縁切り完了!
神官様が叫ぶと同時にゴロゴロと暗雲立ち込めていた空から雷がズドンと落ちてゴルドに当たった……いや、当たるの!?
焦げてはいないないが気を失っているようだ。
びっくりして言葉も出ない。
待って、その前に驚く事を聞いたよね!?
「て、瞬君!?」
「ああ、さくらちゃん、今世では無事で良かった。ご両親は残念だったね。落ち着いて色々話を聞いて欲しい。そしてできたらまた結婚して欲しい」
「待って、待ってください!今会ったばかりですよね?」
「僕の前前世はクラウス・ブリューセール」
「クラウス!?クラウスなの!?」
「逢いたかった。ずっと君に焦がれていた。さあ、積もる話は領主邸で。おば様も手当を。ゴルドは引っ立てて取り調べを!キツくて構わないぞ。報告はまた纏めてもってこい」
「ハッ!」
兵士?さんがゴルドを抱えて何処かへ運んで行く。
私はそっとオーランド様いえ、シュルベイン様に促されて立ち上がる。
情報か多すぎて脳みそが働かない。
そのままめちゃくちゃ普段着でシュルベイン邸へ連れて行かれた。
立派な馬車に乗って「お元気で~」とのほほんと手を振って神官様にお見送りされた。
「さて、何から話そうか」
とても綺麗なサロンで私とシュルベイン様は向かい合う。
叔母様は別室で手当と検診をお医者様に受けているらしい。
優しく微笑むシュルベイン様に見惚れてしまう。
いや、見蕩れている場合じゃない。
「あのシュルベイン様」
「オーランドだ」
「シュル「オーランド」
「……オーランド様」
「様はいらないよリゼルロッテ様」
「私の方こそ様はいりません!」
「ではお互い無しに」
……どう頑張っても勝てそうに無い。
どうしよう。
この後、両親の婚約の意向は手紙に残されていたので確認し、正式書面を交わすその日に襲撃され命を落とした事を聞いた。
そこまではいい。
その後はええ、察した人は多いでしょうが、デロデロに甘やかされ押されに押されて私は気付けば成人したその日にリゼルロッテ・シュルベインになってました。
早すぎです。ちなみに婚約したのはあの後、数時間後です。
なんなら子どもはしばらく避妊しようとまで言われました。
2人きりでラブラブしたいからって。
前前世と前世の分も今世、甘やかし甘やかされたいらしい。
どうしようもなく流されている私がいけないのでしょうけれど。
幸せ過ぎて夢かと思ってしまいます。
縁切り万歳!
追伸、子どもは話し合いの結果成り行き任せになりました。
こんなに幸せで幸せです!
無事完結!
いや、ダラダラ甘いの書こうとしたらかけるんですけど、書いた方が良かったかなぁ