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男装お嬢様の冒険適齢期  作者: ONION
第1章 お嬢様の旅立ち
27/124

1-26 お嬢様、取り調べを受ける

 神暦720年 王の月17日


「抵抗は為にならんぞ!大人しくお縄に…お縄に?」


 通報で駆けつけた従騎士が私に投降を呼びかける。

 が、状況を自分で目にして、その不自然さに気づいたのだろう。

 路地での暴力沙汰といえば、酔っ払いの喧嘩か物盗りが大抵の所だが、倒れ伏す男に比べ明らかに容疑者の女ほうが身なりがよく、そして同じような格好の子供連れだ。

 未だ油断なく囲んでいるとはいえ、当惑が見て取れる。

 ひどい面倒事にはならなそうか?


「待ってください。私はデファンス伯が娘、ユーリア。物盗りに襲われたので返り討ちにしたところ、手加減を間違えてしまいました。そしてその男を介抱していたところを目撃され、誤解されたようです。そっちの子供は私の連れです。」


 そう言いつつ。短剣を鞘ごとベルトから引き抜き、紋章を見せる。


「伯爵…令嬢?…はっ、失礼いたしました。私はヴァレリー騎士団所属の従騎士、テオドール・ジャリエと申します。デファンス伯令嬢…デファンス伯…というと団長の?」


 一介の従騎士が騎士団長の親類関係まで把握しているとは思えないが、知っているという事は騎士団内で私が来訪する旨の通達でもあったのだろうか?


