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神々の杯への招待状

「神妖軍団、再び華民軍団を撃退!

その名は再び銀河中の注目を集めた。


短期間で数々の奇跡を起こしてきたこの軍団の存在は、ついに〈神々の杯〉の目にも留まる。

そしてある日、彼らのもとへ一通の招待状が届いた――


『科特全星で開催される四年に一度の〈神々の杯〉へ、ぜひご参加ください。』


神妖軍団の新たな戦いが、今、幕を開ける――!」

「コトゼン星篇 宇宙大会への招待状」


鬼襲賽龐星での大戦が終わった翌日。

神妖軍団はこれまでにない注目を浴びていた。

それは強大な華民軍団を打ち破ったからだけではない。

数で圧倒的不利な状況から勝利を掴んだ、その不屈の精神が宇宙中の話題になったのだ。


《世界事》のトップニュースを再び飾ったその日の午後、彼らのもとに一通の手紙が届いた。


「親愛なる神妖軍団の皆様へ。

あなた方の戦いぶり、そして恐れを知らぬ精神に深く感銘を受けました。

つきましては、コトゼン星で開催される『神々のオールゴッズカップ』への出場をお願いしたく、この特別招待状をお送りします。

このカードを提示すれば、どの会場にも自由に出入りが可能です。

ぜひこの宇宙大会に華を添え、歓喜をもたらしてください。


―― コトゼン星より、敬意を込めて。」


手紙を読んだ瞬間、龐は思わず飛び上がった。

十歳のころから「神々の杯」に憧れ続けてきた彼にとって、それは夢そのものだった。

何度も空想した。「もし自分がステージで金メダルを受け取る日が来たら――」と。

その夢が今、現実になろうとしている。


他のメンバーたちもまた、子供の頃からこの大会を見て育ってきた。

だが、立倫だけは初耳だったらしく、興味津々で「神々の杯」を検索した。

すると、それは八年に一度開催される宇宙最大の大会であり、

各惑星が最強の戦士を送り込む栄誉の舞台だということが分かった。


アシタ星はこれまで、戦闘部門で金・銀・銅を総なめにしてきた強豪。

次の開催は二年半後。

そして神妖軍団が招待された競技は――

「戦闘」「元素」「水泳」「飛球」の四種目。


唯一の問題は、彼らが「飛球」をまったく知らないことだった。

誰一人としてプレイ経験がない。


そこで彼らはネットでルールを必死に調べ、

実際にアシタ星へ戻って飛球の道具を買い揃えることにした。


ワームホールを通ってアシタ星に戻ると、

まだ大気圏に入る前だというのに、地上にはすでに大勢の人々が彼らを出迎えていた。

鬼襲賽龐星での勝利により、神妖軍団は九王軍の第四位から一気に第二位へと浮上。

その名声は銀河全体に響き渡っていたのだ。


街へ降り立つと、商店街はまるで祭りのような騒ぎだった。

飛球の専門店に入ると、店主が神妖軍団の顔を見るなり、感激して叫んだ。


「おおっ! 本物の神妖軍団じゃないか! こんな光栄なことがあるとは!」


店主は大盤振る舞いで、店の最高級装備をすべて無料で差し出そうとした。

だが龐は笑ってそれを断った。


「いや、それはもらいすぎだ。ちゃんとお金を払うよ。

 俺たちは、努力で強くなる軍団だからな。」


その後、彼らは本格的に大会の準備へ入ることにした。

誰にも邪魔されない特訓場所が必要だ。

モディアックが連絡を取ったのは――仙澤。


正直、ダメもとで頼んだのだが、

仙澤は話を聞くや否や、即座に快諾した。


「訓練場を四つ、三十分以内に用意しておく。

 それぞれの種目に合わせて完璧な環境を整えよう。

 もし希望があれば、最上級のプライベートコーチも手配する。」


