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あの星空の下で  作者: 神城 奏翔
改正後
29/38

第2話 ~登校前~



「……ふっ、うーん。もう朝か」

 枕元に置いていた目覚まし時計を鳴り続けるのを止めてから、盛大に背伸びをする。

 体が充分にほぐれ眠気をさっぱりとって、それからベッドから降りる。

「さてと、今日から俺も学校だけど、

確か学校に着いたらすぐに職員室に来いって言われてたな」

 ……俺のクラスの発表とかかな?

 俺以外の新入生は昨日、入学式で発表されたはずだし。

『……兄さん、朝食ができましたけど起きてますか?』

 学校のことを考えていたら、ドアの向こう側から優奈の声が聞こえた。

「おう、起きてるぜ」

『そうですか。なら早めにきてくださいね。ご飯が冷めちゃいますから』

 了解。と優奈の言葉に短く返事をする。

 そして準備をするために、机の上に畳んで置いていた制服(ブレザー)に着替える。



「あっ、兄さん。ちょっと待っててください。今、お味噌汁を温めてますから」

 結局、ゲームをしすぎてしまったため、まだ眠たい。

 欠伸をしながら、階段を降りる。

 そしてリビングに入ると、朝食をついさっき食べ終わった様子の優奈が慌てて用意をしだした。

「別にそんなに急がなくていいぞ。まだまだ時間はあるしな」

 俺の姿を見て急ぐ優奈に一言かけ、鞄をソファーの横に置きソファーに座る。

 まだ、眠たいため、深くまで座り込む。

「兄さん、朝食の用意ができましたよ」

「ん、了解」

 ソファーに座り込んでぼうっとしていると、いつのまにか用意が出来たみたいだ。

 キッチンから優奈の声が聞こえたので、返事をしてからカウンター前に備えている机に座り、カウンターから渡されていく朝食を取り、自分の前に置いていく。

 ちなみに今日の朝食は……白米・鮭の塩焼き・味噌汁という朝食らしいものだった。

「へぇ、今日は和食なのか」

「……いけませんでしたか?」

 珍しいな。という意味で言ったんだけど、優奈からすると文句みたいに聞こえたみたいだ。

「いや、そうじゃなくて珍しいなって思ってさ。最近、洋食のほうが多かったし」

「あっ、確かにそうですね。

すみません、あんまり何も考えずに作っていたので」

 何も考えずに作ってたら洋食になるのか。

 まぁ、【水無月(みなづき)】の家系の人ってほとんど皆、洋食派だからそんなことになるのかな。ありえない話だけど。



「……なら、今日の夕食は和食にしましょうか」

「そうしようか。ってか今日くらいは俺が作るぞ」

 何時も作ってもらってばっかだからな。

「ホントですか!?」

「お、おう」

 いきなりテンションがあがった優奈に若干、引きながら返事をする。

 ……ってかいきなりどうしたんだ?テンションが急にあがったが。

「それじゃあ、晩飯だけど何が食べたい?」

「そうですね。……親子丼が食べたいです」

 親子丼か……。

 材料はほとんど冷蔵庫の中にあったはずだけど、卵が少ないな。

 学校の帰りにでも、買うとしますかねぇ。



「ごちそうさまでした」

「はい、お粗末様でした」

 食後の号令を済ませ、自分が使っていた食器を優奈が持っていこうとする。

 その手を遮って、俺が自分で持つ。

「別にいいよ。自分で食ったものぐらい自分で片付ける」

「でしたら、お任せします。先に学校に向かってもいいですか?」

 なんで俺に聞くんだ? 勝手に行けばいいのに。

「ああ、いいぞ。俺も食器を洗ったら俺も行くから」

 そういうと優奈は、キッチンの近くに置いていた鞄を持ち、俺に「行ってきます」と言ってリビングを出ていく。

 別に良いけどさ、「行ってらっしゃい」ぐらいは言わせてよ。

 普通にドアを閉められたら言い難いじゃん。


「気をとりなおして、食器をさっさと洗って向かうことにしますか」

 行ってらっしゃいと言えなかったことに一抹の悲しみがあるが、気をとりなおして食器洗いに集中する。

 さっさと食器洗いを終わらして、学校に向かうためだ。

 早く学校に行きたいな。ってことはないけど、いつまでも行かないってわけにはいかないからな。

 ……正直、行きたくないっていう気持ちが大きいけどな。

 絶対に自己紹介とかしないといけないことになるだろ。

 それに今日の場合、俺だけ紹介ってことになるだろうし、空気的にもいやだ。

「はぁ、なんか嫌だね。2回目の1年生ってのは……」

 何より、自己紹介は別にどうでもいいんだよ。

 適当なことを話すだけでいいんだから。

 だけど、もう一回、同じ内容を受けるのは嫌だな。

 しかもバカだからもう一回というわけじゃなくて、理解出来ているのにもう一回というのが嫌だ。





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