010 ボスのテイム
10話目です!書き始めた時の予想よりかなりポイントとアクセス数がいいです!これからも地道に書き進めていきたいです!
『エリアボス「泥潜り土竜」に遭遇しました。』
え?これをテイムするの?
『推奨レベル45です。推奨レベルを26レベル下回っているため撤退を推奨します。』
撤退したいけど撤退できないんです。
とりあえずテイムを試してみましょう。
「テイム!」
『ボスモンスターのためテイムできません。』
そもそもテイム出来ない的なことを言われました。
これだとHPを減らしてもテイム出来なさそうです。ということは特殊な条件があるんでしょう。
でも、特殊な条件と言ってもそんなのに心当たりがないです。
鑑定したら何か分かるかもしれません。
「鑑定!」
「情報を表示します」
Name 泥潜り土竜
Level 52
種族 モグラ
説明 泥遊びが好きすぎて沼地を自分の所有地にし、その中にいたモンスターを狩っていたらいつの間に強くなっていたモグラ。好きな物は泥。好きな食べ物は食べられる美味しい泥。好きな色は泥色。とにかく泥が好き。
泥になにかヒントがありそうです。
このあたりには泥がたくさんありますが、多分美味しい泥はないのでしょう。
美味しい泥を探しましょう。
そもそも美味しい泥ってなんでしょう。
出来立ての泥でしょうか。古い泥でしょうか。
古い泥はそこら辺にもあるので違うでしょう。新しい泥を探してみましょう。
泥ってなんだっけ。
土が水に溶けたものだよね?なら土ってなんだろう。
たしか岩が細かくなったものと有機物が混ざったものだった気がする。
ということは新しい土なんてものは存在しない。
そうなってしまったら詰んじゃうのでとりあえず探索しましょう。
土を生成するなにかがあるはずです。
この世界には魔力があるのでたぶん土魔法を発動しているところがあるはずです。
魔力感知で探すと、かなり遠いところに魔力反応があります。
モグラさん?から逃げながら行けるでしょうか。
う〜ん。もふ郎を出しても沼地だからあんまり速度が上がらない気がします。
それなら拘束魔法を使ってみましょう。
「魔鎖!」
ごっそりMPが減りました...
その分効果がいいということでしょう。
今のうちに魔力反応の方に行きましょう。
なかなか追ってきませんね。拘束魔法がかなり強かったんでしょうか。
魔力反応の所も結構近づいてきました。
今なら魔力の動きを細かく読み取れます。
少し高いところで土がにじみ出ています。
沼に近くないのでモグラさんは近づけなかったんでしょう。
これは新しそうな土です。
もうすぐの所まで来たんですが、少し高いぐらいだと思っていた岩場がかなり大きいです。なんとかして登りたいですが、上に行く手段を持っていません。
仕方がありません。手で岩を登るしかありませんね。
掴めそうな所も結構あるので出来ないことはないでしょう。
なぜなら、この世界での私は腕力が現実より強いのです!
まずは手頃なところにあるへこみに手をかけてみましょう。
出来ないことはないですが、結構時間がかかります。
かなり登った気がしたんですが、まだ半分も行ってませんでした。
このままだとモグラさんに追いつかれちゃいます。
どうしたらいいでしょう。
ステータスポイントも余ってませんし、スキルポイントもそこまでありません。
どんなスキルがあるか見てみましょう。
スキル 残りSP23
・夜目 2SP
・体術強化 3SP
・異空間ストレージ 30SP
・崖登り 3SP
崖登りなんてスキルがありました。
取れば崖を簡単に登れるやつですよね?ついでに体術強化も取っておきましょう。
「スキル「崖登り」を習得しました」
「スキル「体術強化」を習得しました」
さて、あと半分!頑張るぞ!
「え〜と、ここの岩。次にここのへこみ。それでここのでっぱり。」
結構登りやすくなりました。
崖登りは掴みやすいところを教えてくれるスキルでした。
そこを体術強化で強化された力で掴んだら登るペースが少し上がりました。
もうそろそろ頂上です。
拘束魔法のおかげでここまで来れました。
やっぱり消費した魔力の分だけの効果があるようです。
頂上につきました。
真ん中らへんには泥が吹き出しているところがあります。
鑑定してみましょう。
「鑑定」
「情報を表示します」
Name きれいな泥
Rank 43
説明 出来立ての泥。地面に落ちるとただの泥に変化するため注意が必要
なるほど。これならあのモグラさんも食べてくれるでしょう。
拘束魔法を解除して、こっちに来てもらいましょう。
「グワーッ!」
やってきました。
同じ高さにいると怖かったですが、攻撃されない高さから見ると結構可愛いです。
きれいな泥を食べてもらうために少し上を向いてもらいましょう。
拘束魔法の出力を弱めにして...
「魔鎖!」
上顎だけにチェーンを巻き付けて上に引っ張り上げます。
こうすれば口を開けたまま動けなくなります。
この状態できれいな泥を口の中に放り投げます。
しばらく投げ続けていたんですが、めんどくさくなったので最低強度の魔鎖でルートを作ってピタ○ラス○ッチ的な感じで自動で入るようにしました。
そろそろ満足してほしいです。
『泥潜り土竜のテイム条件を満たしました。テイムスキルを使用してください』
やっと条件達成しました。
結構しぶとかったですが、テイム出来そうです。
「テイム!」
『泥潜り土竜をテイムしました。エリア限定テイムのため名前はつけられません。』
そういえばそうでした。
テイムされたモグラさんは結構可愛い感じです。
触っても怒らなさそうです。
あれ?上から隕石みたいなものが...
『テイムモンスターの泥潜り土竜が死亡しました。蘇生スキルを使用して復活できます。』
ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁぁぁぁぁぁ...
なんてことを...たとえ試練だからってこんなのはひどい...
早く蘇生スキルで復活させなきゃ。
「蘇生!」
『素材が不足しています。』
え?素材?えっと、きれいな泥、大地の結晶、水晶。
きれいな泥はあるとして、大地の結晶と水晶って何?
洞窟にいかないといけない系?このフィールドにある?
洞窟がありそうなところと言っても結構遠くに見えてる大きい山しかなくない?
何もしていないと何も起きないので山に行ってみます。
結構遠いですが、体術強化でなんとか行けるでしょう。
というわけでマングローブの上を飛び回ろうと思います。
意外とパルクールには体術強化のおかげでかなりの補正がかかっています。
なので絶対現実では出来ないような動きも今はできます。
そのおかげか結構近づいてきました。
近くに来るとかなり大きいです。
さっき登った岩の何十倍もあります。
流石に垂直な壁ではありませんが、それでも結構急です。
魔力反応では穴のようなところが見えます。
多分そこでしょう。頑張ってそこまで行きましょう。
8/14修正 システムを『』に変更&一部口調を変更
「もっともふもふを!」「癒やされる...」「どんなもふもふだろ〜」
「こんなもふもふが欲しい」「手入れの仕方が間違ってる...」
と思ったら感想を送っていただけるとありがたいです。