「はい、ご無沙汰していますが、従兄妹伯父(いとこおじ)様はご息災でしょうか?」


「はっ、益々もって手が付けられぬ程には…っと、失礼しました!」


 普段から団員達の間で愚痴の言い合いでもしているのだろう。

 つい普段の陰口が飛び出し、あわてて謝罪する。


「いえ、息災の様で何よりです。ところで、さすがに槍を向けられたままですと連れが怯えるので、下げては頂けないでしょうか?」


 とは言ってもアンジェルは特に怯えているという事もなくミーアを抑えている。

 が、さすがにこのままの状況は不快だ。


「はっ、失礼いたしました。総員、直れっ!」


 号令に従い、揃った動きで槍を引き、休めの状態に入る。

 衛士でこれだと…想像以上に騎士団の錬度は高そうだ。


「ユーリア様、物盗りの取調べがございますので、御不自由をお掛けしますが詰所までご同行願えますでしょうか?」


「ええ、それは構わないわ。そろそろ拘束して通報しようかと思っていた所だから。まぁ買い物は明日でいいか。」


「はっ、恐れ入ります。物盗りに縄を打ち、詰所まで連行せよ!」


 指示により衛士が動く。

 未だ気絶している物盗りを後ろ手に縛り、衛士の1人が抱えあげる。

 その途中で、何かに気づいた年配格の衛士が従騎士に報告する。


「班長、コイツ水軍から連絡のあった密輸船の一員では?」


「おお、確かに。妙に日に焼けてる上に防具を身につけていないし、服にも濡れた跡がある。船を捨てて川に飛び込んだという船乗りだろう。」


「それで逃走資金を得るために物盗りになり、あっさりと捕まるか。余罪を重ねただけで無駄な悪足掻きだったな。」


「そいつ、碌に獲物の見定めもできていなかったわよ。短剣一本で、小娘とはいえ剣を持った相手を獲物にしようってんだから。」


「荒事の経験がほとんど無かったのかもしれませんね。短剣も碌な物じゃ…ねぇ?」


 普通に話に割り込んでいる伯爵令嬢(わたし)に面食らう衛士。

 伯爵令嬢といえば、平民に対しては御高くとまった物言いをするのが常識なのだろう。

 慌てて背筋を伸ばし姿勢を正そうとする衛士に手を上げて抑える。


「そう硬くならなくてもいいわ。とりあえず、詰所まで案内してくれる?」


 そうして、私達は衛士達と共に詰所に移動することとなった。



 最寄の詰所は、近くの大通りの交差点付近にあった。

 2階建ての小さな商店程度の広さの建物だ。

 といっても、交差点沿いとなれば立地から商人の引く手あまたなので、詰所はそこから1本路地に入った所となる。

 そこを拠点とし、騎士と衛士からなる巡回班が市内の巡回、および交差点での立哨を行っている。

 なお、詰所は交差点以外にも城壁の門ごとに存在し、城壁9箇所、交差点9箇所の計18箇所となる。


 そして詰所内に案内され、一つの部屋に通される。

 おそらくは取調室だろう。


「狭い部屋で申し訳ありません。来客用の部屋が無いもので…こちらにおかけ下さい。」


 そう言って、私達に椅子を勧める従騎士。

 尚、室内には私達と従騎士のほかに部屋の隅の机に1人、衛士が付いている。

 記録担当だろうか?

 尚、道すがら従騎士に宿にいる護衛班を身元引受人として伝えておいた。

 従兄妹伯父様なら確実だが、さすがに職務中に手を煩わせるのは避けたいとの考えからだ。


「では、物盗りにあった状況をお聞かせ願えますでしょうか?無論、話せる内容で構いません。」


 恐縮してか妙に腰の低い従騎士。

 筋肉質の身体に、歳の割に幼い顔つきと朴訥そうな印象を受けるが、礼儀作法はしっかりと叩き込まれているようだ。

 それにしても随分とこちらにとって都合のよい取調べだ。

 というか、そんなのでいいのか?



「身元保証人が到着するまで、今しばらくお待ち下さい。いえ、もちろん短剣の紋章にて身元は確認しておりますが、保証人に引き渡す規則となっておりまして…。」


 一通りの説明が終わり、取調べは終了した。

 尚、特にやましいことは無いので、起きたことをありのままに話した。

 物盗りの頚動脈を凍りつかせて殺しかけた事はちょっとぼかしたが。

 アンジェルにも同様の質問をし、大きな相違点が無い事を確認している。

 細かい点については、子供相手とのことで問題にされる事も無いだろう。


「それにしても、本日は災難でしたな。今回の件だけでこの町に悪い印象をお持ちにならなければよいのですが…。」


 従騎士が苦笑気味に話す。


「いえ、しばらくこの町で暮らす事になりますので、ゆっくり判断しようと思います。」


 私は澄まして答える。

 どのような物も清濁両方の面を併せ持つ物だ。


「失礼ですが、この町にはどのようなご用件で?」


 おや、私がこの町に滞在する事について通達とかあったんじゃないのか?


「3年ほど、タレイラン家に行儀見習いに出向く事になりまして。」


「行儀見習い…ですか?失礼ですがお歳をお聞きしても?」


「はい、今年で15になりました。」


 それを聞いて驚きの表情を隠しもしない従騎士。


「うわ、マジで?年上かと思っ…失礼しました。」


 慌てて咳払いで誤魔化す。

 またこのパターンか。


「いえ、普通の言葉でも構いませんよ。それよりも私が滞在する事について騎士団内で通達などがあったのでは?」


「いえ、そのような物はありませんでした。」


「それにしては、私と騎士団長の間柄などに詳しいのですね。」


「ああ、その件ですか。デファンス伯については…以前の王都剣術競技会(トーナメント)でのアルノルス(だんちょう)とラザール殿の試合に感服致しまして、ラザール殿については色々と調べさせて頂きました。その際に、デファンス伯夫人(いもうとぎみ)についても知る事となりました。」


 そうか、それでか。

 しかしそこまで調べるという事は、伯父上にも並々ならぬ敬意を抱いているのだろう。

 そう考えれば、駆けつけたのがこの従騎士に率いられた一団だったのは運がよかったのだろうか。


「行儀見習いとの事ですが、この街では執政館と騎士団が使用する城砦が隣り合っている関係で、館の使用人と騎士団員用の食堂など、生活スペースが一部共用となっています。これから顔を合わせる機会もあるかもしれませんね。」


 そういって、微笑む従騎士…テオドールだったっけ?

