第五話
蒼馬
やっと二人っきりになれた・・・
久々だな・・・
お前はいつも『あっちのそうま』と一緒に居たがるよな・・・
俺はお前と一緒に居たいのに・・・
俺は、お前のこと
好きなのに・・・・
ずっと前から・・・・
「蒼ちゃんは、今日何買うの?」
「俺は、旅行用バック買おうと思ってんだけど・・
叶望は、どんなのいい?」
「これとか、これはどう?」
昔からかわんないな・・・
俺の好みよくわかってくれてる・・
無邪気なところ・・・
「蒼ちゃん?」
「ん?」
「どうしたの、ぼーっとして・・」
って俺何考えてんだよ・・・
「なんでもないよ・・」
「ならいいけと・・・
蒼ちゃん、これは?」
「お、これいいかも・・
俺これにする。」
「うんっ」
「5500円になります。
ありがとうございました。」
「ありがとな、叶望。」
「どういたしましてっ。
楽しかった。久々の買い物。
また、さそってね。」
「あぁ。
叶望買い物おわったらまっすぐうちいかない?」
「えぇ?」
「まさか忘れてる?」
「・・・・うん」
「今日うちの親父の誕生日だけど・・
おまえんち、今日みんなで来るって言ってたけど・・」
「・・・・・・・ っあ、だからみんな今日はりきってたんだ・・・」
「じゃ、決まりだな。」
「うん。」
「じゃ戻るか。
安城たちもう待ちくたびれてるだろう・・・・」
「うん。」