005 にゃー
今日はよく眠れたな〜。もふもふをイメージしながら寝たからかな?
今日も週末なので学校がないです。なので、ゲームでもふもふを堪能しようと思います!
『Real World Onlineにログインします。』
昨日ログアウトしたハウスの中にいました。
流石にみんなは一緒に寝ていません。ご飯でも食べているんでしょうか。
まずはもふもふを堪能したいです。
「みんな〜こっち来て〜」
「いつの間におったのか。何じゃ?もふもふしたいのか?」
「そう!目覚めのもふもふ。」
「これから毎日こうなのか?」
「たぶんそうなる。」
まだ2日目だけど、もうもふもふなしの生活には戻れない...
「やっぱりそうか。早く慣れたほうが楽そうじゃ。」
「今日は新しいもふもふを探そうと思ってるの。誰か一緒に来てくれない?」
「わう!」
「もふ郎が来てくれるの?ありがとう!」
「いってらっしゃいなのじゃ。」
「いってきま〜す」
「わん!」
ハウス転移を使えば現実に戻れるはずです。
「ハウス転移!」
『転移前の場所に移動します。』
ワープして、昨日のハウスに入る前にいた街の中に来ました。
今日ももふもふを探すために森の中に行ってみます。どんなもふもふが見つかるんでしょうか。
「もふ郎、もふもふな動物を探しに行ってくれない?」
「わう!」
「ありがとう!見つけたら帰ってきてね。」
「わう!」
今日はもふ郎にもふもふ探しを任せます。昨日の狩りでもふもふを狩らなかったということは、もふもふがいたということです。早く見つけて帰ってきてほしいです。早ければ早いほどもふもふタイムが増えるんです。
どんなもふもふなんでしょうか。大きいもふもふ、小さいもふもふ、サラサラなもふもふ、綿のようなもふもふ、他にもいろんな種類がある気がします。いつかはこのゲームのもふもふを制覇してみたいですね!
「わう!」
「もう見つかったの?早い!いい子だね!」
「わん!」
「そこまで乗せていってくれない?」
「わう!」
「じゃあ乗るね」
もふ郎は優しいから乗せてくれました。
結構速いですね。あれ?どんどん速くなって...周りがまともに見えません。風も強くて乗っているだけで限界です!そういえばもふ郎はレベルが上って前より速くなったんでした。これからもっと速くなるんですよね?少しずつ慣れないといけませんね。
少しずつ減速してきた。もうすぐ着くのかな?
そこまで大きいものはいないから小さめのもふもふかも。
あ。止まりました。
「わう!」
「このあたりにいるの?魔力感知で探してみるね。」
魔力感知だと、右斜め前の方向に小さい反応があります。たぶんこれかな?
そこにそ〜と近づいて、飛びかかります。
「にゃ〜ん」
これは...猫です。しかも三毛猫。もふもふ以上に見ているだけで可愛いです。
鑑定してみましょう。
Name なし
Level 3
種族 猫(三毛猫)
説明 森の中で時々見かける猫。猟師や冒険者によく可愛がられている。
やっぱり人に慣れているみたい。猟師さんや冒険者もこんなに可愛いのがいたら可愛がっちゃうよね。
テイムできるかな?
「テイム」
「関係値が基準以下のためテイムできません。また、腹が減っているためテイムできません。」
ご飯をあげたらテイムできるらしいです。
猫のご飯は、お肉だっけ?もふ郎に手頃な肉を取ってきてもらおうかな。
「もふ郎。この子が食べるようなサイズの美味しい肉を取ってきて。」
「わう!」
できれば美味しい方がこの子も喜ぶかもしれないし、サイズが大きすぎたら少しもったいない。
サイズが大きくない肉ならすぐに取ってこれるかな?
「わう!」
「それはなんの肉?」
「わう!(鶏肉!)」
鶏肉なら美味しいね!でも、加熱しないと何かの菌が危なかった気がするから加熱したいです。
でも、火魔法も火をおこす道具も何も持っていません。どうしましょう。ほわふわを呼んで焼いてもらおうかな。
「ハウス」
『どのペットをハウスから出しますか?』
「ほわふわを出して。」
『ほわふわをハウスから出しました』
「なんじゃ。こんな森の中で。」
「この鶏肉を焼いてほしいの。」
「それだけか?」
「それだけ。」
「分かったのじゃ。ファイア。」
「いい感じに焼けて...それぐらい!」
「これぐらいか。もう帰ってもいいか?」
「いいよ。ハウス。」
『ほわふわをハウスに入れました。』
「じゃあこの肉を三毛猫にあげましょう。」
「にゃ〜」
「もっと?これぐらい?」
「にゃ〜!」
「もう少し...これでいい?」
「にゃ〜ん」
「じゃあめしあがれ!」
「にゃん、にゃん、にゃ〜ん」
「もう食べきっちゃった。テイムできるかな?テイム!」
「テイムに成功しました。名前をつけてください。」
三毛猫だから、ミケ?それとも猫っぽいタマ?ミケにしちゃおう。
『この猫の名前を「ミケ」に変更しました』
「よし。ハウスに行って体をきれいにするね!」
「にゃん!」
「ハウス転移」
さっきまでいたハウスに戻ってきました。
ミケをきれいにするためにお風呂場を整理して、ミケを呼びます。
「ミケ〜こっち来て〜」
「にゃ〜ん」
素直にこっちに来てくれました。猫は水が嫌いなイメージがあったんですけど。
あれ?お風呂場の水を見て、戻ってしまいました。これは無理矢理にでも連れてくる必要がありますね。下から持ち上げて、地面に足が触れていない状態にしてお風呂場につれていきます。
「にゃん!にゃん!」
シャワーを弱く出して、少しずつ汚れを取ります。
すごい汚れが取れます。どれだけ洗ってなかったんでしょうか。
汚れが取れると三毛猫の色がより強くなった気がします。
早めに水を拭き取って、ブラッシングです。
ブラシで毛を整えていくと、どんどん可愛い猫さんになっていきます。
これはもう最高のもふもふです。触るだけで落ち着きます。
これできれいにできたからもふもふします。
小さいから私の上を歩いたりしてくれるし、手全体で味わうこともできます。
ミニコンとはまた違う魅力があります。
しばらくこのままもふもふしていましょう。
8/13修正 半角!と?を全角に変更&システムを『』に変更&一部口調を変更
感想ありがとうございます!今回の話に三毛猫を登場させました。
近所に三毛猫が居るんですけど可愛いですよね〜
あと「もっともふもふを!」「癒やされる...」「どんなもふもふだろ〜」
「こんなもふもふが欲しい」「手入れの仕方が間違ってる...」
と思ったら感想を送っていただけるとありがたいです。