 まぁ、おそらく騎士団の鍛錬で顔を合わせる事にもなるんだろうけど、さすがにそっちは予想外だろう。



 それからしばらくして部屋の戸がノックされ、開いた扉から衛士が顔を出す。


「お嬢様方の身柄引受けに、デファンス騎士隊のボーダン殿が参られました。」


 そしてテオドールさんと共に詰所の出入り口に向かうと、ボーダンさんとお供のフェリクスが待っていた。


「お嬢様、お待たせいたしました。」


 そう詫びつつ、敬礼する2人。

 それに片手を上げて答える。


「こっちこそ悪いわね。」


「いえ。本来であればお嬢様の護衛は我らの職務。お嬢様が望まぬとはいえ、無理を言ってでも同行すべきでした。申し訳ございません。」


 そう深々と頭を下げるボーダンさん。


「別にいいわ。私が望んだ事だもの。」


 そう言いつつ、話を打ち切るために話題を切り替える。


「あ、そうそう、こちらはヴァレリー騎士団の従騎士、テオドールさん。それでこっちが私の護衛班のリーダーのボーダンさん。」


 まずは二人を紹介する。

 互いに真面目な顔で自己紹介と握手を済ませた後はこっちが本番だ。


「それで彼が護衛班の従騎士、フェリクス・バールよ。」


 紹介しつつテオドールさんの顔を窺う。

 やはり気づいたようだ。

 驚きに目を見開いた後は、満面の笑みで握手をしながら、「お噂はかねがね」とか言っていた。

 フェルも意外と有名人なのか?

 まぁ、彼にはそれなりの対応をしてもらったし、これくらいの役得はあってもいいだろう。



 詰所を出てからは、そのまままっすぐに宿へ向かい、ミーアを近くの公園に放してから夕食を摂った。

 王都にも近く、交通の便に恵まれた都市なので食材には恵まれてはいるが、これといった名物が無かったのが残念だった。

 まぁ裏を返せば、何を食べても美味しいって事なんだけど。

 あと穀倉地帯のど真ん中という事で、地元産のよく冷えたエールや、これまた地元産の氷を浮かべた蒸留酒、国中から集まった名酒と、お酒は色々と楽しむことができたからそっちは満足なのだけどね。



 公園でミーアを回収して部屋に戻る。

 今日は…今日もちょっと飲みすぎたか、自分でも上機嫌なのがわかる。


「姉ちゃん、最後の夜だからって調子に乗ってただろ?」


「あははーっ、やっぱわかる?」


 最後の晩餐…だからというわけではないが、明日からはお屋敷の賄いで『好きな物を好きなだけ』なんて食事は休日でもなければできないだろう。

 そういえばテオドールさんはお屋敷の使用人と騎士団の食事が一緒だと言っていた。

 だとすれば合わせて300人程度だろうか?

