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ここまでの主要設定および主要人物紹介



「幕間」を同時更新しています。






【主要設定】


○プロテアス立憲王国

 エルフェイア大陸の西方に位置する大国。

 北方をローディス湾に接する恵まれた地形。

 現在、世界随一の魔術大国。


・ローディスバーグ

 プロテアス立憲王国の首都。

 120年前までは王政を敷いていたが、

 現在では国王が議会の承認のもとで

 権力を行使する立憲王政を敷いている。

 旧王宮は海辺にあり、

 現在も価値ある文化財が多数保管され、

 ここに魔神や魔精を警備のために

 遣わすことは、

 魔術師の目玉の仕事の一つ。


 >グレートヒル

  別名、「神の丘」「神の墓」

  議事堂を有する政治の中心地。

  ふもとには1つの町のレベルの広さで

  国営の機関が軒を連ねている。


・ケルウィック

 シャーロットの出身地。

 ローディスバーグから汽車ですぐ。

 そこそこ都会。


・スプルーストン

 ローディスバーグから西に70リーグ以上。

 昔は栄えていたが、今はド田舎。


・ベイシャー

 スプルーストンから北に馬車で1日。

 海辺の町。超ド田舎。


・ノースリントン

 首都から東に30リーグくらいの海辺の町。

 すっごい田舎。


○キノープス暦

 大陸で一般に使われている暦。

 大陸に預言者ティストルの教えが実現した

 (と、考えられている)時点を1年とおく。

 現在は952年1月。

 ※1年は12箇月から成り、1箇月は30日。

 ※作中で「神さま」と呼ばれているのは、

  おもにこの「ティストル」のこと。


○リクニス専門学院

 魔術に関する最高学府。

 初等学校を卒業後、入学資格が与えられるが、

 そもそも入試が難関すぎて、

 新入生のほとんどは20歳ちかいという。

 ローディスバーグから東に汽車で1日程度の、

 エデュクスベリーという町にある。

 魔術師を志す者にとってはあこがれの学院。

 ここの卒業生は悉く、

 大企業や国営の組織で魔術関係の仕事に就く。

 ※魔術師は全員ここの卒業生というわけではない。


○憲法

 プロテアス立憲王国の憲法のこと。

 『われわれは、人の権利への蔑視と軽視が国王の主権を腐敗させたものであることを鑑みて、国体を成す人民の、最も神聖な権利と譲渡し得ない名誉を明らかにするため、われわれの最も善良なる精神に基づいて、この憲法を確定する。この憲法は国の最高法規であり、国政に当たるものの最高規範であり、国王の権威はこの憲法に劣後する。国王は議会を開き、その代表に諮って、権威を行使する。人民の最も神聖な権利とは、次のものである。生存、平等、自由。これらは公共の利益への配慮以外において規制されない。人民の譲渡し得ない名誉とは、次のものである。独立、教育、所有。これらは侵すべからざる権利として永久に保障される。』と始まる。


○通貨

 プロテアス立憲王国においては、

 シレルとデオンの2種類。

 50シレルで1デオン。

 そこそこの高給取りの月給が3,000デオン。


○魔術

 魔術師が、呪文や召喚陣を用いて悪魔の力を借りること。

 方法は大きく2つあり、

 1)呪文を用いて悪魔の力を借り受ける

 2)呪文と召喚陣を用いて悪魔そのものを召喚し、使役する

 召喚陣には、5つの表意文字と無数の表向文字、記号を使う。


*この「魔術」を使うようになった契機については、

 忘れ去られた太古の〈契約〉が関わっている。


・悪魔

 「魔神」「魔精」に大別される。

 魔神の方が格上。

 魔神は全部で72。

 魔精は数え切れないほどいる。

 銀に弱い。


○魔法

 悪魔が使う超常の力


○『神の瞳』

 超特級の魔術の品。

 〝人間の頭部よりもなお大きいものを、特別な呪文によって降ろした魔神の力によって――より正確にいえば、それを秘めた血によって――魔力的な意味でも物理的な意味でも抑え、圧縮し、成人の握り拳ほどの大きさの球に縮めたもの〟。

