♯1
気が付くと何もない草原に立っていた。
「はぁ…大変な目にあった」
職業も武器も決めさせてくれないんだからな。
気になったのでステータスを表示してみる
名前 タカ 性別 男
職業 武人
武器 拳
装備 旅人の服
スキル
【波動】【肉体強化】
剣と魔法のファンタジーはどこに行った!
武人て!波動て!殺意がわくわ!!
そうこうしていると頭の中でメロディーがなる。
『ピーンポーンパーンポーン』
「あーあーマイテス、マイテス、こんにちはタカさん運営責任者のカナです。
これはタカさんだけに聞こえる無線とでも思ってください。」
「少しだけバグがあったみたいでタカさんだけ裸で送り出しちゃったテヘペロ」
おっとりした声で全く悪びれる様子もなく話しかけてくる
「どうゆうことだよ!こっちは剣と魔法を楽しみにしてたのに武人てこれじゃリアルと一緒じゃないか!」
「まぁまぁそんな怒りなさるな流石に職業も武器もなしじゃ悪いと思って特別にタカさん専用にプログラム打ち込んだんだよ。ちょっと個人情報拝借したけどね☆私ってば基本的に天才だからさぁ」
「いやいやだったら剣か魔法か選ばせてくれよ!」
「それじゃ面白くないじゃないか☆せっかくだからさ最強の漢をめざしてみなよ
スキルは随時増やしていくつもりだからさ!じゃねぇ〜☆」
「おい!まだ聞きたいことが…」
「ツーツー」
どうやら俺の冒険は前途多難であるようだ。