第二話
叶望
「叶望ちゃん、おはよー」
「おはよー、りっちゃん。」
井上莉香ちゃん。
1年の頃から仲がよっかた。
将来の夢は『漫画家』
絵が超うまい。
性格もいいし、顔もかわいい。
只今彼氏もち・・・
勝ち組です・・・
「よかった。今年も叶望ちゃんと同じクラスだ。よろしくね。」
「うん、よろしく、りっちゃん。」
もーかわいすぎ・・・
あたしが男子だったら、迷わず告ってたww
そういえば、あたしの席どこ?
どうせ一番前の端だと思うけど・・・
『市橋』だし・・・
「りっちゃん、あたしの席どこ?」
「叶望ちゃんの席うちの席のまえだよ。一番前。」
「やっぱり・・・・」
そういえば、蒼ちゃんと同じクラスじゃん。
一番端の一番後ろかな?
「りっちゃん、蒼馬の席はどこ?」
「一番うしろの一番端だよ。」
やっぱり・・・・
「うん、わかった。ありがとりっちゃん。」
「うん!」
あたしと蒼ちゃんは、小さい頃からの付き合い。
家が近くて、蒼ちゃん以外に歳の近い子がいなかったからよく遊んでた。
親同士が仲いいのもあって、よく一緒に家族で旅行いったりしてる。
蒼ちゃん優しいから、夜遅くなったとき向かいに着てくれる。
朝も、一緒に学校いってくれる。
『ひとりじゃ危ないだろ』って。
優しいな・・・・
そういえば、最近蒼ちゃんの家いってないな・・・
「おはよっ、蒼ちゃん今年1年よろしくね」
「あぁ。
そういやぁ、叶望今月合宿じゃね?」
あっ・・・
忘れてた・・・・
「忘れてたな・・・」
「うん・・」
「叶望合宿に持っていくものもう準備したか?
まだだったら、今日一緒にいかね?
俺も、今月合宿なんだよ。」
おぉ・・
あなたは、神だ・・
「うんっ、いくいく!
ありがとっ、蒼ちゃん。
蒼ちゃんが言ってくんなかったら、あたし、まじやばっかた・・」
「ったく・・・
昔からかわんねぇな。」
「そう?
ねっ、蒼ちゃん、緒魅誘ってもいい?」
「いいけど、じゃあ、俺、安城さそってもいいか?」
きたーーーーーーーー
蒼ちゃん最高っ!
やっぱ、あんた神だよ・・・
「うん、いいよ。じゃ放課後ね。」
「あぁ。」