 となればやっぱり食事をゆっくり…なんて無理だろうし、今夜に思う存分飲み食いした事も間違っていないはずだ。

 けど、とりあえずは酔いを醒ましておかないと…ね。



 部屋に着いたら、ミーアの食事だ。

 今日は赤鱒。

 名前の通り目も覚めるような赤色の鱒だが、比較的下流の濁った水に棲む魚だ。

 それをちょっと小さめの尾頭付きで買ってきた。


「アンジェル、お風呂お願い。」


 そう言いつつ、ベッドに倒れこむ。


「わかったけど、寝ちゃ駄目だよ?姉ちゃん。」


 アンジェルの足音が遠ざかる。

 あー、ふかふかの布団が心地よい。

 だがこのまま寝るわけには…寝るわけには…寝ちゃおっかなー。

 と、そういえば買ってきたものが色々あったなと、ブーツの紐を解き脱ぎ捨ててから、ベッドの上を這いずり荷物の上においてあった袋に手を伸ばす。

 中を探って取り出したのは布に包まれた櫛と短剣。

 ベッドに仰向けに寝転がり、それらを改めて眺める。

 短剣…は紋章を嵌めれるようにしてあるだけあって、質はよく刃も鋭い。

 これ一本で魔物を相手にするのでもなければ、実用には十分だ。

 おそらくは裕福な町人などが、息子の成人祝いに贈ったりするのだろうか。

 あ、店には赤やら桃色のもあったから、娘の護身用も視野に入れて売ってるのかも。

 実際アンジェルがそうだし。

 そして櫛。

 自分が使っているのよりもすこし落ちるが、これもいいものだ。

 普段使いならばこれで十分…となると、ふむ。



 私には一つの心掛かりがあった。

 アンジェルのことだ。

 彼女がデファンスに到着し、そこで暮らす。

 おそらく屋敷で小間使いとして学ぶ事になるだろうが、妹…アレリアとの仲がどうなるかが心配だ。

 小間使いとしてアレリアに付いた場合はもちろん、母上に付くにしても彼女との関係が重要となる。

 だが、妹にしてみればアンジェルは大好きな姉の庇護を受ける小間使い。

 今まで自分が独占していた位置に割り込んでくる邪魔者だ。

 歳の差、立場の差、そして甘えたがりの彼女の性格からして、拗ねてアンジェルに辛く当たる事も十分考えられる。

 そしてアンジェルは身の上故、それにじっと耐え忍ぶだろう。

 そうなった場合、3年もの間その立場に置いておくのはあまりにも不憫だ。

 いざとなれば師匠やエルザ、リース家を頼ることも考慮に入れるべきだが、私がデファンスに帰った後の事を考えるとそれも避けたい。

 そうするともはやアンジェルの奮闘に期待するしかない。

 しかないのだが…これは使えるか?



「姉ちゃん、風呂できたよ?」


 アンジェルが浴室から戻ってくる。

 入浴の準備程度なら既に1人でできるようになっている。


「だったら連れてってー。」


 そう言いつつ、ベッドの上で脱力する。

 アンジェルが戻る気配がした時に、短剣や櫛は袋に戻してある。


「ええーっ、姉ちゃん重いから無理だよぉ。」


 もちろん重いのは筋肉が付いているからだ。

 脂肪はほとんど…あまりない。


「ほら、はーやーくー。」


 身を起こし、近づいてきたアンジェルに覆いかぶさるようにもたれる。

 丁度、後ろから背負われるような感じだ。


「しょうがないな…。」


 嫌々といった感じの声だが、口元が笑っている。

 うんしょ、うんしょ。と声を上げながら私を運ぶ。

 というか、引きずると言ったほうが近いか?



 二人でいつものように風呂に入った。

 ただ、いつもと違うのはアンジェルが洗い、私がされるままだった事。

 髪だけではなく、身体まで隈なく洗われ、二人で湯に漬かる。

 伸ばした身体の上にアンジェルを抱き上げ、うとうとしていたら、2度ほど名前を呼ばれた。

 眠かったので反応しなかったが、やがてアンジェルはぺたぺたと私の胸の辺りを触りだし、しばらくしてからため息をついた。

 眠かったので放っておいたが、何をしたかったのだろうか?