通話を終えたモディアックは、思わず笑みをこぼした。

こうして、神妖軍団の「宇宙大戦」ならぬ「宇宙大賽」への挑戦が始まる――。


胸の高鳴りは、誰にも止められなかった。


「鬼襲賽龐星篇 過酷な訓練」


護衛を受けながら数日を経て、神妖軍団は無事に鬼襲賽龐星へ到着した。

二度目の歓迎はさらに大きく、住民たちの熱気に迎えられて、彼らは案内係の先導で斯馬克世界体育館の前にたどり着く。


しかし、眾神盃オールゴッズカップが始まるまで――戦闘館、元素室、プール、そして飛球場は外部に開放されていない。

今回の配慮は明白だ。神妖だけに用意された“プライベートな訓練場”を与えるためだ。さらに体育館から徒歩五分ほどの一軒の家を、地元の地主がまるごとプレゼントしてくれた。


突然の厚意に、神妖の面々は戸惑いを隠せない。善意の裏をつい勘ぐってしまうのは仕方のないことだが、実際にはこの星の人々がただ素朴に温かいだけだった。


大会ルールにまだ不慣れな彼らは、専属のコーチを頼んで二年半のトレーニングプランを練ってもらうことにした。

初日はすぐに実技というわけではない。コーチは皆を一つの部屋に集め、各種目のルールを丁寧に解説した。

「この大会はチャンスだ。全種目で上位三位を狙うつもりでいけ。だが、そのために最も必要なのは——“自律”だ。毎日、同じことを繰り返して鍛えられるかどうか。それが実力と結果を分ける」


その言葉に、仲間たちは真剣に耳を傾けた。二時間の講義は質疑応答であっという間に過ぎていく。コーチはさらに、この二年半分の練習メニューを先に組んで提示してくれた。疑問が出れば随時計画を更新する、という段取りだ。


ルール説明のあと、彼らは実際に種目を“体験”してみる。まだルールはぎこちないが、見せた才能は輝いていた。とくに「飛球」の分野では、長年ともに行動して培ったチームの呼吸が光る。地元の星隊と体験試合をやってみると、彼らの連携はまったく引けを取らない。


星隊のキャプテン、納爾霸ナールバは正直に評した。

「君たち、もし本気で鍛えれば、うちが五年かけて築いたものをたった一年で追いつくかもしれない」


その評価に、神妖の面々は複雑な昂ぶりを覚える。期待と責任と、胸の高鳴り。


体験と視察の一日が終わり、彼らは新しい屋敷へ戻った。翌日からが本格的な訓練開始だ。


今回、二年半の指導を託すのは鬼襲賽龐星飛球・水泳界の伝説的コーチ、舒哈・多克だ。彼はかつて水泳代表と飛球チームを指導し、三度も眾神盃の頂点に導いた人物──星の誇る記録保持者だ。

多克は厳しくも公平な指導者で、態度が伴わない者には厳しい。それだけに、彼は選手の“腹の底”を見抜く目を持っている。神妖が本気で挑む姿勢を見せるなら、彼も本気で教えるだろう。


「鬼襲賽龐星編 水中世界」


初の本格訓練は水中トレーニングだった。神妖の中で最も泳ぎに秀でているのはロックだ。彼は「火炎の流能」が水を最大の弱点としていることを自覚し、それを克服するために一年間ひたすら水に身体を慣らした。気がつけばプロ選手のようなストロークを身につけていたのだ。

だが、他の面々も侮れない。少なくとも一年以上は水に触れて鍛えてきた者ばかりで、今回の種目は自由形、バタフライ、そしてリレーに絞られている。訓練はこの三種目を軸に回ることになった。


各自の担当はこうだ――自由形:ロック、ドメグ、フォン・マクシア。バタフライ:リールン、パン。リレー:モディアク、パン、ロック、ケイ。

二種目に出る者はトレーニング量が多くなるが、全員が真剣そのものだ。ロックは初日から驚異的な習得力を見せ、コーチのシュハ・ドクは目を細めて彼を評価した。ひとつひとつの動きに無駄がなく、繰り返すたびに洗練されていく。


