ある国は、戦争に勝つため研究者たちへの資金提供を惜しまなくなっていったが、国の方針がどうであれ、研究者たちはその資金を元手にさらに強い能力者をと研究をつづけた。
その結果、能力者を倒す為に動く国自身も能力者を生み出し続ける形になり戦闘は激化。悪循環していく世界で人々は生きる事を強いられた。
それから50年の歳月が流れ、世界は再び変化した。