「姉ちゃん、これ以上寝てたら茹っちゃうよー?」


 アンジェルの声で目を覚ます。

 湯船の中でうとうとしていたつもりが、本格的に寝入っていたらしい。

 だがおかげで随分と酒精が抜けてきたようだ。


「ありがとう、アンジェル。ちゃんと身体洗った?」


 汗の浮き出た顔をぬぐいながら尋ねる。


「うん、しっかり洗ったよ。」


 得意げに答えるアンジェル。

 まぁ、毎日入っているし多少の洗い残しがあっても大丈夫だろう。


 風呂を上がり、身体を拭いてから下着を着ける。

 そしてそのまま、ベッドに腰をかけてタオルで髪を拭く。

 アンジェルも自分で髪を拭いている。

 最初はされるがままだったのに、まったく呆れるほどに色々と吸収していく物だ。


「さ、髪を拭いたらこっちにいらっしゃい。」


 櫛を手に声をかける。櫛は自分用のとアンジェル用に買った物の二つだ。


「うん、姉ちゃん。」


 嬉しそうに頷くと、私の横に座り、背中を向けてくる。


 まずはアンジェルの櫛で髪を梳る。

 最近はアンジェルの髪もつややかになり、櫛に毛が絡むことも無くなった。

 栄養状態が改善したのと、私が毎日手入れをしているからね。(どやぁ)

 だがそれも今日まで。

 なので一通りの事は仕込んでおかないと。


「うん、この櫛も悪くないわね。少し髪に引っかかるけど、馴染めばそれもなくなるでしょう。」


「うん、その櫛綺麗だよね。姉ちゃんのとおんなじで。」


 私が使っている櫛も、この櫛と同じ琥珀亀(アンバータートル)の甲羅製だ。

 そして夜百合(ナイトリリー)の印章が入っている。


「ねえ、アンジェル。この櫛と、私が使っている櫛。どっちが欲しい?」


「姉ちゃんが使ってるの!」


 即答である。


「新品じゃなくてもいいの?」


「姉ちゃんが使ったののほうがいい。」


 嬉しい事を言ってくれる。

 これなら役に立つかもしれない。


「ならこっちをあげるわ。いいものだから、大切に扱えばずっと使えるわよ。」


「いいの、姉ちゃん?うん、大切にするね!」


 そう言って渡された櫛を胸にかき抱くアンジェル。

 そして、それを顔の前に持っていき匂いを嗅ぐ。

 犬じゃないんだから…。



 そして櫛と短剣について、手入れや使い方について一通り説明をする。

 さらに短剣については、わからない事はアンドレや騎士隊の面々に聞くよう釘を刺す。

 まぁ母上でもいいんだけど、そっちのほうが適当だし。



 説明の後は、アンジェルに寝る前の身支度を整えさせ、自分は部屋の隅の鏡台兼文机に向かう。

 今日が最後の夜。

 アンジェルの今後の処遇と、この旅の報告など故郷に手紙を書く必要がある。

 父上、母上、弟、妹、師匠、友人…。

 リストアップしてみれば、送り先が意外とある事に気づく。

 これはすぐには終わらなさそうだ。


「姉ちゃん、終わったよ。」


 アンジェルが洗面所から戻ってくる。

 ちなみに、既にミーアは部屋の隅で丸くなっていた


「そう。私はもう少し起きてるから先に寝なさい。」


「だったらお…私も起きてる。」


「時間かかるわよ?」


「うん、大丈夫。」


 とは言っても、ミーアも寝付いているし、やる事も無いはずだ。

 ベッドのほうに振り向けば、座った状態で布団に包まり、こちらを見ているアンジェル。

 そんな格好では、すぐに眠気に襲われることになるだろう。


「わかったわ。だったら眠くなるまで起きてなさい。どうせ明日の昼は時間があるし。」


 そう言って、手紙の続きに取り掛かる。

 背後からは、うん と返事があったが、動く気配もあまり無い。

 いったい何時まで持つのやら…と軽く微笑み、筆を走らせた。


読んでいただき、感謝いたします。

次の話を楽しみにしていただけたら、幸いです。


ご意見、ご感想などありましたらお気軽にお寄せください。

評価を付けていただければ今後の励みになります。

誤字脱字など指摘いただければ助かります。


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