ロックに次いで期待を集めるのはリールンだ。幼少期から水が大好きで、プールで選手の練習を見ては心を躍らせていた。痩せているという理由で正式なスイムチームに断られたこともあるが、それでも毎日プールに通い、こっそり技を盗み続けた。日々の積み重ねが彼の技術を急速に伸ばし、体格も少しずつ逞しくなってきた。ドクの眼差しは冷静だが、その評価ははっきりしている——リールンは金メダル候補だ。


水面に跳ねる光。仲間たちの掛け声。冷たい水が肌を撫でるたび、彼らの心は一歩ずつ強くなっていく。眾神盃までの道は長いが、この水の稽古が確実に彼らを速く、強く変えていくのを誰もが感じていた。


「鬼襲賽龐星編 息の合う大試練」


フライボール──空中でボールを受け渡す競技だ。地上から高さ三十五メートルのところに設置されたリングがあり、これは毎分五回転でぐるぐると三百六十度回る。リングを通過させれば一点が入る。


選手は空中を歩ける特殊な靴を履いてプレーする。技術で自在に空中を移動しながらポジションを取るのが勝負の鍵だ。ただし高さ六十メートルを超えて歩いてはいけない。越えた場合はボールの権利が相手に渡る。


試合開始時、ボールはリングの上方五メートルの位置にあり、両チームはリングの両側、二十メートル地点に分かれて待機する。開始の合図でボールを奪いに行けるのは一人だけ。その間、他のメンバーは奪いに行かない相手選手を阻むために動ける。


一人がボールを保持できるのは十秒まで。相手のボールを奪った場合は、攻撃を続ける前に必ずリングから二十メートル外側の丸いエリアの外へ出なければならない。


ターンが進むごとにルールは厳しくなる。五ターンごとにリングの回転速度は毎分一回転ずつ上がる。十五回のラウンドを先に取ったチームが一セットを制し、先に十五セットを制したチームが勝利となる。長丁場だ。


今回、神妖軍団が最も期待されている競技がこのフライボールだ。だからこそ彼らは人々の期待に応えるため、徹底的に鍛えなければならない。中でも才能を発揮しているのがケイだ。彼は「アシスト王」であり「守護王」でもある――試合勘と瞬間の判断力がチーム屈指で、フライボールのように技術と臨機応変さが求められる種目に最も向いている。


空中での動きの適応力はシンギランが一番速い。戦闘でも雷を使って空中移動を多用してきたため、その器用さは群を抜く。


この競技で肝になるのは「パス力」と「スティール力」だ。ボールを受けたあと、いかに相手に気づかれずに次の選手へ渡すか――それが強者の証明になる。逆にスティールが決まれば得点チャンスは飛躍的に増える。


初日は装備の扱いに慣れることと安全講習が中心だった。試合で事故を起こさないための基本を押さえたのち、いよいよリングに向けての投げ込み練習へ。どんな状況でもリングに通す精度を求められるが、最初は誰の命中率も散々だった。だが時間が経つにつれてロックが頭角を現し、命中率をぐんと上げていく。得点能力のある選手を見たコーチのドクは、自然と彼をキャプテンに据え、チームを率いて進歩させていった。


夜になっても練習は終わらない。彼らは「ボール感覚トレーニングセンター」へ向かった。ここはボールコントロール専門の施設で、ジャグリング、パス、ボールを持ったままディフェンスをかわす技術まで徹底的に鍛える場所だ。一つでも極めれば試合で大暴れできる。初めの課題は、ボールを持った状態で相手をかわして得点すること。新人ぞろいのためドクはあえて厳しすぎないディフェンスにして、基礎を身につけさせる。


