第16話 球技大会直前
「よっしゃあ、今日は球技大会本番だぜ!!」
「なによ。いきなり大声をだして……」
朝の教室、いきなり大声を出した俺に冷静にツッコム理恵。
「ああ、悪い悪い」
そうだよな……。
テンションが上がってるからって大声を出すのはダメだよな。
「……はぁ~、もういいわ」
謝る俺を見て、理恵はため息をつく。
えっ、俺、なんかため息をつかれるようなことをしたか?
「理恵さん、すみません。
兄さんはこんな性格なので……」
「でしょうね。あなたの苦労がわかるわ」
女子二人は俺の目の前で俺の事を話し合っていた。
……この空気、嫌なんですけど。居た堪れないとでも言うのかな?
「……まぁ、こいつの性格は大体、わかってたから別に良いけどね」
なら、俺に怒らなくても良かったんじゃないのか?
俺の性格を知ってたなら………ん?
俺の性格が大体、わかっていたってどういうことだ?
昔にこいつと会ったことはなかったはずだけど……。
「俺の性格がわかってたってどういうことだ?」
「えっ? ああ、昔にね。アンタとそっくりな人がいたのよ。
見た目とかそういうことじゃなくて、性格がそっくりとでも言うのかな?
負けず嫌いで……、特に遊ぶことが好きな人がね」
そりゃあまた、俺にそっくりだな。
俺的に合ってると思うのは、負けず嫌いってところだけだけどな。
だってさ現在は、遊ぶの大嫌いなんだぜ?
昔は遊びが好きだったけどね。
鬼ごっことか隠れんぼとか、昔は色々としたな。
俺達だけの秘密基地とか作ったりとかもしたな……。
「……それは兄さんにそっくりですね。ビックリするぐらい」
「でしょう。完璧にそっくりよね?」
うるせー、と反論したかったのだが、
二人の楽しそうに笑いあっている表情を見てやめる。
ーーこんなに笑い合ってるのに、邪魔をするなんて野暮だよな。
今回は短いです。
すみませんm(_ _)m