 これを得た魔神はとんでもない力を得るため、

 歴史上あまたの魔神や魔術師の手を転々としてきた。

 現在はシャーロットが保有し、

 マルコシアスへの「報酬」とされている。


○『ローディスバーグの死の風』

 70年前に蔓延した疫病。



【主要人物】


○シャーロット・ベイリー

 主人公。14歳。

 癖のないまっすぐな金髪に橄欖石の色の(明るい緑色の)目。

 勉強ばっかりしていたせいか、少々顔が青白い。

 マルコシアスからは「レディ・ロッテ」と呼ばれる。

 14歳(最年少)でリクニス学院の入学試験を突破した秀才。

 将来は魔術師を志す。

 リクニスへの入学を父親によって取り上げられそうになっており、

 怒りに燃えて魔神を召喚するなど、

 かなり向こう見ずで猪突猛進、図太いところがある。

 「自分が決めた自分の人生を歩むこと」

 「良心に恥じるまねはしないこと」を

 揺るがぬ行動規範としており、

 その行動力と苛烈な心根は、マルコシアスから

 「目的のためならば手段を厭わず、

 生き延びるためなら死んでもいいと言わんばかりの、

 矛盾すら抱えた激烈な自我」と評されている。

 魔術師を志したきっかけは、

 忘れ去られた歴史上のことでさえ悪魔たちは見聞きしており、

 かれらからそうした歴史の真実を聞き出すことに、

 人生を懸けるほどの浪漫を感じたため。


○マルコシアス

 主人公。序列35番目の魔神。

 命令に対しては忠実、質問には誠実に応え、

 どんな危険にも対処する悪魔として知られている。

 実際はかなりぶっきらぼうで皮肉屋。

 ただし命令にはきわめて忠実。

 シャーロットからは「エム」と呼ばれる。

 普段は、灰色の髪に淡い金色の目の

 14歳くらいの少年の姿を取っている。

 他にも狼の姿なども好んでいる様子。

 すったもんだを乗り越え、

 シャーロットのことはじゃっかん気に入り始めている。

 「不変は罪」という考え方を持っているらしい。

 本人はすっかり忘れているが、30年前に、

 迷宮入りしていたとある詩の謎を解決に導く証言をしている。

 このことが、シャーロットにマルコシアスを選ばせた。






○リンキーズ

 魔精。

 『神の瞳』を盗み出す任務に失敗し、

 結果としてこれをシャーロットの鼻先に

 落とすこととなった悪魔。

 なので現在、この世界で当人たちの他には唯一、

 「シャーロットが『神の瞳』を持っている」と

 知っている存在でもある。


○アーノルド

 14歳の少年。

 金茶色の猫っ毛、青灰色の髪。

 痩せてはいるが顔立ちは整っている。

 ノースリントン出身で、

 生まれに恵まれず、数字はかろうじて読めるが

 字は読めない。

 現在、どうにもきな臭い事態に巻き込まれ、

 その過程でシャーロット誘拐に一役買うことに

 なってしまった。

 紆余曲折ありシャーロットから字を教わった。

 シャーロットをとっ捕まえることも出来たが、

 土壇場で良心に負けた。


○ウィリアム・グレイ

 中年の魔術師。

 アーノルドに自分の食事を譲るなど、

 根は優しいようだが、現在職を失いそうになっており、

 そのためもあってシャーロット誘拐の主犯として動いた。

 実は魔術師としては腕利きの方で、

 呪文を単なる音の羅列ではなく、

 単語ごとの意味で覚えている貴重な魔術師の1人。

 リンキーズの主人。


○スミス

 グレイとアーノルドにシャーロット誘拐を命じた張本人。

 現在、『神の瞳』をシャーロットが持っていることは知らない。

 白髪に灰色の目、

 左手の甲に、じゃっかん目立つ痣がある。


○オウムの姿の魔神

 マルコシアスより格上のよう。

























1章1部はここまでです。


活動報告も書いております。よろしければご覧ください。


また、ご感想などございましたら、

ぜひぜひお恵みください。







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― 新着の感想 ―
[良い点] マルコシアスに〈身代わりの契約〉を結び忘れたのが知られてしまいましたが、それを契機に逆に気に入られることになりましたね。 今後の二人の関係の変化が気になるところです。
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