ドクは攻撃のフェイントも教えた。代表的なのが「背面フェイク投げ」だ。相手にパスを出す素振りを見せて注意を引き、その瞬間に別方向へフェイクをかける。守備がつられてスティールに来たら、背後からボールを前に回し投げる──そのまま得点か繋ぎにできる。試合で頻出する技だが、まだ騙される者は多い。


――息の合ったプレーは一朝一夕にはできない。だがケイの鋭い読み、シンギランの空中機動、ロックの得点力、そしてドクの細かい指導が混ざり合えば、神妖は確実に強くなる。眾神盃までの道は長いが、彼らの“默契コンビネーション”が試される本当の戦いは、これから始まるのだ。


「鬼襲賽龐星編 眾神乱闘」


翌日、ついに彼らの得意分野である格闘種目の時間がやってきた。神妖の面々は皆、戦闘経験が十年以上に及び、宇宙の強者たちと幾度も渡り合ってきた猛者ばかりだ。今回の種目は二つだけ──一対一のシングルマッチと、三対三の乱戦トリプルバトル。シングルには馮馬克司雅、凱伊、多美格を除く者が出場し、三対三には馮馬克司雅だけが出ていない。


戦闘経験豊富な神妖たちに対して、コーチの多克はあまり細かく詰めない。だが三対三は戦術が何より重要だとだけ強調する。神妖軍団は自信満々だ――「俺たちのチームワークは十年かけて培った。どの相手にも劣らない」と。多克はその言葉を受けて、まず二人ずつをリングに上げてのシングル対決を組んだ。


最初の組は、新吉蘭 vs 羅克。観客も待ちきれない様子で、会場は熱気に包まれる。場の規模は小さな宮殿ほどもあり、観客席との距離も十分に取ってある。観客席前には安全のためのバリアも張られており、観戦は絶対に安全だ。試合開始。選手の後頭部にはセンサーが付けられており、これが五秒間圧迫を感知したら、その選手の負けが宣告される。


試合は瞬く間に展開した。


――新吉蘭が突然消え、羅克の視界に一筋の雷光が突っ込んでくる。防ごうとしたその瞬間、新吉蘭は羅克の背後へ回り込み、一撃を振り下ろした。だが羅克は瞬時に反転して拳を受け止め、その反動で新吉蘭を放り投げる。空中で急停止した新吉蘭がすぐに反撃に転じようとしたその刹那、羅克が先んじて拳を叩きつける。衝撃の頂点で顔面を打たれ、新吉蘭はそのまま起き上がれない。カウントが下がっていく――5、4、3、2、1! 羅克、第一試合を制する。場内は驚愕のどよめきに包まれた。


続く第二試合は、立倫 vs 莫迪亞克。若手の立倫は臆する様子など一切ない。彼を選んだ龐の眼差しも熱い。試合開始。


――立倫が一瞬で姿を消し、次の瞬間には莫迪亞克の目前に現れる。渾身の拳がモディアクの腹部へ振り下ろされるが、幸いにもモディアクは間一髪で受け止める。反撃に転じたモディアクは硬質のガントレットで超音速の一撃を放つが、立倫は軽々とかわす。十数発の連打がいずれも空を切る。立倫の動きを観察したモディアクは、次に現れる位置を読み切り、二発の拳を投げて命中させる。年齢差ゆえの体力差が響き、一発で立倫は倒れ込む。モディアクが勝利を掴む。だが立倫の戦いぶりには大きな拍手が送られた。


二試合を経て、皆はシングルの速いテンポを肌で理解した。反応力と適応力が勝敗を分ける。多克は彼らの強さを認め、もはや細かい指示は不要と判断した──この種目は自由にやらせよう。信頼して全面的に任せると決めたのだ。


「鬼襲賽龐星編 元素の大物たちの対決」


翌日――今日は元素種目の練習日だ。元素戦に出場するのは新吉蘭、羅克、立倫の三人だけ。だから他の面々は脇で見学することになった。元素戦という名の通り、ここでは元素の力を使ってぶつかり合う。純粋な素手の殴り合いとは違い、流能を操って攻撃ができるのだ。「思い切り技を出していい」と聞いて、新吉蘭の目はきらりと輝いた。勝ち方のルール自体は格闘と似ているが、多克は新吉蘭と羅克をもう一度ぶつけることにした。だが今回はただの力比べではない──真剣勝負だ。試合、開始。


「新吉蘭は一瞬で姿を消した。羅克は前へ突進し、その周囲に幾重もの炎が渦巻き、やがて巨大な火の竜巻となる。着地したばかりの新吉蘭は慌てて回避するが、羅克は次の一手を読んでいた。火の玉が顔面へ一直線に飛んでくる——新吉蘭は素早く反応し、雷を操ってそれをさらに速い速度で押し返した。火球がぶつかり、羅克の頭がふらついた瞬間、新吉蘭は『巨雷』を放つ。稲光が竜巻の中心を直撃した。だが竜巻が消えたとき、羅克の姿は消えている──なんと羅克はすでに新吉蘭の上方に回り込み、落下の勢いのまま彼の頭を掴んでいたのだ。『火心爆発』――大爆発が瞬時に起こり、新吉蘭はその衝撃で倒れ込む。周囲の誰もが、新吉蘭の敗北を確信した。だが彼には“プランB”があった。先ほどの爆発は既に彼の電流で遮断されており、身体は無傷だったのだ。伏せたのも羅克の警戒を解くための演技だった。新吉蘭が手を一振りすると、羅克の胸に高圧電の炸裂が生じ、十数メートル吹き飛ばされて地に倒れ苦しむ。体内に侵入した高圧電が暴走を始める。だが十秒ほど経つとその電流は消え、羅克は再び立ち上がった。結果は新吉蘭の勝利──観衆は唸った。」


立倫は二人の先輩の華麗なぶつかり合いに目を奪われ、思わず胸を躍らせた。そして多克に「僕も出たいです」と申し出るが、あっさり断られる。多克は経験差が大きすぎると判断したのだ。もし立倫が負ければ自信を喪失しかねない──経験という差はそう簡単に埋まらない。だからこの先は、新吉蘭と羅克が戦闘力の強化に専念し、立倫はまず流能の扱いとスキルの開発に集中することになった。


「鬼襲賽龐星編 完璧なアスリートの食事」


訓練量が毎日とんでもない神妖しんよう一行にとって、エネルギー補給はもはや義務だ。これを怠れば、あっという間に体力が尽きてしまう。鬼襲賽龐星には、そんな猛練習に耐えるために設計された“選手用バランス定食”が用意されていた。


その中身は実にシンプル――肉を挟んだパン一つ、水一杯、そしてチョコレートが二枚。だが一つひとつが超がつくほど実用的だ。パンには大量の炭水化物が詰まっていて、素早くスタミナを回復してくれる。しかもこの星の技術で加工されているため、満腹感は驚くほどで、パン一個で普通の五個分の満足感に相当するという。


肉はこの星固有の生物「黃曠雞ホアン・クァン・ジー」のもの。タンパク質が豊富で、五種類もの必須栄養素を含んでいる。水には電解質が配合され、激しい運動で失われた体内機能を素早く戻してくれる。チョコレートは短時間で糖分とカロリーを補給するための最後の一押しだ。


このセットを選手は一日に最低四回は摂る。想像もつかないだろうが、彼らの一日の練習量は尋常ではなく、しばしば“吐くまで追い込む”こともある。それでも大事なのは彼らが“プロのアスリート”ではないという点だ。彼らは戦うために鍛えている。だからこそ、こうした地味だが完璧に計算された食事が、勝負の裏で静かに彼らを支えているのだった。

これは僕が今まで書いた中で、最 !

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